ファイト・クラブ 新版 の商品レビュー
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生と向き合いまくった末出てくる言葉選びばかりな気がする。わからんけども。 映画よりももっと内面的なものを感じた。でも映画を見てからじゃないと多分理解できなかった気がする。 両方見てちょうど良さそう。 ラストは映画より絶望感があって好き。 終わらないんだよな地獄は。 所々で入ってくる 僕はジョーの〇〇です のフレーズが効いてていい。
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一気読みしたが、奇妙な小説である。 引き込まれて、読む手が止まらないのだが、何が語られているのかは、よくわからないのだ。 文体には、常に皮肉なユーモアが満ちている。 さらに、話題を急旋回させたり、何度もリフレインさせたりする、独特のリズムがあり、グイグイ先を読ませる。 しかし、物語の軸は何なのか?主題は何なのか?は、見えてこない。 「主人公=タイラー」の構造は、予想できるし、序盤・中盤で、何度もほのめかされているため、ミステリー的な求心力が、仕込まれているわけでもない。 第1章で、「主人公/タイラー/マーラ」の「三角関係」が示唆されるが、明確に提示されず、成立していないといったほうが良いぐらいだ。 効果的な物語の推進力としては用いられていない。 リアリティの水準もよくわからない。 シーンによって、現実社会のようであったり、マンガ的であったり、おとぎ話のようであったりする。 「生の実感」が得られない現代社会から、「血が沸き立つ暴力衝動」によって解放されること…、「本当の自分」を生きはじめること…、というテーマを読み取り、読者も血を沸き立たせることが多いらしいが、わたしには、そのような感触は一切なかった。 そもそも、そのようなテーマだけでは、単純すぎると思うし、それでも、そのテーマを主眼に置くとするならば、もっとシンプルな構成にするはずだろうと思う。 例えば、村上龍は「血が沸き立つ暴力衝動」を、もっと上手く、読者の血が沸き立つように描いていると思う。 わたしにとっては、何がおもしろいのか、掴み取れないが、それでも、一気読みさせられる奇妙な作品であった…、文体に魅力があるのは間違いない。 --- 映画も鑑賞してみたが、やはり、「ひとつの主題に向かって研ぎ澄まされた構成」ではなく、雑多な印象を受けた。 ほぼ原作どおりに、あれこれを詰め込んだ結果、「とっ散らかっている」と言ってよいだろう。 『ファイト・クラブ』が、世界的なカルト作品になった理由を考えてみる。 まず何より、世界的スターである、ブラッド・ピット主演で映画化されたこと。 次に、「ファイト・クラブ」、つまり、「男たちの地下喧嘩クラブ」という、世界中の誰もが一瞬で理解できるコンセプトを、タイトルにしたこと。 そして、「男たちの地下喧嘩クラブ」というコンセプトは、世界的に需要があるということ。 この映画以降の、日本でのアマチュア地下格闘技の流行や、ケージの中での総合格闘技の流行を考えると、このコンセプトには、(たぶん、はるか昔から)潜在的な一定の需要があるのだろう。 何より注目すべき点は、「小説の読者や、映画の観客は、プロット全体を見渡したうえで、心を動かされるのではなく、ひとつのシーンや、ひとつのコンセプトに、強く惹きつけられ、その理解や解釈は、社会に伝播していく」ということだ。 この点は、小説や映画に限らず「作品鑑賞」の本質に関わる議題であり、今後も心に留めておかなければならない。
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映画版の圧倒的な映像美と、原作小説の剥き出しの言葉。その両方に触れることで、物語の真の姿が立体的に浮かび上がる、稀有な体験ができました。 互いの描写がパズルのピースのように補完し合っており、一方だけでは味わえない「えげつないほど」の充足感に満たされます。過激で不謹慎、それでいてあ...
映画版の圧倒的な映像美と、原作小説の剥き出しの言葉。その両方に触れることで、物語の真の姿が立体的に浮かび上がる、稀有な体験ができました。 互いの描写がパズルのピースのように補完し合っており、一方だけでは味わえない「えげつないほど」の充足感に満たされます。過激で不謹慎、それでいてあまりに純粋な破壊の美学。ネタバレ厳禁の衝撃を、ぜひその身で、そして脳内で体感してほしい一冊です。
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最初は正直、何が起きているのかよく分からないまま読み進めていた。語り手は支離滅裂、場面は断片的で、ファイト・クラブがいつの間にか組織化し、強襲集団のようになっていく展開。それでも読み進めるうちに、この「分からなさ」自体が、この小説の読書体験なのだと感じた。 強く印象に残っている...
最初は正直、何が起きているのかよく分からないまま読み進めていた。語り手は支離滅裂、場面は断片的で、ファイト・クラブがいつの間にか組織化し、強襲集団のようになっていく展開。それでも読み進めるうちに、この「分からなさ」自体が、この小説の読書体験なのだと感じた。 強く印象に残っているのが、ハッセルに銃を突きつけ、獣医になりたいという夢を聞き出し、「それに向かって生きろ」と言い放って解放する場面。暴力的で危険な行為であることは間違いないのに、その言葉だけを切り取ると、私たち自身に向けられているように感じられる。 人は誰でも、「今ではない」「まだ時間はある」「いつかやる」と言い訳を重ねながら、本当にやりたいことから目を背けてしまう。その事実を、容赦なく突きつけられている。 『ファイト・クラブ』は、分かりやすい答えを与えてくれる小説ではない。むしろ、読み終えたあとに「自分はどう生きているのか」「本当に自分の人生を生きているのか」と問いを残す作品と言える。その問いが今も少し胸に残っている、そんな読後感。
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もちろん面白かったけど絶妙に物語に入り込めなかった。 自分のせいでもあるけど。 筆者は人生においてかなり本質的なことを伝えたいのだと思った。
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映画のイメージに引っ張られました。小説だけで読んでいると一回だけではあまり理解できなかったかもしれません。時間をあけてもう一度読んでみたいと思います。
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映画とはだいぶ印象が違う。 互助クラブに行って生を実感するのは他人を見下して自分はマシだと思う行為。 ファイトクラブは生の実感と、こんなくだらない世の中全部ぶっ壊してしまいたいという破壊衝動を自分自身で満たす方法。 社会のしがらみからの解放を目指すが、ファイト・クラブは厳格な...
映画とはだいぶ印象が違う。 互助クラブに行って生を実感するのは他人を見下して自分はマシだと思う行為。 ファイトクラブは生の実感と、こんなくだらない世の中全部ぶっ壊してしまいたいという破壊衝動を自分自身で満たす方法。 社会のしがらみからの解放を目指すが、ファイト・クラブは厳格なルールとタイラーのような絶対的な指導者を求める。人間の性か、真に自分の求めてることがわからない文明人。 映画は最終的に破壊・破滅を美しく描いて終わるけどこっちは破壊衝動をすんでのところで抑えつける。でもタイラーの部分、ファイトクラブの意思は燻り続けている。
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映画「ファイトクラブ」が大好きで、原作も気になったので読んでみました。結論からいうと、人生のバイブルになるかもしれない1冊です。というと大げさに聞こえるかもしれませんが、これは小説という形を取った一種の思想書だと思います。我々の人生はどこにあるのか?何のために生きるのか?そういっ...
映画「ファイトクラブ」が大好きで、原作も気になったので読んでみました。結論からいうと、人生のバイブルになるかもしれない1冊です。というと大げさに聞こえるかもしれませんが、これは小説という形を取った一種の思想書だと思います。我々の人生はどこにあるのか?何のために生きるのか?そういった誰もが一度は抱くであろう人生の問いに、暴力的かつ生々しく迫ったのがファイトクラブだと思います。漫然と生きている、人生に意味を見出せていない、生を実感できていない、自分の人生じゃない気がする、少しでもそう感じるならこの本はきっと心に響くでしょう。他人から人生を主導権を取り返し、自分の人生を歩み出しましょう。人生の主人公はあなたなのだから。
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こんな調子の文体、なんだかいかにもアメリカ文学ってかんじがします。なかなかとっつきにくいんですけど、ちゃんと中身がある。日本の小説が往々にして「表面は小ぎれいだけど内実はイマイチ。浅い」であるのにたいして、この小説は「表面きちゃないけど内実がしっかりしている」んだと思います。再読...
こんな調子の文体、なんだかいかにもアメリカ文学ってかんじがします。なかなかとっつきにくいんですけど、ちゃんと中身がある。日本の小説が往々にして「表面は小ぎれいだけど内実はイマイチ。浅い」であるのにたいして、この小説は「表面きちゃないけど内実がしっかりしている」んだと思います。再読するかといわれたら、まあ、しないかなあ・・・【2024年12月11日読了】
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タイラーと知り合い殴り合い傷つくことで生を感じるサラリーマンの僕。タイラーが作ったファイト・クラブは秘密結社のごとく闇に潜り巨大化し様々な事件を巻き起こす。好きではない世界観なのに文章が詩的でとてもきれいで引き込まれる。しかし社会生活でも私生活でも行動は奔放でも規則からは逃れられず、むしろ規則あってのファイト・クラブ。自由って何だろう? タイラーを神と崇めたくなる気持ち、わかる気がする。現在もどこかにファイト・クラブはありそうな気がしてならない。
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