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なずな 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2014/11/01 |
JAN | 9784087452488 |
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なずな
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商品レビュー
3.9
30件のお客様レビュー
殊の外、と言っては失礼か。でも、メチャ良かった!堀江敏幸氏のイメージに無かった作品。(ただの偏見に過ぎないけど。)それにしてもなずなちゃんの瑞々しさよ。命と、成長と、なずなちゃんの周りの人々や町並みや事柄の全てが、何とも繊細。
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読み進めれば進めるほどジワジワとはまっていく様なお話でした。 なずなが大きくなった時に、この温かな生活を話してあげたい〜!!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
汚れたものをきれいにするか、きれいなものを上手に汚すかは見方次第であって、やっていることに変わりはないだろう。しかし、そういう視点を持ちうるかどうかで人生のなにかが決定的にちがってしまうような気もするのだった。(P.9) ベルトが肩にかかる瞬間の重み。そしてやわらかいものが胸にぺたっと張り付いてくる瞬間のあたたかみ。裸で猫を抱いても、こんな感覚は味わえない。(P.29) 小さな子どもがひとり身近にやってきただけで、ものごとを見る心の寸法は変わってしまうのだ。(P.36) 誰かと誰かを結ぶ距離って、まっすぐなのが最短なわけじゃないのよ(P.99~100) 世の中、目安ほど目安にならんものはない、個人差があるから面白いんだ(P.111) なずなが、ちょっとだけ、身体をよじる。また、反対によじる。寝返り、という言葉が思い浮かぶ。嫌な意味にも使われる言葉がこんなにも肯定的に響くのは、赤ん坊だけに許された特権なのだろうか。(P.129) 頬を寄せるなんて、人間にとっては最高の贅沢ではないか。向き合う努力と苦しみを乗り越え、真横に密着して、おなじ方向をながめることのできるたったひとつの姿勢。(P.334) 「誰かが、誰かから、なにかを聞いている。それが世の中というものだ」(P.370) 急激に深まってくる眠りの前で身体が言うことを聞いてくれない。玄関のドアの下から冷えた空気が床を這うように流れ、頬の横を通り過ぎていく。その上から、なずなの身体でほのかにあたたかくなった空気が覆い被さって、私の顔を包む。私は守っているのではなく、守られているのだ、この子に。なずなに。(P.435)
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