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現代の超克 本当の「読む」を取り戻す
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | ミシマ社 |
| 発売年月日 | 2014/08/01 |
| JAN | 9784903908540 |
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現代の超克 本当の「読む」を取り戻す
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4.3
6件のお客様レビュー
【中島岳志・若松英輔『現代の超克』・読了】 2025年7月12日『現代の超克ー本当の「読む」を取り戻す』読了。 そして今日、8月15日—―終戦80年の日。妻と娘が神戸ハーバーランドで買い物を楽しんでいる中、ニコアンドのカフェスペースで書いている。 難しい。でも、おもしろい。...
【中島岳志・若松英輔『現代の超克』・読了】 2025年7月12日『現代の超克ー本当の「読む」を取り戻す』読了。 そして今日、8月15日—―終戦80年の日。妻と娘が神戸ハーバーランドで買い物を楽しんでいる中、ニコアンドのカフェスペースで書いている。 難しい。でも、おもしろい。 死者とともに「ユニゾン」に生きるぼくとしては、 またもや答え合わせ的な本に出会い、激しく興奮した1冊です。 <座談会『近代の超克』とは> 『近代の超克』とは… 1942年、戦時下の文芸誌『文学界』に掲載された座談会のこと。 「欧米近代に追いつき、追い越せ」とばかりに近代化(=西洋化)してきた日本が、欧米との正面衝突を余儀なくされたとき――「日本とは何か」「近代とは何か」を、西洋からの借り物ではない独自の言葉で語り出そうとした思索の場として、当時の一流の知識人たちが一堂に会したわけです。 京都学派の哲学者・西谷啓治は次のように語っているそうです。 「わが国が現在直面している課題は、いふ迄もなく世界新秩序の樹立と大東亜の建設といふ課題である。国家総力の集中、とりわけ強度な道徳的エネルギーが現在必要とされるのも、この課題を実現せんがためである」 日本人の、日本人による、日本人のための「道徳的エネルギー」、それこそが日本人の軸となる独自の精神性、哲学、霊性なのであって、その軸を打ち立てる事こそが、「近代の超克」(=西洋文化を乗り越える)なわけです。 しかしこの座談会。戦後は「戦争協力的」「大東亜の正当化」ときびしく批判され、長らく失敗の烙印を押されてきたわけですが、『近代の超克』を今一度読みなおし、その評価を問い直そうと試みるのが、本書の目的なのです。 <本書『現代の超克』とは> タイトルの副題は『本当の「読む」を取り戻す』。 要は… ●「きちんと『近代の超克』を読みなおそうよ」 ●「そもそも、「読む」とは死者との対話だよ」 ●「政治や歴史の中に宗教性(死者からの視点)を帯びないとダメだよ」 …というメッセージ性が込められており、これこそが、日本人が近代に置き去りにしてしまった取り残してしまった大切なモノだったわけです。 中島岳志さんは政治学者ですが、宗教に関する造詣がとても深い。彼の政治論は、宗教論や死者論に包まれています。 「憲法は死者の声である」という指摘が象徴的。先人たちによる栄光や失敗といったさまざまな経験や教訓(中島さんはこれを「伝統知」と呼ぶ)の積み上げとして成り立つ憲法は、まさに死者から子孫に向けたメッセージなのです。 また、自ら最愛の妻を亡くし、弔いのコトバを紡ぎ出し続けている詩人の若松英輔さんは、「死者は私たちの魂から目を離さない」と語ります。 ふたりにとって、歴史や古典は、受け継がれてきた概念などではなく、熱を帯び、肌触りのある「死者」というリアルな実存なのです。 『近代の超克』を読み直すとは、戦時下の危機の中で議論をぶつけあった、いまは死者となってしまった知識人たちと、現在進行形で取っ組みあうことに他なりません。 ●柳宗悦(民藝運動) ●ガンディー(インド独立の父) ●福田恒存(戦後の保守理論) …という補助線を引きながら、死者たちとの対話を試みる2人の姿勢がすがすがしく、そして前近代まではこうした対話が当たり前のように行われていたことをも示唆してくれています。 歴史は死者が積み上げてきたリアルな現実です。 憲法は死者からのメッセージです。 政治に「死者」の視点を盛り込む2人の熱い対談、往復書簡は、発行から10年経った今もなお熱を帯びています。 玉音放送から80年のこの日に、このブログを書いているのも、死者による計らいなのかもしれません。 <個人的雑感> ※近代が置き去りにしてしまったのは、日本的・アジア的霊性。それらは「不二一元論」「多一論」「梵我一如」などのことばで説明がつくことを、柳宗悦やガンディーを例に論を進める。西田幾多郎の「絶対矛盾的自己同一」につながる思想。このあたり、ユニゾンをことごとく言語化してもらっていて、とても興奮する。 ※この本を読んだ後、早速、柳宗悦『南無阿弥陀仏』に取り組む。すこぶる面白かった!
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対話(往復書簡)を軸に、若松英輔と中島岳志が互いの位置から「近代の超克」を語りなおす。 冷めた余裕を感じてしまった。 若松も中島も単著のほうがより切迫した「叫び」がある。私はそれに感激した読者なので、少し寂しくなってしまった。二人の崇高な孤独が一体化し、ひとりの人間となって、民衆...
対話(往復書簡)を軸に、若松英輔と中島岳志が互いの位置から「近代の超克」を語りなおす。 冷めた余裕を感じてしまった。 若松も中島も単著のほうがより切迫した「叫び」がある。私はそれに感激した読者なので、少し寂しくなってしまった。二人の崇高な孤独が一体化し、ひとりの人間となって、民衆には遠く及ばない地へ安住してしまったような。そこに滾るような熱はない。 批評家は宗教的にも思想的にも孤独であるほうが、言葉は言葉足り得る(作中でいうコトバ)のかもしれないと思った。 でも、柳宗悦や井筒俊彦、吉満義彦、これから読みたい本にたくさん出会えた。そして「読む」という行為に強く背中を押してくれる言葉がたくさんあった。
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日本人が近代に置き去りにしてきてしまった神や霊性といった問題を、柳宗悦・ガンディー・小林秀雄・福田恒存などのテクストから考えています。様々な論点が取り上げられていますが、多様な人々が共に生きていくことを検討している部分がとても好きです。(ぼうず)
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