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薔薇を拒む 講談社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2014/05/15 |
| JAN | 9784062778343 |

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薔薇を拒む
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商品レビュー
3.4
35件のお客様レビュー
和歌山の山奥、湖畔にポツンと建つ洋館。そこに住むのは、血の繋がらない美貌の母娘と、彼女たちに仕える使用人――。 ここまで読んで、「ああ、誰か死ぬな」と思わなかった読者は、ミステリー経験値がまだ足りない。 ご安心いただきたい。本書は読者の期待を裏切らない。きっちり死体は出る。しか...
和歌山の山奥、湖畔にポツンと建つ洋館。そこに住むのは、血の繋がらない美貌の母娘と、彼女たちに仕える使用人――。 ここまで読んで、「ああ、誰か死ぬな」と思わなかった読者は、ミステリー経験値がまだ足りない。 ご安心いただきたい。本書は読者の期待を裏切らない。きっちり死体は出る。しかも朝一番、湖に浮かぶボートの上で、というサービス付きである。風光明媚と物騒は両立するのだ。 とはいえ、この物語の不穏さは事件以前からすでに満ちている。むしろ「なぜこんな状況になっているのか」のほうが、よほど気になる。 主人公は施設育ちの内気な少年・博人。大学進学の援助と引き換えに、同い年の樋野とともに、この“陸の孤島”のような屋敷で働き始める。――この時点で怪しさ満点だが、さらに拍車がかかる。 屋敷の主・光林はなぜ見ず知らずの少年を援助するのか。 なぜ妻と娘をこんな山奥に閉じ込めるのか。 なぜ娘を学校に通わせないのか。 少し考えただけで疑問が渋滞を起こす。もはや「考えないほうが楽」なレベルである。 登場人物も負けていない。 妻・琴子と使用人・中瀬はしっかり不倫関係。こういう閉鎖空間では“あるある”だが、だからといって安心材料にはならない。むしろ危険信号である。 娘・小夜の家庭教師コウは、琴子の幼馴染で片想い中。ここに来て三角関係、いや四角関係の気配すら漂う。加えて住み込みの登美と通いの弥生。人が増えれば増えるほど、疑いも比例して増えるのがミステリーのお約束だ。 そして少年側も一筋縄ではいかない。 樋野は、少女五人を惨殺した父を持つという、設定だけで重たい過去を背負っている。「自分にも同じ血が流れているのではないか」という悩みつきだ。重い。とにかく重い。 一方の博人も、施設で兄妹のように育った奈緒の不審死に関わった疑いを持たれている。主人公がすでに“疑われた経験あり”というのも、なかなか攻めている設定である。 ――と、ここまで来てようやく事件が本格化する。 中瀬が湖のボートで死体となって発見される。犯人不明。いつもの展開である。だが、この屋敷では「いつもの」が一番信用できない。 さらに、小夜のそばにいたクレートデンの桃子が失踪。 もはや「誰もいなくなるまでやる気か」と思いたくなるが、物語はむしろここからが本番だ。 ただし、本書を単なる犯人探しとして読むと、少し肩透かしを食らうかもしれない。作者の関心はどうやら別のところにある。そう、男女の愛憎である。しかもかなり粘度の高いやつだ。 そのヒントがタイトル『薔薇を拒む』にある。 タイトルは大抵の場合、作者からのヒントである。時にヒントが過ぎて答えになっていることもあるが、本作は“分かりにくいヒント”の部類だ。 作中に登場するフランスの古い詩「澄んだ泉で」。その一節が鍵を握る。 ――恋人にふさわしくないと思い、薔薇を贈ることを拒んだ《僕》。 赤い薔薇は、言うまでもなく情熱の象徴である。それを差し出さなかったのは、愛が足りなかったからではない。むしろ逆だ。「自分にはその資格がない」と思ったからだ。 この屈折こそが、本作の核心にある。 事件から十数年後、博人の心境はこの詩に重なる。内気で人付き合いを避ける青年――かと思いきや、その実態は案外打算的で、俗っぽい。人は見かけによらないし、自己認識はだいたい当てにならない。 結局のところ、この物語でいちばん怖いのは殺人ではない。 人が人をどう思い、どう値踏みし、どう諦めるか――その過程である。 薔薇を差し出すか、拒むか。 たったそれだけの違いが、取り返しのつかない距離を生むのだ。
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ラストは薔薇の棘が刺さったかのような痛みを感じる、軽めなミステリー(でも人は死ぬ)。絶対に何か起きないわけがないステキな設定に魅力的な登場人物。 思ったより胃もたれしないでサクサク読めていい。
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こちらが物語を読んでいる最中に立てた予想はことごとく裏切られた。ラストで思わずため息が漏れた。そう来たか……。 少年二人を翻弄する運命の悲しさ、悲嘆に沈んでいると物語が誰も望んでもいない方向へと舵を切る。 285頁という短い内容故にテンポもよく、構成もよく組み上げられている。面白...
こちらが物語を読んでいる最中に立てた予想はことごとく裏切られた。ラストで思わずため息が漏れた。そう来たか……。 少年二人を翻弄する運命の悲しさ、悲嘆に沈んでいると物語が誰も望んでもいない方向へと舵を切る。 285頁という短い内容故にテンポもよく、構成もよく組み上げられている。面白い。
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