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森絵都(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2014/04/19
JAN 9784062188272

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商品レビュー

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2024/05/24

家族や叔母さんを亡くし20歳で天涯孤独になってしまった環。この主人公、ネガティブで「たら・れば」大好き後悔し放題な性格なんです。 人生にも消極的で立ち止まってばかりでしたが、唯一心を開いたのは自転車屋のおじさん、うち溶けあうのに2年ぐらいかかってました。そのおじさんも田舎に帰るこ...

家族や叔母さんを亡くし20歳で天涯孤独になってしまった環。この主人公、ネガティブで「たら・れば」大好き後悔し放題な性格なんです。 人生にも消極的で立ち止まってばかりでしたが、唯一心を開いたのは自転車屋のおじさん、うち溶けあうのに2年ぐらいかかってました。そのおじさんも田舎に帰ることになり、環に、他界した息子に渡すはずだったモナミ1号を託す。 その自転車に乗って、走り出したのはいいのですが、生に向かうよりも死に向かって走り出しました。必死にペダル回して辿り着いた先は、死んだ家族が暮らす生と死の狭間だった。環も家族に逢えて落ちつくのですが週3で冥界に通うとか自転車でも大変そう。 死に焦がれて生きてる姿を叔母さんに意見され、モナミ1号でも1時間かかるところを自分の足で通うことを決意しランニングを始める。てか、そこがゴールなんかってまだ先のある20代の娘が考えてるとかベクトル違うんじゃないって思いました。 冥界まで40kmとかフルマラソンよりちと足らない距離なんですがこの設定が微妙にいいですね。 確かに40km走ろうと思えば死ぬ気でトレーニングしないと無理に思えますけど、日々の積み重ねで10km走れるようになると距離伸ばすのが楽しくてハイになるのです。20km位は割と順調に伸ばせますがそこから先は気力体力充実してないと辛い領域で、私の場合30km先からがきつかった。そこまでは体内にあるカロリーを消費して走れるのですが残りの10kmは枯渇してしまいエネルギー補給しないとハンガーノック起きるんです。ここを超えるにはエネルギージェルとか効率よく補給して走る必要ありますけど、疲れが酷くなると胃が受け付けなくなるのでフルが限界でした。そこから先、100kmとかのウルトラ目指す人は胃腸も丈夫じゃないとダメなんですよね。 さておき環は、そのエネルギーを生きることにむけて走りだしたって感じのエンドでした。 作中出てくる久米島マラソンですが制限時間7時間の大会なので6分/kmで走れる人なら半分は歩いても完走できちゃうんですよ。 あと、森絵都さんの死後の世界観って、浄化されて純度を増した魂になって次のステージにいくとか、リサイクル工場のようだし、ここにもヒエラルキーが存在しててどこまでもしんどそうで面倒に思えるんですよね。 善も悪も人が生きてゆくのに必要で都合よく決めた概念だと思うし死んだらそんな概念に囚われなくても死んでいられるんじゃないかな。

Posted by ブクログ

2024/05/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中学?高校?時代に一度読んだ作品。 『獣の夜』を読んだらこの作品の番外編があったので、どんな話だったっけな〜と手に取りました。 死者の世界へ、走って家族に会いに行くというざっくりとした概要しか覚えておらず、面白いこと面白いこと・・・。 章が細切れになっているのと、環ちゃんの話し言葉で書かれているので読みやすく、走るようにスイスイ読み終えました。 イージーランナーズの濃い面々は面白いし、でも走る努力をするのはカッコいいし、真知栄子とのバトルもいい。というか真知栄子が特に濃い、リアルなおばさん。 大島くんと一緒に環ちゃんがあの世から連れて帰ってくることと、実際に真知さんが目覚めた時に見た夢の内容が食い違ってるのは、真知さんの照れ隠しか、もしくはあの世では時空の流れが違っているから本当にお姑さんからああいう声かけがあったのか・・・なんて想像しました。 あと二人が仕事のお昼休みに走るとき、二人ともしっかり!と声をかけたのは誰だったんだろうか。 現実的には真知さんのパート仲間かとは思いますが、なんとなく、二人を応援する死者たちかとも思えました。 などなど、色々と深読みしてしまうくらい面白いファンタジー作品です。 なんだか無性に体を動かしたくなるし、いろいろ辛い思いをすることは生きている者の特権だと思えるし、とっても前向きになれました!

Posted by ブクログ

2022/08/12

学生時代に読んだことがあってまた手に取り再読。内容ほとんど忘れてた、、 あの世とこの世を繋ぐレーンを行き来する環ちゃん(^^) 頑張る姿に応援したくなるお話でもあり、少し悲しい要素も入っているお話。 環ちゃんと大島くんはその後ひっついたのかな?

Posted by ブクログ

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