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ハンナ・アーレント 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者 中公新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2014/03/24 |
| JAN | 9784121022578 |
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ハンナ・アーレント
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二十世紀の激動のさなかを生きたアーレント。本書はそのアーレントの生涯を丹念に追いつつ、その思想を理解する手掛かりを与えてくれる本である。アーレントの思考自体が「手摺のない思考」と呼ばれるように、彼女の生涯もまた手摺のない生涯であった。未曽有の体験を経て紡がれた彼女の言葉を受け留...
二十世紀の激動のさなかを生きたアーレント。本書はそのアーレントの生涯を丹念に追いつつ、その思想を理解する手掛かりを与えてくれる本である。アーレントの思考自体が「手摺のない思考」と呼ばれるように、彼女の生涯もまた手摺のない生涯であった。未曽有の体験を経て紡がれた彼女の言葉を受け留めることの意味を考えさせられる一冊である。 アーレント研究は日に日に増して膨大な量に上り、アーレントに興味を持つ人は途方に暮れてしまうかもしれない。本書はそのような読者のための本である。本書はすべてのアーレント研究の礎となるアーレントの生涯の出来事を彼女の言葉を手掛かりに追っていく。本書で繰り返し言及される決定版とも言うべきヤング=ブルーエルのアーレント伝が最近著者の監訳で刊行されたのだが、そのアーレント伝に多くを負いながらも、できるだけアーレント自身の言葉を通してその生涯を伝えようとしていることが印象的である。 前半部では、アーレント自身の著書が著されていく前の、戦争へと向かっていく時代、そして戦争の時代そのものをどう生きたかが記録を頼りに詳細に描かれる。カントを読み、ハイデガーのみならず当時を代表する神学者たちの活発な議論を横目にヤスパースの許でアウグスティヌスに取り組む姿が目に浮かぶ。中でも印象に残るのはベンヤミンとの交流である。彼が失意のうちにこの世を去った痛みを自らも一身に引き受け、後々まで彼の言葉を残そうとするアーレントの姿に打たれる。そしてまた、彼女の言葉を読むことができることが如何に奇跡的なことであるかということをも思わされるのである。 後半部は『エルサレムのアイヒマン』が引き起こした論争に焦点が当てられていくのだが、戦後の苦悩の中で生き生きとした交流の内に思索を続けていく彼女の様子が印象的である。しかしそれは順風満帆とは程遠く彼女が生きていくこと自体が如何に苦闘の連続であったのか、それこそ戦争の動乱から引き続いて彼女が如何に手摺のない生涯を生きてきたのかを想わされる。むしろ苦悩の中で語られるユーモアが彼女の優しさを伝えてくるのである。 本書には戦慄するような一節がいくつも書かれているのだが、エリック・ホッファーの「砂漠の中のオアシス」についての考察は今の私たちに非常に問いかけるものがあった。アーレントが「孤独」という言葉に込めた意味、「はじまり」を為すために一人でいることの大切さを説く箇所は、ヨゼフ・ピーパーの『余暇と祝祭』における余暇論を思い起こさせる。私たちが自分自身であるために、オアシスを、孤独を、余暇を必要とするのである。世界が世界であるために私たち一人ひとりの「はじまり」が必要であることを繰り返し思い起こさせてくれる本である。 本書は丹念にその生涯を追うだけでなく、主著がどんな状況下で著されたか、そしてその哲学的問いかけを読者にわかりやすく伝えてくれる。彼女が学者として生きたことは世界との隔絶ではなく、むしろ家事や生活における行為と同列の人間的行為であり、なおかつ後に残る活動であったことを思い起させる。アーレントの思想が問いかけるものは今も変わらず生きている。むしろ今こそ向き合うべきであることを伝えてくれる。アーレントに関心のあるすべて読者に強く勧めたい一冊である。
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アーレントの人生をざっと知るによいテキスト。20世紀前半の困難な時代を生たベンヤミンたちとの交流に強く共感した。
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この本を読むと、アーレントの眼差しに触れることができる。アーレントと知らない街角ですれ違ったような気分になれるので、ほとんどの思考する人はアーレントの著作へと誘われる。
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