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ディオニュソスの蛹
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ディオニュソスの蛹

小島てるみ(著者)

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ディオニュソスの蛹

定価 ¥1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2014/02/28
JAN 9784488027285

ディオニュソスの蛹

¥1,705

商品レビュー

3.5

14件のお客様レビュー

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2019/12/05

 真実の空間で、すべてが一つになる恍惚の中。  黄金の双子が、痛みと祈りの物語を描き始める。 (P.165)  感じろ。ありのままの己を。  感じろ。魂の衝動を。  それだけが、従うべき唯一の神だ。 (P.296)

Posted by ブクログ

2019/01/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

鮮烈なデビュー作2冊からもう10年たってるのか。この本が出たのももう4年前、長いこと存在を知らなくて、買ってからもしばらく積んでた。 …6年おきに出るならそろそろ新作出たりしない? なんか、とろりと濃くて、良い本でした。 叔父さんが良い人だな。 しかし。 読み始めてすぐに「あ、読み方間違えちゃった」と思った。 「外国が舞台のお洒落系BLだー」みたいな気分になってしまったから。「わー、そしてインセスト含むー中学生の私の妄想かー」みたいな。一度そういう気分になると、どんなにシリアスでも濃密でも幻想的でもなかなか抜けられない。 シリアスで濃密で幻想的なファンタジーBL読んでる気分にはなるかもしれないけれど。 私の頭の中で「キラキラ系」と言う大きな(とても大きな)箱に入れてる作家がいて最近読んでない長野まゆみとか、2、3作しか読んでないけどタニス・リーとか、さらに1作しか読んでないと思う皆川博子とか、津原泰水 とか。あと、小島てるみも。 (ファンの人たちは、全然違う!って思うかもしれないけれど、何しろ大きな箱なので。箱の中に仕切りが必要なのかもしれない) このキラキラ系の作品で男性同士があれすると、私はBL読んでる気持ちになるのです。 別にBLとして読んだからと言って、誰が困る訳でもないんですが。誰にもばれないし、怒られない。 ただ、それ、私が損してるんじゃないかな?って。 そんな気分で、気持ちで読んでると、本来楽しめたはずの何かを取りこぼしてるんじゃないのかなって。 まあ、「本来の読み方」とかないと思いますけど。 読書のお作法。ある?

Posted by ブクログ

2018/01/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

待ちに待った小嶋てるみの新作。 発売後間も無く序盤を読み、お耽美系のBLかと思い落胆、放置していた。 それから数年の間、表紙の痛切な表情の牛を思い出しては気になっていたが、今日ついに読み終えることができたので、感想を書く。 やはりBLだった。 氏の今までの2冊の主人公はどちらもギリギリBLになりそうでならなかった素晴らしい作品と記憶しているが、これは序盤から危惧していた通りのBLだと思う。 最後まで読むことができたのは、裏の物語があったからだ。 現実と神話と過去が織り交ざり、次第に解き明かされる経緯に涙する場面もあった。 死ぬために生まれる神、双子の悲恋に惹きつけられ、最後まで一気読みしたが、強引な展開が散見されたのが残念。(良く言えば必然的、運命的だが) アートセラピーという言葉を初めて聞いたが良いイメージが持てず、そんな胡散臭いものによく瞬時に没入できるなと傍観する体で読んでいた。 レオンが迷宮の子供を抱きしめるシーンは、インナーチャイルドのセラピーによく似ていた。 自分は「インナーチャイルドはおままごと」にしか思えないので、ここでもやっぱり共感できなかった。非常にアニメ的な絵面だなとは思った。 あと「現実の」キャラ達がいまいちしっくりこなかった。 アルカンジェロは不良設定いるか?と思うくらい素直な良い子で滅茶苦茶ウブだし、 レオンは文句たれながらアートセラピーに積極的に参加しているし、初めから大天使にホの字だし。 神話や双子の設定は濃いが、主役と思われる二人は、中身が語るほどなくガワだけという感じが否めない。 スールの方がキャラが立っていると思うくらいだ。 タイトルの蛹という言葉通り、中身はこれから作り上げていくということだろうか。 なぜ耽美系BLと思ったか ・登場人物ほとんどが容姿端麗である ・なんか神話が出てくる ・西洋人 ・男の魅力を女に例える表現 ・初めは不仲だけど実は好き同士なのがばればれ

Posted by ブクログ

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