商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2014/02/28 |
JAN | 9784488027285 |
- 書籍
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ディオニュソスの蛹
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ディオニュソスの蛹
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商品レビュー
3.5
15件のお客様レビュー
真実の空間で、すべてが一つになる恍惚の中。 黄金の双子が、痛みと祈りの物語を描き始める。 (P.165) 感じろ。ありのままの己を。 感じろ。魂の衝動を。 それだけが、従うべき唯一の神だ。 (P.296)
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美しい双子の姉弟の禁断の愛、血塗られた神話の迷宮、血の絆を持たない男だけの一族、奇蹟の治癒絵画……幾重にも折り重なった物語はそれ自体が壮大な神話のよう。愛し、傷付き、憎み、だけれども慈しむことをやまない、宿命の糸で繋がったアルカンジェロ、レオン、スール。芸術を通して傷む心を癒し、...
美しい双子の姉弟の禁断の愛、血塗られた神話の迷宮、血の絆を持たない男だけの一族、奇蹟の治癒絵画……幾重にも折り重なった物語はそれ自体が壮大な神話のよう。愛し、傷付き、憎み、だけれども慈しむことをやまない、宿命の糸で繋がったアルカンジェロ、レオン、スール。芸術を通して傷む心を癒し、愛を知る彼等。アートは美しい祈りだ。耽美な作風は小島てるみさんならでは。最後の方は思わず涙ぐんでしまった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
鮮烈なデビュー作2冊からもう10年たってるのか。この本が出たのももう4年前、長いこと存在を知らなくて、買ってからもしばらく積んでた。 …6年おきに出るならそろそろ新作出たりしない? なんか、とろりと濃くて、良い本でした。 叔父さんが良い人だな。 しかし。 読み始めてすぐに「あ、読み方間違えちゃった」と思った。 「外国が舞台のお洒落系BLだー」みたいな気分になってしまったから。「わー、そしてインセスト含むー中学生の私の妄想かー」みたいな。一度そういう気分になると、どんなにシリアスでも濃密でも幻想的でもなかなか抜けられない。 シリアスで濃密で幻想的なファンタジーBL読んでる気分にはなるかもしれないけれど。 私の頭の中で「キラキラ系」と言う大きな(とても大きな)箱に入れてる作家がいて最近読んでない長野まゆみとか、2、3作しか読んでないけどタニス・リーとか、さらに1作しか読んでないと思う皆川博子とか、津原泰水 とか。あと、小島てるみも。 (ファンの人たちは、全然違う!って思うかもしれないけれど、何しろ大きな箱なので。箱の中に仕切りが必要なのかもしれない) このキラキラ系の作品で男性同士があれすると、私はBL読んでる気持ちになるのです。 別にBLとして読んだからと言って、誰が困る訳でもないんですが。誰にもばれないし、怒られない。 ただ、それ、私が損してるんじゃないかな?って。 そんな気分で、気持ちで読んでると、本来楽しめたはずの何かを取りこぼしてるんじゃないのかなって。 まあ、「本来の読み方」とかないと思いますけど。 読書のお作法。ある?
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