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カントからヘルダーリンへ ドイツ近代思想の輝きと翳り 成蹊大学アジア太平洋研究センター叢書
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カントからヘルダーリンへ ドイツ近代思想の輝きと翳り 成蹊大学アジア太平洋研究センター叢書

瀬戸一夫【著】

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カントからヘルダーリンへ ドイツ近代思想の輝きと翳り 成蹊大学アジア太平洋研究センター叢書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東北大学出版会
発売年月日 2013/12/01
JAN 9784861632310

カントからヘルダーリンへ

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2014/03/02

カントの『純粋理性批判』に帰せられる「コペルニクス的転回」という哲学原理の転換が、実際にはどのような事態であったのかを厳密に論証した研究書。これによれば、「コペルニクス的転回」とは、実際には、自己の運動が対象の運動に反映していることを認識(地動説)してから、そのような運動を認識す...

カントの『純粋理性批判』に帰せられる「コペルニクス的転回」という哲学原理の転換が、実際にはどのような事態であったのかを厳密に論証した研究書。これによれば、「コペルニクス的転回」とは、実際には、自己の運動が対象の運動に反映していることを認識(地動説)してから、そのような運動を認識する<基準系>相互においてニュートン力学の諸法則が普遍的に妥当することを哲学的に証明してみせる思考法の革命であった。その「革命」がフィヒテの知識学によって精密に論証されながらも、ロマン派世代のヘルダーリンは、その事態を哲学的な次元で理解することができなかった、というのが本書を貫く大テーゼである。ヘルダーリンの思想に対する評価はともかくとして、カントやフィヒテの論理をこれほどまでに具体的な例(基本的には物体の運動の例)に即して説明した研究書はこれまで見たことがなかった。古典力学や数学に明るくない人間にはいささか読みづらい部分もあるが、結構な数の図版が理解の手助けをしてくれる。

Posted by ブクログ

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