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歌うクジラ(下) 講談社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2013/10/16 |
| JAN | 9784062776769 |
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歌うクジラ(下)
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歌うクジラ(下)
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商品レビュー
3.8
40件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
村上龍の倒錯した作品。性的倒錯が随所に出てくる。階層、人口、出会い、移動。 初めて電子書籍を買った。軽いからいい。でも電池消費が激しい。iPhoneが熱を持つ。
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SW遺伝子という不老不死遺伝子が発見された世界は、最上層、上層、中層、下層、最下層と厳格な"棲み分け"及び階層化社会へと変貌する 最下層の性犯罪者の子供が集い、総合精神安定剤と棒食で情緒を最小限に抑えながら、自分という生命の無価値さと性犯罪の醜悪さを叩き込まれた島に生まれたアキラという少年を巡るストーリー 文化効率化運動では、移民が排除され、情報の伝達が滞る敬語が禁止され、味覚を無駄に刺激する食事を排除され、とにかく合理的な社会が構築されていく 経済の停滞と移民の暴動などの治安の悪化から誘発された文化効率化運動の背景には、罪もなくスケープゴートとなった移民がいる 主人公のアキラは同郷の青年と移民のアンと出会い、父親に託された極秘情報を再上層にいる人間に伝えるべく島を出る 感情を教えられず、抑制されていて、ロボットのようなアキラが感情を言語化して学んでいく道中に、ディストピアを冒険しながらまた学んでいく過程はページが止まらず面白かった ショッピングモールと警備室、移民の滞留所の音楽と食欲の目覚め、スポーツ観戦とアンを通じた性欲の目覚め、中国人移民による移民の子孫殺害、猿と人間のハーフによる逃亡、下層社会の日本人的な無害で受動的な人々、自称表現者の案内人、無菌人間、アキラを買った最上層の女性との再開、最上層の人間のボノボ化、安息病院、老人施設の廃墟、宇宙エレベーター、そして脳だけになった目的の人 すべてがすべて、無機質な社会問題をSF化して語るものではなく、村上龍らしくリビドーと生物学を交えながら刺激と政治といい塩梅に語られていて本当におもしろかった 想像が恐怖を産み、また想像が恐怖から逃してくれるもの、正しく使うには現実を認識する想像をして恐怖の感情を相殺する必要がある 人間は性悪的にリビドーが存在しているからどれだけ棲み分けをして嫉妬を排斥しても、憧れも憐憫も罪悪感も消えず、無機質に綺麗に生きることはできない、その感情の排出が性的倒錯や殺人願望に現れる そんなメッセージが伝わってきた ただこんな頭を使った読み方をする本でもないとおもう、ただただ最下層から最上層に登り、醜悪な理想と合理化と傲慢の象徴である目的の人を倒すという革命的なストーリーや世界の構造としてワクワクさせられた! 最後、後天的に学ばされた「共同体への愛着や執着」という概念を実行することなく、メタファーである想像から来る希望や期待を胸に抱いたまま最上層の女性が大切にしていた「喪失感」のうちに沈んでいくあきらは、終始この作品の救われなさややるせなさ 肯定も否定もしない壮大さを表して帰結していたのかな
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宇宙規模へとスケールが広がり、上巻に比べると境地を切り抜けるような緊張感はやや薄れるが、この旅の意味や謎が明らかになっていく点がとても面白かった。 前半で繰り返される「想像せよ」という言葉は、主人公の心に何度も呼びかけられ、そのたびに彼を救っていく。 想像とは行動の代替ではなく、...
宇宙規模へとスケールが広がり、上巻に比べると境地を切り抜けるような緊張感はやや薄れるが、この旅の意味や謎が明らかになっていく点がとても面白かった。 前半で繰り返される「想像せよ」という言葉は、主人公の心に何度も呼びかけられ、そのたびに彼を救っていく。 想像とは行動の代替ではなく、想像することそのものに意味があるのだという考え方が印象的だった。 途中に描かれる理想村や安息の洞窟で明かされる衝撃的な現実も強く心に残る。 理想は必ずしも最適な状態が永遠に続くわけではないという点に、深く共感した。 ラストでは、生きることや他者との出会いの重要性についてアキラが思い至る。 島を出てから積み重ねてきた経験によって形づくられた価値観であり、心に響くメッセージだった。 生命とは何か、人が生きようとする欲望とは何なのかを考えさせられ、感慨深い読後感が残る作品だった。
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