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民宿雪国 祥伝社文庫
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民宿雪国 祥伝社文庫

樋口毅宏(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 祥伝社
発売年月日 2013/10/12
JAN 9784396338794

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商品レビュー

3.3

38件のお客様レビュー

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2024/05/12

B級三文エログロサブカル小説。 この枠組みを使って、どさくさに紛れ何かを語ろうとした、みたいな。 この作者の別の作品での小沢健二論みたいな、どさくさに紛れた批評は結構好きだけど、今回のどさくさはイマイチ。

Posted by ブクログ

2024/03/31

町山智浩氏との対談は、「さらば雑司ヶ谷」のあとがきからも不思議はなかったが、梁石日氏との対談は予想外。 そういう読み方もできたのかと作品の深さを感じる。 他のエンタメに繋がる好奇心が湧き立てられる。

Posted by ブクログ

2024/03/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

樋口氏の作品を読むのはこれで二作目。 前に読んだ『日本のセックス』はエログロ全開系作品でした。今回もエログロは踏襲しつつ、ややサスペンス味と歴史のエッセンスを加えた作品だと思います。 ・・・ 新潟の雪深いボロ民宿、その名も雪国。 ここへ足を踏み入れる吉良という青年の視点から物語は始まります(第一章『吉良が来た後』)。 個人的印象としてはこの章が一番ひっくり返りました。展開に驚いた。吉良という青年が何者か、宿屋のオヤジが何者か、そこで起こったことは何か。オヤジの裏の顔とのギャップがやばい。 冒頭ということもありますが、「静」から「動」への転変が実に劇的であり、ツイストが効いていたと思います。 ・・・ 次章『ハート・オブ・ダークネス』では、世に疲れたとある記者が、敢えて人里離れたこの民宿に泊まるという話。彼自身のエログロ系色恋や生い立ちにあわせて、この民宿での出来事などが綴られます。ここでは民宿のオヤジは一種善人として扱われ、むしろこの記者の方がおのれの悪辣さを吐露している印象。こちらも章末にツイストあり。 次の章以降も引き続き、第三者がこの民宿のオヤジを語り、徐々にこのオヤジが何者でどういう人間であるか、何をしてきたのかが明らかになるという仕組みであります。最後にオヤジの問わず語り的自己紹介・振り返りがあり、読者も全体的な理解が得られることになります。 ・・・ この作品は、当然のことですが、フィクションです。 まあ、読んでいて突飛な殺人事件が連発するので分かりますが。でも、その一方でバブル前後の80年代90年代の描写が生々しく(丹生雄武郎の絵画がポパイやホットドックプレスという雑誌で特集されるというくだり)、私は思わずググって確認してしまいました。 はい、フィクションです。良かった。 真実の混じった嘘が一番分かりづらいなどと言います。本作は虚構を核として、その周りを詳細で雑多かつ網羅的な事実で装飾することで、あたかもストーリー全体を真実と思わせる部分がありました。 ・・・ そのほか、樋口氏と映画評論家の町山氏との対談、樋口氏と梁石日氏との対談等が巻末にありました。 後者の梁氏との対談で、作家は少し遅咲きの方が良い、というのも経験をストックしてないと書くことが無くなる、という旨の話がありました。私は個人的にはそうかな?と思いました。 経験があれば確かに書くネタはあるでしょう。でもストックしている経験がない人でも経験を得る過程はネタになるのでは、と感じました。むしろ、お作法やテクニック等の方が習熟するのに時間がかかるのでは、と感じました。 まあ、読者としては早咲きでも遅咲きでも、素晴らしいものであれば後は良いのですがね笑 ・・・ ということで、樋口氏の作品を読了しました。 相変わらずのエログロ・ノワール系作品ですが、嫌いでないです。ただ、周囲には『こんなの読んでいます』とはちょっと言いづらいですね笑 伝えるような友人も居ませんが。

Posted by ブクログ

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