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失踪者たちの画家
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2013/07/10 |
JAN | 9784120045127 |
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商品レビュー
3.9
7件のお客様レビュー
五歳の時にある家で生活することになった主人公。そこの家の主に自分の両親はどこにいるのか聞く。こういう所だよ。へー、そういう所なんだ。成長した男子は、あれは嘘で既に両親はあの時に亡くなっていたんだな、と悟る。 ある日下宿先のおかみさんが騒ぐ。台風で通りが一本無くなったと。そこにあ...
五歳の時にある家で生活することになった主人公。そこの家の主に自分の両親はどこにいるのか聞く。こういう所だよ。へー、そういう所なんだ。成長した男子は、あれは嘘で既に両親はあの時に亡くなっていたんだな、と悟る。 ある日下宿先のおかみさんが騒ぐ。台風で通りが一本無くなったと。そこにあった家ごと無くなり自分の甥もいなくなったと。そんなこともあるのかな。と、これまた淡々と受け入れる。このようにあの世との境目が弛い世界の話 だったんだろうと思いました。日本では夕暮れ、黄昏時どきがやばい時間帯みたいですわね。
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不思議な都市を舞台に、奇妙な話しが展開していく。繋がりようがないのに、どこかで繋がっている。 引き込まれて読んでいったけど、結局はよく分からなかった。 まとめなくてもいいんだけど、退屈しないように詰め込みすぎてるんだと思う。
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これは、確かにずっとさまよっていたくなる。エンタテインメントのような取っ付きやすさもあって(捉えどころはないけれど)とっても面白かった。 ふわふわと捉えどころのない語りに誘われ、無限にループする迷宮に迷い込む。失踪者のポスター、子供の裁判員、人形工場...とめくるめくファンタジィ...
これは、確かにずっとさまよっていたくなる。エンタテインメントのような取っ付きやすさもあって(捉えどころはないけれど)とっても面白かった。 ふわふわと捉えどころのない語りに誘われ、無限にループする迷宮に迷い込む。失踪者のポスター、子供の裁判員、人形工場...とめくるめくファンタジィ世界を思わせる要素にわくわくして、いなくなった恋人を探す、洗濯人の主人公...は、ちょっと羊をめぐる冒険を思い出した。 『フランクは語り、なおも語り、明日という日がまだもう少し、望むらくは無限に、先延ばしされればと願っていた。』とあるように、終章からはじまり、序章が終わりでありはじまりのように読めた。幻想に解ける現実か、その逆か。というより、あちらとこちらの境界が解けだして、ぜんぶ、解けてしまう。挿絵も雰囲気があってイイ。
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