七色の毒

中山七里(著者)

• 販売会社／発売会社: KADOKAWA
• 発売年月日: 2013/08/02
• JAN: 9784041104958

商品レビュー

2025/09/08

短編が7本。
赤い水。
バス事故で乗客1人が死亡した。何故かそこに出てくる捜査一課の刑事犬養。殺人事件を扱う彼の嗅覚は何を嗅ぎつけたのか。

黒いハト
自殺した中学生。その親友が死に追いやったやつを追い詰める。だがそれは警察の介入をよび、そこに現れた犬養が真実を突き止める。

白い原稿
ロックシンガーの男が書いた本がある賞をとる。だがそれは素人がみてもとても大賞を取るとは思えない作品で、その受賞に疑惑が付きまとう。そんな折、ベンチで刺された姿でその歌手が見つかった。果たして犯人は誰なのか。

青い魚。
40代半ばの男の元に現れた兄妹。妹は男をすきだといい、兄はいつしか妹ともに男の家に居着く。そんな折、釣りに出かけた船の上で事件はおきる。

緑園の主
認知症のその人は、優しいおばあちゃんでした。
中学生が死んだ。ホームレスが暴行を受け家ごと燃やされそうになった。いくつかの事件が絡まりやがてひとつの絵を作り出す。

黄色いリボン
性同一性障害と妹。僕の中にあるもう1つの人格。僕よりなんでも出来る存在。何がほんとで何が嘘か。

紫の献花
赤い水から1年半ほど経過した世界線。そのバス会社で経理担当をしていた男は何故、誰に殺されたのか。

刑事犬養が犯人を見つけ出す。
一つ一つは短いが、それぞれ一癖も二癖もあり読み応えはある

2025/09/01

　刑事犬飼隼人シリーズ２作目。
埼玉県警の古手川さんは出て来なかった、、、。埼玉で事件が起これば、、、。

　７つの短編集でとても面白かった。
『赤い水』
『黒いハト』
『白い原稿』
『青い魚』
『緑園の主』
『黄色いリボン』
『紫の献花』

『黒いハト』は読んでて苦しい感じ。
『黄色いリボン』は予想と違ったけど、面白かった。

2025/08/28

日常に潜む「毒」をテーマにした7編の短編集。
食品偽装、アリバイ崩し、薬をめぐる詐欺、カリスマカウンセラーの裏の顔、嫉妬や悪意、嘘と真実の攻防――。
人の心に巣食う欲望や欺瞞が、思いもよらぬ形で事件や悲劇を生み出していく。

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各話ごとに毒のような人間の心理を描いている。
短編なので、なんだかあっという間に解決してしまうので、ちょっと物足りないなぁーと思い、星3です。