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きことわ 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2013/07/29 |
| JAN | 9784101251813 |

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商品レビュー
3.4
118件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今年一冊目に読んだTIMELESSも、不思議な読了感と言葉の美しさがすごく好きで印象に残っているんだけど、本作もまた、すごく不思議な読了感で夢見心地。過去と現在、夢と現実が絡み合って未来に続いていく。夏に父を亡くし、実家に帰っては父がいた場所、父が歩く姿、父の声、言葉、あの時の色々を思い出して、過去と現在がごちゃごちゃになっていたので、そんな今のタイミングで読めてよかった、より深く物語に入り込めた気がします。今はもうみなくなったけど、暗闇の中で誰かに抱かれて、大丈夫大丈夫、って声をかけられる夢をよくみていたんだけど、あれはきっと死んだ祖母で、1.2歳の頃の私の記憶が夢に現れていたんだと思う。その夢を見ると妙に安心していられた、大切な夢でした。夢と過去と現実は全て繋がっている気がする。父の死を受け入れるには、まだ少し時間はかかるけど、無理に受け入れなくてもいい気もするな、とそんなことを思いながら読了しました。全ては繋がっている
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25年ぶりに再開した貴子と永遠子。 2人の記憶が絡まり合いながら、25年を埋めていく。 過去と現在、夢と現実が溶け合う世界にとぷんと浸かりながら読み進める不思議な感覚。曖昧で、浮遊感がある独特な文章。 絵画のような小説、という表現がしっくりくる。印象派の絵を思い浮かべながらペー...
25年ぶりに再開した貴子と永遠子。 2人の記憶が絡まり合いながら、25年を埋めていく。 過去と現在、夢と現実が溶け合う世界にとぷんと浸かりながら読み進める不思議な感覚。曖昧で、浮遊感がある独特な文章。 絵画のような小説、という表現がしっくりくる。印象派の絵を思い浮かべながらページをめくりました。
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第144回芥川賞 著者、朝吹さんの経歴と家系に恐れおののきながら読む(福沢諭吉と遠縁で父親実業家の母親名翻訳家てどゆことなの) 現実と夢が交差しながら進む物語 人の夢の話って、本当に興味ないじゃないですか でも(恐らく)ものすごい文章力で紡がれているのでむしろ、文字から自分の経...
第144回芥川賞 著者、朝吹さんの経歴と家系に恐れおののきながら読む(福沢諭吉と遠縁で父親実業家の母親名翻訳家てどゆことなの) 現実と夢が交差しながら進む物語 人の夢の話って、本当に興味ないじゃないですか でも(恐らく)ものすごい文章力で紡がれているのでむしろ、文字から自分の経験へと回帰しながら物語を読むことができてしまう これ、多分芥川賞の中でもそうとう上位の作品なのでないでしょうか 別荘とかそういうアイテム1つ1つに著者の幼少期の体験が少なからず混ざっており、それを小説として昇華させている 大変高度で嫌味を感じるわけでもなく(そこが僕は1番すごいと感じた)文章量の割に読書時間がかかりました 何故かと言うと自分の体験を思い出せと言われた気がして、その時間が読書中にあったから 果たして読み方合っているのかわからないですけど 結局、わかることしか「書けない」と思うんですよ 先日の加藤シゲアキでも思ったけれど、わかることを書いている時の作家ってパワーが違う この朝吹さんも恐らくわかることしか書いていない それが地上より1段上の空気なのに、読む側は不快感なく読むことができる 人によっては「!」となる作品な気がします ただ、慎太郎の選評の方が愉快さで言うと僕は上かな あ、あと解説の町田さんやりすぎ
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