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いい子は家で ちくま文庫
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いい子は家で ちくま文庫

青木淳悟【著】

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いい子は家で ちくま文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2013/04/12
JAN 9784480430366

いい子は家で

¥440

商品レビュー

3

8件のお客様レビュー

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2023/05/28
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※このレビューにはネタバレを含みます

いい子は家で 青木淳悟 ・いい子は家で  俺と似たような感じの主人公。ニートで、俺と違うところは女がいるところ、よく外に出るところ、シティサイクルなところ。  兄、女ともだち、父、母。彼らとの日常のなかで、突然異常な世界にスライドする。変化とかではない。にゅるっとスライドする。で、いつのまにか戻っている。『コンビニ人間』と同じような、日常と異常の境目のない切り替わりを感じた。(コンビニ人間のほうがリアルで、こちらはファンタジーよりだったけど。)  主人公の妄想かほんとうの異常か、そのどちらであるかは分からないけど、おかしなことが起こって、解決しないで過ぎていく。おかしなことすら、日常のようにすぎていく。ミステリーならオチがあって解決してスッキリするけど、それを期待していたけど、異常が異常のまま過ぎ去って、終わった。どこかゴールがあって、それに向かって進むのではなく、線が線のままあるというか、ただ、そこにあるだけ、という感じがした。  人生とはこういうものなのかもしれない。伏線があって、回収されて、なにかが明かされて、オチがあって。そんなよくできた物語のように人生を捉えてしまいがちだが、実際は違う。日々が過ぎていって、たまにおかしいこと、面白いこと、うれしいこと、悲しいことがあって、その連続でしかなくて、80年もすれば突然終わる。この小説の最後、「ただ母は返事をせずにじっと壁を見つめている。」のように、突然終わる。人生とはそんなものなのかもしれない。そんなことを思わせてくれる小説だった。  シュルレアリスムってやつなのか?

Posted by ブクログ

2018/12/31

表題作では、現代家族の歪さをマジックリアリズムで描いている。その手法は効果的であると思ったが、テーマ自体は良くあるもの以上の感想を抱けなかった。 ただし、文章力、表現力は特筆すべきものがある。これ以降の作品も読んでみたいと思う作家だった

Posted by ブクログ

2016/07/30

日常的な事象をミクロに描くなど、実験的なこだわりは分かるものの、それだけで読ませるまでには至っておらず、もう一度読みたいと思わせる強度はない。だったら、ピンチョンやルーセルを読んでいる方がいい。

Posted by ブクログ