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東の海神 西の滄海 十二国記 新潮文庫
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東の海神 西の滄海 十二国記 新潮文庫

小野不由美【著】

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東の海神 西の滄海 十二国記 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2012/12/25
JAN 9784101240558

東の海神 西の滄海

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商品レビュー

4.4

352件のお客様レビュー

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2026/05/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

東の海神 西の滄海は、十二国記の中でも特に“王と麒麟の絆”が強く感じられる作品だった。延王・尚隆の圧倒的な器の大きさと、延麒・六太の不器用な優しさ、その二人が積み重ねてきた長い年月の信頼関係に、読みながら何度も胸を熱くさせられた。 本作は戦や陰謀を描きながらも、単なる戦記物では終わらない。「国を治めるとは何か」「民のための王とは何か」を真正面から描いていて、その重厚さが物語全体に深みを与えている。特に尚隆は、飄々として軽薄そうに見えながら、誰よりも国を見つめ続けている人物で、その底知れない覚悟が本当に格好いい。理想論だけでは国は救えない、それでも民を見捨てないという姿勢に強く惹き込まれた。 また、六太の存在も非常に印象的だった。普段は軽口ばかり叩いているのに、尚隆を誰より信頼し、支え続けている。その関係性がとにかく魅力的で、“王と麒麟”というより、“長い旅を共にしてきた相棒”のような空気感がたまらない。二人の掛け合いには思わず笑わされる場面も多いが、その軽妙さがあるからこそ、シリアスな展開での感情の重みが際立っていた。 さらに、本作は敵味方を単純に割り切らないところも素晴らしい。それぞれが国や民を思って行動しており、だからこそ物語に説得力がある。ただの勧善懲悪ではなく、人の弱さや理想、矛盾まで描き切っているからこそ、読後には大きな満足感が残った。 重厚で読み応えがあるのに、最後には確かな爽快感と希望がある。十二国記の世界の奥深さ、そして尚隆と六太という名コンビの魅力を存分に味わえる、シリーズ屈指の名作だった。

Posted by ブクログ

2026/05/11
  • ネタバレ

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なんで十二国記、こんなどの作品も面白いんだ?主人公もその作品ごとに変わるのに、どれも面白すぎる。しかも政治がちゃんとしている。昔流行ったファンタジー系の小説(児童向け含め)、あまりにも国ごとの政治がちゃんとしすぎているよ。すごいよ。頭の良い人の書いた作品であると分かりすぎる。 今回の主役は延王とその麒麟、六太の昔の話。まだ2人の仲が良くなく延王のその豪胆さに六太もまわりの士官たちもこれが王で大丈夫か?となっている。そしてその最中、六太が攫われる…というストーリー。 プロローグの親に置いていかれた子供2人が延王なのかと思いきや六太と今作の裏主人公である更夜だったのが驚きでした。この更夜が六太を攫った張本人で、なんともキツイストーリーを持っています。 更夜の主人である斡由は雁国の1部を納めている父親の息子で、父親が病で伏せっているために実質州を任されているという立場です。その斡由のために更夜が動いているのですが、それは人を殺す時もそうです。斡由がそうして欲しいと直接口では言わず、あくまで更夜がそうしたかったからやっている、のですが…。親に捨てられ他の大人にも崖から落とされ、拾ってくれたのは妖魔で、その妖魔がいるからこそ人の群れには馴染めない。唯一助けてくれた斡由はそんな人物で…。人を殺してしまっている人だからどんな終わりが待っているんだろう…と思っていたら、意外と優しい終わりが用意されていて良かったなぁと思いました。 延王といえば破天荒にも程があり、まさか敵になった州の内部に登用されているのはめちゃ好きでした。こういう王様ってほんと魅力的ですよねぇ。国のことなんて考えない人なのかと思いきや、国のために生きている人であると明かされた最後の斡由との対面のシーンはとても好きなシーンです。でも話し合いに参加しないのはどうかと思いますけどね! 六太もまだ麒麟としては未熟で子供のまんまなんだなぁと言うのが前回の話の続きで思いました。麒麟だって最初から成熟した精神をしているわけじゃないんですよね。天命を受けた生き物だから精神も達観していることを思うのですが、そうではない。だから自分が王にした男が国を滅ぼす王だと思っている。争いが嫌いだから争いを呼ぶものが嫌いで高潔な六太も大好きです。 そして、そして、今回の作品で1番記憶に残った人は私の中ではリビですね…。延王、尚隆の命で今回敵となった州にいることになった女性ですね。あまりにも覚悟が決まっている!この結末をわかっていたからこそ、尚隆も彼女を行かすときに辛そうだったのですね。六太を開放させるため、やっていることを分からせるために、自らの命を投げ打ってやるべきことをやった女性。一緒に命をつながっていた子供や他の人も一緒に死んでしまったのでしょうか…。この覚悟のために死ぬ生き様、あまりにも印象に残りました。 前王のせいで崩壊しきった国、そこに戻さないために彼女も民も頑張っているんですよね。民たちが志願して兵役についているのもグッとくるポイントでした。 この国の先を知っているので良くなることは分かっているのですが、そのために乗り越えていく道のりのなんと厳しいことか。国ってのは民と、王と、色々な人が前を向いて作っていくのだと、なんというかそうであって欲しいなと思いますね。 そして最後の終わり方ですよね。仲良くなった2人が一緒に会議をサボって国を見て回っているのがうーん、良い!周りの人達は可哀想ですがね!こうやって仲良くなったんだなぁと思って嬉しかったです。 さて次の主人公は誰なんでしょうか!はやく陽子に会いたいですね!

Posted by ブクログ

2026/05/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

十二国記のシリーズの中でも 延王・尚隆(しょうりゅう)と 延麒・六太(ろくた)の深い絆で 「国を造る」という壮大な覚悟が 描かれた非常に熱い物語! いつもシリーズを読み終わると… 広大な大地を吹き抜ける風を感じているような 胸が熱くなる高揚感と深い充足感に包まれます! 雁国の新王として登極して二十年 まだ国が安定しきらぬ雁国を舞台にした物語 何より心に響いたのは… 「俺を信じろ、とは言わない。 だが、俺が選んだ道を見ろ」 尚隆の放つ言葉には、常に王としての 圧倒的な器の大きさと 民を想う冷徹なまでの情熱が宿っている… かつて自分の国を滅ぼし 家族も民も守れなかったという 癒えることのない深い傷を糧にして 「二度と滅びぬ国」を 築こうとする彼の孤高な姿に 言葉を失うほどの感銘を受けました!! 六太もまた、親に捨てられた凄惨な過去から 「王」という存在を 信じられずにいた麒麟だったが… 尚隆という男の中に 「地獄のような現実に抗う希望」を見出し 己の運命を預ける決断を下す… その心の機微が丁寧に描かれており ふたりが交わした「誓約」の重みがずしりと 胸に響きました! 物語後半からクライマックスに向け… 反乱に立ち向かう尚隆の鮮やかな手腕や 六太が一人の少年として出した答えなど… 200年にわたる治世の始まりを 予感させるラストには めちゃくちゃ震えました!! 「国とは、王一人のものでも、 麒麟のものでもない。 そこに生きる人々の営みそのものなのだ…」 壮大なスケールで描かれる 軍記物としての面白さはもちろんだが 一人の人間がいかにして「王」となり いかにして「孤独」と向き合っていくのか… その普遍的なテーマに 自分の生き方さえも問い直されるような 圧倒的な作品でした!

Posted by ブクログ

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