東の海神 西の滄海 の商品レビュー
雁国の延王尚隆と延麒六太が契約を交わしてから20年後とそこに繋がる2人の過去。尚隆は朝議はサボるし政策をきちんと執り行わないしで皆から異を唱えられているような王だけど、愚王ではない。驪娟が六太に説く言葉やその覚悟には涙が出た。六太、何をやっているんだ!と言いたくなる。でも、王を否...
雁国の延王尚隆と延麒六太が契約を交わしてから20年後とそこに繋がる2人の過去。尚隆は朝議はサボるし政策をきちんと執り行わないしで皆から異を唱えられているような王だけど、愚王ではない。驪娟が六太に説く言葉やその覚悟には涙が出た。六太、何をやっているんだ!と言いたくなる。でも、王を否定したくなる気持ちもわからなくはない。きっと尚隆がどうではないのだろう。屑と罵られた斡由の本性、斡由が良ければそれでいいと言う更夜に辟易する。それでも更夜が延王に託して待ってくれたことも嬉しいし延王の政策がかっこよく惚れ惚れする。
Posted by
初版で読んで、今回が何読目かも覚えてないけど、せっかくブクログに登録したから感想を。 『白銀の〜』に繋がっていく伏線として今回は読んでみた。 王から実権を取り上げて天命無き者が国政を動かそうとする、麒麟の角を封じる、人間が妖魔を政治目的で利用する、という辺りが共通点。 大きく違...
初版で読んで、今回が何読目かも覚えてないけど、せっかくブクログに登録したから感想を。 『白銀の〜』に繋がっていく伏線として今回は読んでみた。 王から実権を取り上げて天命無き者が国政を動かそうとする、麒麟の角を封じる、人間が妖魔を政治目的で利用する、という辺りが共通点。 大きく違うのは、『白銀の〜』では国民が大きくクローズアップされていることと、王と麒麟以外の主従関係が重層的に描かれていること、本当に王が幽閉されちゃっていること。 裏を返せば、それだけこの『東の海神〜』は構造がシンプルで、その分、爽快感がある。 エンタメ要素も強め。尚隆は遠山の金さんだし、六太はアーノルド坊や。(よく考えたら六太は京都生まれで尚隆は四国の生まれだから、西日本コンビ。軽やかなのはその辺りにルーツが?対する戴は北国=東北だから、あんな重っ苦しい感じになるのかしら。) でも、尚隆の振る舞い方を見ていると『対局観』を思い出さずにいられない。『3月のライオン』の中でも触れられていたけど、ものすごく頭のいい人の指す将棋は、最初、出鱈目に見えているけど、気づけばとんでもない絵柄に仕上がっていくものなんだそうだ。 なるほどなー、と思う。 野田秀樹さんの舞台を観ていても、同じことを感じる。 というわけで、尚隆、確かに天才なんだな、と感じた今回の再読だった。
Posted by
2024.08.25読了 十二国記の中では一番延王尚隆が好き FF14のヒエンの元ネタって絶対尚隆だよね、と思っているんですが、キャラデザもキャラの性格も なので尚隆のセリフは全部頭の中で小西克幸さんの声で再生されています
Posted by
1章に六太の名前を見つけ、思わず「六太!」と声を上げてしまった。 話の運びがうまい。500年の治世を誇る延王の、始まりの物語
Posted by
雁国の延王と延麒の出会いと内乱に関する話。これまでの十二国記の物語の中で度々登場して二人の人物のバックストーリーを知り、より解像度が高くなった。印象としては、延王がこれまでの話の中で所謂良い人という立ち位置であり、個人的には何か裏があるのではないかと疑っていたが、今回の話を読む限...
雁国の延王と延麒の出会いと内乱に関する話。これまでの十二国記の物語の中で度々登場して二人の人物のバックストーリーを知り、より解像度が高くなった。印象としては、延王がこれまでの話の中で所謂良い人という立ち位置であり、個人的には何か裏があるのではないかと疑っていたが、今回の話を読む限りでは単純に陽気で人当たりが良い人物なのだろうと感じた。十二国記は巻ごとに主役が変わるので、1から設定を受け入れるのに、やや抵抗があるものの、終盤にかけて盛り上がるので、安定した面白さがあると思う。
Posted by
再読になります。 言わずもがな、エピソード3w アニメではエピソード1に当たる陽子編の中にちらっとありましたね。尚隆と六太の出会い。 この話はアニメやってなかったと思ったら、改めて調べたらやってましたね。あら?記憶にない。 確か六太って山口勝平さんでしたよね?と更夜の石田彰さんの...
再読になります。 言わずもがな、エピソード3w アニメではエピソード1に当たる陽子編の中にちらっとありましたね。尚隆と六太の出会い。 この話はアニメやってなかったと思ったら、改めて調べたらやってましたね。あら?記憶にない。 確か六太って山口勝平さんでしたよね?と更夜の石田彰さんの声で文章が脳内で音声変換されてましたw いや、更夜の声は石田彰さんってのは、泰麒編で覚えてるので。 陽子は頑張ってこの二人に追いつかないとな〜。
Posted by
人の上に立つ人間はどうあるべきなのか。 延王みたいなトップは、実際にいたらかなり曲者だろうなぁ。かっこいいけどね。 延王、六太の関係性がとても好き。
Posted by
今までの巻ではすでに長い治世を築いている王と麒麟として出てきていた延王と延麒の、即位して20年の頃のお話。 雁国がやっと回復し始めた頃で、まだまだ世情が落ち着かない時代。 安定感半端なかった二人にもこんな時代があったんだなぁと。 雁は王と麒麟だけでなく、まわりの家来たちもみんな...
今までの巻ではすでに長い治世を築いている王と麒麟として出てきていた延王と延麒の、即位して20年の頃のお話。 雁国がやっと回復し始めた頃で、まだまだ世情が落ち着かない時代。 安定感半端なかった二人にもこんな時代があったんだなぁと。 雁は王と麒麟だけでなく、まわりの家来たちもみんなキャラが濃い笑 更夜には幸せになってほしいと切に願う。
Posted by
幼い頃に傷を負い、歪んだ考えを持つようになってしまった更夜。失敗を認められないからなかったことにしようとして嘘をつく。嘘をつくから信頼を得られないという悪循環なんだな。 王になりたいと国が欲しい、は明確に違うよね。 旧友同士が傷つけあう姿はつらかった。リーダーはきっと、自分では...
幼い頃に傷を負い、歪んだ考えを持つようになってしまった更夜。失敗を認められないからなかったことにしようとして嘘をつく。嘘をつくから信頼を得られないという悪循環なんだな。 王になりたいと国が欲しい、は明確に違うよね。 旧友同士が傷つけあう姿はつらかった。リーダーはきっと、自分ではなく国が幸せであればよいと思っていて、明確なビジョンだけ示してあとはゆるーく生活していれば良いのだなーと思った(*´ω`*) すごい人じゃなくても、良い組織が欲しくて、正直で、フラットな気持ちでいれば、リーダーなんじゃないかな。現代社会にも通じる。
Posted by
雁国の王尚隆と延麒が中心の物語。 期待を裏切らない面白い王道ストーリーだった。 尚隆と延麒が登場する月の影 影の海 (下)を読んでから一年近く経っていて思い出せないことが多くなっていてパラパラ読み直したり。やっぱりシリーズものは時間空けすぎると良くないなと思いつつ、でも他にも読み...
雁国の王尚隆と延麒が中心の物語。 期待を裏切らない面白い王道ストーリーだった。 尚隆と延麒が登場する月の影 影の海 (下)を読んでから一年近く経っていて思い出せないことが多くなっていてパラパラ読み直したり。やっぱりシリーズものは時間空けすぎると良くないなと思いつつ、でも他にも読みたいのたくさんあるしなとか悩んだり(嬉しい悩みか)。
Posted by