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自縄自縛の私 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2012/11/29 |
| JAN | 9784101272610 |
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自縄自縛の私
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商品レビュー
3.9
18件のお客様レビュー
R-18文学賞大賞受賞作収録の短編集。自分で自分を縛ることを密かな楽しみにしている私。精子とコンドームのコレクションを趣味とする女の話などアブノーマルな人々を描いた話だけれどなんかちょっと共感出来ちゃうところがすごい。
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西加奈子著『ふる』(河出文庫)をよんで「なんとなく切なくやるせないのだが、そこはかとなく元気をもらえるお話」とレビューしたが、こちら蛭田亜沙子著『自縄自縛の私』にいたっては「なんとなく切なくやるせないく元気になれないお話し」であった。この小説の内容と著者氏名、蛭田っていうのが意...
西加奈子著『ふる』(河出文庫)をよんで「なんとなく切なくやるせないのだが、そこはかとなく元気をもらえるお話」とレビューしたが、こちら蛭田亜沙子著『自縄自縛の私』にいたっては「なんとなく切なくやるせないく元気になれないお話し」であった。この小説の内容と著者氏名、蛭田っていうのが意味深であった。元気になれない原因が体のどこかにひっついている、それを剥がさないと元気になれない様な・・・でも、そんな自分が大好きな変態さんのおはなし。
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なんて、アブノーマルな世界なんだ。 正直、想像もしたことがない世界が繰り広げられていて、最初は驚きました。 自分を縄で縛る、なんていうのは易しいほうで、使用済みコンドームをコレクションする、ラバースーツに身を包む、恋人以外の男性と性交を繰り返すなど、これらの行為で光悦とする女性た...
なんて、アブノーマルな世界なんだ。 正直、想像もしたことがない世界が繰り広げられていて、最初は驚きました。 自分を縄で縛る、なんていうのは易しいほうで、使用済みコンドームをコレクションする、ラバースーツに身を包む、恋人以外の男性と性交を繰り返すなど、これらの行為で光悦とする女性たち。 自分の知らない世界ながらとても官能的で、人の性癖というのは随分といろいろあるものだ、と思ったものです。ですが、本書は単にエロチックな小説に終わりません。 これらは、仕事に追われる日々や、抑圧された毎日、上手く生きれない自分との折り合いをつけるために生み出されたものだと気付きます。時にそれは意識的に、あるいは無意識から。 決して一般的に認められるものではないながら、それらがあることで日々をなんとか生き抜ける、そんなある種の必死さのようなものが行間から感じられます。 最初はアブノーマルな世界だと感じたものが、段々と、そもそもノーマルって何だったかな・・・という思考に変わっていくのがおもしろい。 これらは連作短編集となっていて、それぞれの登場人物がリンクしています。すなわち、特殊なものだ、隠すべきものだ、とそれぞれが抱えて生きているけれど、実際のところ自分だけじゃなくて、案外身近にいる人たちも大なり小なり何か抱えて生きているという。 最後は「渡瀬はいい子だよ」という短編で本書を終えるのですが、これがいちばん爽やかで、すっきりした読了感が得られる1冊となっています。 著者の文体も好き。ちなみに以下が、「渡瀬はいい子だよ」の冒頭です。 終戦記念日を過ぎると、頬にあたる風は急激に冷ややかになった。夏は、だれかが午睡で見た夢だったみたいに、あとかたもなく消える。今日の空気の質感と海の色には憶えがあって、ああ、もうじき一年が経つんだ、と悟った。”アノヒト”が失踪し、お母さんの生まれ育ったまちに引っ越してから、季節がひとめぐりしたんだ。 ね。素敵なはじまりだと思いませんか?
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