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カデナ 新潮文庫
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カデナ 新潮文庫

池澤夏樹【著】

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カデナ 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2012/07/30
JAN 9784101318219

カデナ

¥440

商品レビュー

4

24件のお客様レビュー

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2025/07/24

沖縄が舞台、というだけで買った、入道雲が印象的な本。 しばらく積読になっていましたが、ぺらっとめくってみたものの、内容が掴めない。100ページを過ぎた辺りで、別の登場人物の視点であるはずなのに、冒頭の人物の見た景色が映される。 なんか、これ。「クラウドアトラス」っぽいぞ。 ...

沖縄が舞台、というだけで買った、入道雲が印象的な本。 しばらく積読になっていましたが、ぺらっとめくってみたものの、内容が掴めない。100ページを過ぎた辺りで、別の登場人物の視点であるはずなのに、冒頭の人物の見た景色が映される。 なんか、これ。「クラウドアトラス」っぽいぞ。 そう思って読み進めていくと、細々とした一対一の人間関係から、国同士の対立関係に進み、絆し絆された者たちが、次第に引き返せなくなる世界線を辿る、常軌を逸した物語に豹変しました。 信じる者が願うのは平和、暗躍する者がまとうのは猜疑心、不毛な争いを終わらせたい者が決行するのは、果たして。 沖縄の言葉で「うちあたい」という言葉があります。作中でも語られていますが「こころの打撲」みたいなもので、普段は衣服で隠れたところにできた、内出血のような傷は、ふとした時に何かが触れると、その存在を思い出します。それが、心で起こることを「うちあたい」と言い、本作中で語り手になる人物たちは、皆「うちあたい」をして悶え苦しみます。 しかし、何かを手に入れるためには、見たくないものを見て、聞きたくないことを聞き、知りたくないことを知らなくてはならない。 ーー癒えない傷は、痛みを庇って身じろぎするたびに、どこかにぶつかって新たな傷を作る。 なんだか、この時代の作品群って、ハッピーエンドに絶対ならない作品多い気がするけど、それがまた、フィクションのいいところなんだと思いました。

Posted by ブクログ

2025/02/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

カデナ 1968年沖縄。ベトナム戦争でB29による北爆が頻繁に行われていた頃。 世界のいろいろなところで反戦運動が行われていた頃。 生い立ちも国籍も違う4人の男女が北爆の計画をスパイする物語。 各人にはそれぞれの生い立ち、体験、そして今の暮らしがある中、異なる想いから活動に関わっていく様子が緻密に、そしてリアルに描かれています。 竹蔵が特に本書で考えさせられたことは、民主主義を守るためにはどんなことが大切か?ということ。 米兵の脱走を補助する活動を行っている大学の先生が、”いつでも活動をぬけることを容認する。それが活動を健全にする方法だから”といった主旨のことを活動に関わる人に話します。組織の目的が固定されることが不幸のはじまりであるということに強く共感しました。 目的指向の活動とそれに合った形で組織やコミュニケーションの方法を変化させていく。その目的への想いが活動をうまくドライブできなくなったらあっさりと活動をやめる。そういった方法論が今後の民主主義や組織を考える際に不可欠なことになるのではないかと思ったりしています。 434ページを感じさせない、池澤氏の文章力にも感服です。 竹蔵の書いている小難しいこととは別に、4人のスパイの人間関係と葛藤や、スパイという心理的な冒険も十分堪能できると思います。 竹蔵

Posted by ブクログ

2023/07/17

大学生の頃に好きだったのに、一度離れてからはなかなか再会できずにいた作家。 約10年前に「アトミック・ボックス」を読んで、意外と娯楽小説も行けるんじゃんと少し驚いた。 それからまた縁遠くなってしまっていたが、せっかく縁のある土地の小説なのだからと、まさにコザで読んだ。 で、やっぱ...

大学生の頃に好きだったのに、一度離れてからはなかなか再会できずにいた作家。 約10年前に「アトミック・ボックス」を読んで、意外と娯楽小説も行けるんじゃんと少し驚いた。 それからまた縁遠くなってしまっていたが、せっかく縁のある土地の小説なのだからと、まさにコザで読んだ。 で、やっぱり読んでよかった。 まずは時代背景。 1968年夏……まだ復帰前で、ベトナム戦争の時代。 1968年11月19日のB52大爆発事故や、 1970年12月20日のコザ暴動も描かれる。 (沖縄県の日本復帰は、1972年5月15日) それらのど真ん中ではなく、傍流にいる人々の視点で語られる。 みなマージナルな状況にある人で、しかもそれを恥じたり鬱屈したりしない、割とカラッとした造詣で、これもよかった。 もちろん地獄を体験している、一皮むけば……なところもあるのだけれど。 個人的には嘉手苅朝栄の、自分と世界に線を引いている生き方や姿勢が、とても好もしく感じられた。 東大全共闘(1969年)や 三島由紀夫の事件(1970年)や 連合赤軍のあさま山荘事件(1972年)……、あるいは、 高野悦子「ニ十歳の原点」(1969年6月)、 森田童子、 大江健三郎とか中上健次の若書き「日本語について」、 などなど思い出し、 本作がハブになって立体化してくれた。 @ ■007 フリーダ=ジェイン ■038 フリーダ=ジェイン ■074 嘉手苅朝栄(かでかるちょーえー) ■106 嘉手苅朝栄 ■141 フリーダ=ジェイン ■173 フリーダ=ジェイン ■208 タカ ■243 タカ ■277 タカ ■301 フリーダ=ジェイン ■334 嘉手苅朝栄 ■364 タカ ■401 フリーダ=ジェイン ■434 タカ ■466 フリーダ=ジェイン ■502 タカ ■536 嘉手苅朝栄 ◇解説 佐々木譲

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