- 中古
- 書籍
- 文庫
カデナ 新潮文庫
定価 ¥825
220円 定価より605円(73%)おトク
獲得ポイント2P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2012/07/30 |
JAN | 9784101318219 |
- 書籍
- 文庫
カデナ
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
カデナ
¥220
在庫なし
商品レビュー
4
22件のお客様レビュー
大学生の頃に好きだったのに、一度離れてからはなかなか再会できずにいた作家。 約10年前に「アトミック・ボックス」を読んで、意外と娯楽小説も行けるんじゃんと少し驚いた。 それからまた縁遠くなってしまっていたが、せっかく縁のある土地の小説なのだからと、まさにコザで読んだ。 で、やっぱ...
大学生の頃に好きだったのに、一度離れてからはなかなか再会できずにいた作家。 約10年前に「アトミック・ボックス」を読んで、意外と娯楽小説も行けるんじゃんと少し驚いた。 それからまた縁遠くなってしまっていたが、せっかく縁のある土地の小説なのだからと、まさにコザで読んだ。 で、やっぱり読んでよかった。 まずは時代背景。 1968年夏……まだ復帰前で、ベトナム戦争の時代。 1968年11月19日のB52大爆発事故や、 1970年12月20日のコザ暴動も描かれる。 (沖縄県の日本復帰は、1972年5月15日) それらのど真ん中ではなく、傍流にいる人々の視点で語られる。 みなマージナルな状況にある人で、しかもそれを恥じたり鬱屈したりしない、割とカラッとした造詣で、これもよかった。 もちろん地獄を体験している、一皮むけば……なところもあるのだけれど。 個人的には嘉手苅朝栄の、自分と世界に線を引いている生き方や姿勢が、とても好もしく感じられた。 東大全共闘(1969年)や 三島由紀夫の事件(1970年)や 連合赤軍のあさま山荘事件(1972年)……、あるいは、 高野悦子「ニ十歳の原点」(1969年6月)、 森田童子、 大江健三郎とか中上健次の若書き「日本語について」、 などなど思い出し、 本作がハブになって立体化してくれた。 @ ■007 フリーダ=ジェイン ■038 フリーダ=ジェイン ■074 嘉手苅朝栄(かでかるちょーえー) ■106 嘉手苅朝栄 ■141 フリーダ=ジェイン ■173 フリーダ=ジェイン ■208 タカ ■243 タカ ■277 タカ ■301 フリーダ=ジェイン ■334 嘉手苅朝栄 ■364 タカ ■401 フリーダ=ジェイン ■434 タカ ■466 フリーダ=ジェイン ■502 タカ ■536 嘉手苅朝栄 ◇解説 佐々木譲
Posted by
タイトルのカデナは「嘉手納」、現在も米軍基地がある町。終戦からベトナム戦争の期間、戦争や差別を目の当たりにする市井の人々が、危険な反抗に取り組む状況が展開する。池澤夏樹さんらしい、ちょっと遠い世界の出来事のような進め方なのに、なぜか近所の人の話を聞いているような感覚。国籍、家族、...
タイトルのカデナは「嘉手納」、現在も米軍基地がある町。終戦からベトナム戦争の期間、戦争や差別を目の当たりにする市井の人々が、危険な反抗に取り組む状況が展開する。池澤夏樹さんらしい、ちょっと遠い世界の出来事のような進め方なのに、なぜか近所の人の話を聞いているような感覚。国籍、家族、恋人や友人、信仰など、何か一つだけに立脚している人はなく、それが主義主張を複雑にすることになるが、どこかでつながることもある訳で、それが救いなのかと思う。
Posted by
「宝島」が評判になって、大いに喜んでいますが、これもあります。ネタバレとかも含めて、ブログに書きました。覗いてみてください。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/201905150000/
Posted by