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カデナ 新潮文庫
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カデナ 新潮文庫

池澤夏樹【著】

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カデナ 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2012/07/30
JAN 9784101318219

カデナ

¥220

商品レビュー

4

22件のお客様レビュー

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2023/07/17

大学生の頃に好きだったのに、一度離れてからはなかなか再会できずにいた作家。 約10年前に「アトミック・ボックス」を読んで、意外と娯楽小説も行けるんじゃんと少し驚いた。 それからまた縁遠くなってしまっていたが、せっかく縁のある土地の小説なのだからと、まさにコザで読んだ。 で、やっぱ...

大学生の頃に好きだったのに、一度離れてからはなかなか再会できずにいた作家。 約10年前に「アトミック・ボックス」を読んで、意外と娯楽小説も行けるんじゃんと少し驚いた。 それからまた縁遠くなってしまっていたが、せっかく縁のある土地の小説なのだからと、まさにコザで読んだ。 で、やっぱり読んでよかった。 まずは時代背景。 1968年夏……まだ復帰前で、ベトナム戦争の時代。 1968年11月19日のB52大爆発事故や、 1970年12月20日のコザ暴動も描かれる。 (沖縄県の日本復帰は、1972年5月15日) それらのど真ん中ではなく、傍流にいる人々の視点で語られる。 みなマージナルな状況にある人で、しかもそれを恥じたり鬱屈したりしない、割とカラッとした造詣で、これもよかった。 もちろん地獄を体験している、一皮むけば……なところもあるのだけれど。 個人的には嘉手苅朝栄の、自分と世界に線を引いている生き方や姿勢が、とても好もしく感じられた。 東大全共闘(1969年)や 三島由紀夫の事件(1970年)や 連合赤軍のあさま山荘事件(1972年)……、あるいは、 高野悦子「ニ十歳の原点」(1969年6月)、 森田童子、 大江健三郎とか中上健次の若書き「日本語について」、 などなど思い出し、 本作がハブになって立体化してくれた。 @ ■007 フリーダ=ジェイン ■038 フリーダ=ジェイン ■074 嘉手苅朝栄(かでかるちょーえー) ■106 嘉手苅朝栄 ■141 フリーダ=ジェイン ■173 フリーダ=ジェイン ■208 タカ ■243 タカ ■277 タカ ■301 フリーダ=ジェイン ■334 嘉手苅朝栄 ■364 タカ ■401 フリーダ=ジェイン ■434 タカ ■466 フリーダ=ジェイン ■502 タカ ■536 嘉手苅朝栄 ◇解説 佐々木譲

Posted by ブクログ

2020/09/20

タイトルのカデナは「嘉手納」、現在も米軍基地がある町。終戦からベトナム戦争の期間、戦争や差別を目の当たりにする市井の人々が、危険な反抗に取り組む状況が展開する。池澤夏樹さんらしい、ちょっと遠い世界の出来事のような進め方なのに、なぜか近所の人の話を聞いているような感覚。国籍、家族、...

タイトルのカデナは「嘉手納」、現在も米軍基地がある町。終戦からベトナム戦争の期間、戦争や差別を目の当たりにする市井の人々が、危険な反抗に取り組む状況が展開する。池澤夏樹さんらしい、ちょっと遠い世界の出来事のような進め方なのに、なぜか近所の人の話を聞いているような感覚。国籍、家族、恋人や友人、信仰など、何か一つだけに立脚している人はなく、それが主義主張を複雑にすることになるが、どこかでつながることもある訳で、それが救いなのかと思う。

Posted by ブクログ

2019/05/15

「宝島」が評判になって、大いに喜んでいますが、これもあります。ネタバレとかも含めて、ブログに書きました。覗いてみてください。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/201905150000/

Posted by ブクログ

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