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氷点(上) 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
| 発売年月日 | 2012/06/01 |
| JAN | 9784041003404 |

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商品レビュー
4.1
147件のお客様レビュー
面白すぎる… 重いテーマだけど、ページを繰る手が止まらない。 ものすごい緊張感とサスペンス性。 何かに傷つくと、自分が世界で1番不幸なんだという気になって、こんな目に合わせた犯人を無理やり探し出して、仕返しして傷つけてやろうとする。 誰もが自分の思う正しい人間でありたいと思っ...
面白すぎる… 重いテーマだけど、ページを繰る手が止まらない。 ものすごい緊張感とサスペンス性。 何かに傷つくと、自分が世界で1番不幸なんだという気になって、こんな目に合わせた犯人を無理やり探し出して、仕返しして傷つけてやろうとする。 誰もが自分の思う正しい人間でありたいと思っているのに、どうして罪を重ねてしまうのか。 傷ついた人間は、自己中心的であることを自覚できないようだ。 上巻のラストは、海難事故から急死に一生を得た啓造が家族のもとへ帰るシーン。そのことは夏枝に知らせてない。 嫌な予感しかしない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
昭和に発売された本だけあって、時代背景や言い回しが古いが、内容はスッと読める。医師で院長の辻口の嫁である夏枝が、夫の勤める病院の眼科医である村井に自宅で言い寄られる。夏枝も多少の好意があったため、村井ともう少し一緒にいたいと思い、帰宅したら3歳の娘ルリ子を蔑ろにする。ルリ子は遊んでもらえずに外に出るが、その最中に殺害された。 夫はその事実を知り、村井と夏枝に憤怒する。その後犯人が捕まり、夏枝は病に伏せる。病状が治った後、ルリ子の代わりとなる女の赤ん坊が欲しいと夫に頼む。夫は、村井と夏枝が会っていたことでルリ子が亡くなったことを恨んでおり、夏枝に秘密でルリ子を殺した犯人の娘を養女として引き取る。 陽子と名付けられた養女は、7歳までは夏枝に大切に育てられるが、ふとしたきっかけで夏枝は陽子がルリ子殺害の犯人である事を知る。夏枝は陽子を咄嗟に殺害しようとしたが、未遂に終わる。陽子はその事を公言はしなかった。その後も一緒に暮らしてはいるが、次第に夏枝は陽子に冷たくなる。そんな様子を、ルリ子の兄にあたる徹は不憫に思いながら、陽子を可愛がる。 そして、結核の治療のため遠方で療養していた村井が、再び病院に帰ってくることになる。夏枝は肌の手入れをし、新調した服を身に纏って心待ちにするが、帰ってきた村井は、ふくよかな身体になり見窄らしかった。夏枝はそのことにひどく落胆する。 そして上巻の最後には、夫の辻口が学会に出るために乗船した船が台風で転覆し、乗っていた人の生存は絶望的だというニュースが夏枝の耳に入る。しかし、多くの人が亡くなった中で、辻口は奇跡的に生存を果たす。治療を終えて、その日帰る事を夏枝には知らせぬまま、辻口が自宅に向かうシーンで物語は終わる。 所感としては、夏枝のあまりにも身勝手な振る舞いに、なぜこれほど多くの人は巻き込まれて、それでも夏枝からの愛を求めるのだろうと腹立たしい気持ちになる。夏枝は誰もが振り返るほどの美人で、醜いものを嫌い、美しいものを好む。欲しいものを手に入れるために、周りにある大切な人を蔑ろにする。そんな人間臭い人物であるが、いかんせん周囲の人が善人であるため、この人物への違和感が募った。
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これほどまでに激しく、生々しい感情を揺さぶられた小説は、かつてなかったかもしれない。物語を貫くのは、人間が抱える「邪悪さ」だ。 まず、母・夏枝の姿に戦慄する。自分の欲望を優先し、何も知らない養女・陽子を復讐の道具にするその姿。美しく成長する陽子に女として嫉妬し、彼女の想い人を誘惑...
これほどまでに激しく、生々しい感情を揺さぶられた小説は、かつてなかったかもしれない。物語を貫くのは、人間が抱える「邪悪さ」だ。 まず、母・夏枝の姿に戦慄する。自分の欲望を優先し、何も知らない養女・陽子を復讐の道具にするその姿。美しく成長する陽子に女として嫉妬し、彼女の想い人を誘惑し、最悪の形で出自を暴露して嘲笑う。何より恐ろしいのは、彼女が常に「自分は被害者だ」と言い聞かせ、自らの醜悪さを一切反省しないことだ。まさに、「吐き気を催す邪悪」がそこにある。 一方、夫・啓造もまた救いようがない。彼は「隣人愛」という高潔な言葉を盾に、陽子を復讐の道具として家庭に招き入れた。理性的に自らの卑怯さを自覚していながら、それを止めることができない。難破船での宣教師の自己犠牲という、人生観を一変させるような出来事に遭遇してもなお、日常の渦に引き込まれ、何も変わることができなかった。理性は、感情と日常の前になんと無力なことか。 この夫婦の「邪悪」の板挟みになったのが、純真無垢な陽子だった。 彼女は、外部からのどんな悪意にも屈しなかった。彼女は他人からどんなひどいことをされても、自分が潔白であるという信念さえあれば、自分は胸を張って正々堂々と生きていけると思っていた。しかし、自分の父が人殺しだと知り、自分は潔白だという信念、精神的支柱が崩れ去った。血のつながった家族がいない(と思っている)彼女は、精神的支柱が無くなったことで、生きていくことができなくなった。 彼女は死を前に、自分の存在という罪をはっきりと赦してくれる権威ある存在を欲した。行為に対する罪は人が許す。しかし、存在という罪はだれが赦せるのか。そもそも存在自体が罪であることがあり得ようか。殺人犯の血を引いていることは、殺人の可能性を持っていることだと彼女は考えた。悪をなす可能性があること自体が罪なのだとしたら、誰しも罪を背負っているのではないか。それが原罪なのだろうか。存在への罪は、赦す主体が存在しない。だから、神というすべてを赦すことのできる超越者が必要なのだろう。
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