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日出処の天子(完全版)(メディアファクトリー版)(6) MFC
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日出処の天子(完全版)(メディアファクトリー版)(6) MFC

山岸凉子(著者)

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日出処の天子(完全版)(メディアファクトリー版)(6) MFC

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 メディアファクトリー
発売年月日 2012/04/23
JAN 9784840144599

日出処の天子(完全版)(メディアファクトリー版)(6)

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2025/05/29

 酒を飲んだ帰り道に、毛人は山賊に襲われる。そこに、厩戸王子が笛火雲を吹いて現れる。笛を吹くと鬼や化け物が現れ、山賊を蹴散らす。それで、毛人は助けられる。毛人は酔っ払っていて、笛火雲を吹くと花びらがひらひらと散った。厩戸王子は、自分が吹くと鬼が出てくることに、愕然とする。山賊の中...

 酒を飲んだ帰り道に、毛人は山賊に襲われる。そこに、厩戸王子が笛火雲を吹いて現れる。笛を吹くと鬼や化け物が現れ、山賊を蹴散らす。それで、毛人は助けられる。毛人は酔っ払っていて、笛火雲を吹くと花びらがひらひらと散った。厩戸王子は、自分が吹くと鬼が出てくることに、愕然とする。山賊の中にいた駒に、厩戸王子は暗示をかける。それは、後々駒が大きな事件を起こすことになる。毛人は厩戸王子の肩の手を掛ける。王子は一瞬喜ぶが、そこに調子麻呂、淡水らが駆けつける。  朝鮮半島の出兵に乗り気でなかった泊瀬部大王が、蘇我馬子に出兵するように要請する。馬子は、厩戸王子に相談する。厩戸王子は「百済の要求で出兵するというのが大王が渋々だった。だから、任那を再興するという名目をあげよ。」という。任那から得た貿易は膨大なものがあった。それを蘇我だけでやらせるとは大王も乗ってくるだろうという。そして、出兵が始まった。  厩戸王子は、珍しく刀自古に笛を聴かせる。柔らかな血筋、雲のような豊かな髪、花のような美しい顔、口元は愛らしく、瞳はつぶらではっきりしていると刀自古は厩戸王子を形容する。外に、三重の虹が現れる。  592(崇峻5)年1月 厩戸王子19歳と刀自古の間に、男子の子が生まれる。山背王子と呼ぶ。厩戸王子は、熱心に子供を見にくる。可愛いと喜ぶ。一方の兄の毛人は自分の子供であることを知っていても、訪問もしない。山背王子を厩戸王子は、跡を継がせ大王の位につかせたいと思っていた。    厩戸王子は斑鳩に、蘇我馬子と額田部女王の出資で、新宮を建てる。厩戸王子は立ち回りというか、根回しがうまい。嫁はそこには連れて行かない。厩戸王子は、額田部女王の娘大姫とは、手も触れていない。また、刀自古においても同様な扱いをしている。女に対しての嫌悪感がある。  厩戸王子は調子麻呂と淡水とトリと一緒に、にぎやかに暮らす。毛人が訪問して、そのにぎやかさに驚く。  間人媛は、田目王子と結婚し、妊娠する。間人媛の息子の厩戸王子は「貞淑な母親づらをしておきながら、中身はけがわらしいただの女ではないか。けがらわしい。あんな女の腹から生まれたことを憎悪する」という。  厩戸王子の斑鳩の家は、小さいがさまざまな工夫がされていた。地下室に隠れることもできるのだ。厩戸王子は、毛人と一緒に地下室に隠れ、厩戸王子は手を握り、毛人に好きだという。大伴糠手が、その厩戸王子を殺めようとする。8人で襲うが、全て殺される。そこに、蘇我馬子の軍が応援におとづれる。 そして、淡水がまた、厩戸王子を好きだったことが明らかになる。随分と入り乱れている。  厩戸王子は、毛人が好きでしょうがないが、毛人は気がつきながら、布都姫のことを思っている。厩戸王子は、不思議な力を持っていて人間を超えているが、毛人を好きになっても、毛芯は振り向いてもくれず、布都姫を思っている。厩戸王子は、布都姫を殺すことを決める。恋の仇はとんでもないことを考える。  想いが伝わらないことが、この日出処の天子のテーマなんですね。  東国の貢使いが参内し、その行列の中に、大王の刺客として駒が加わっていた。駒は厩戸王子に女を欲しいという。念頭にあったのは布都姫。駒が大王を斬り掛ける。混乱の中で、毛人は布都姫を助けに。駒は、河上娘を布都姫と勘違いして攫う。そして、厩戸王子は、大王を殺す。さらに、厩戸王子は布都姫を殺そうとするが、それを止めに入ったのが毛人だった。  厩戸王子は「わたしはいったい何のためにここまでやってきたのか」と嘆き、淡水に身を預ける。  大王が亡くなって、額田部女王が、新嘗祭の代理を務めることになり、そのまま大王になる。推古天皇の誕生である。

Posted by ブクログ