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貧乏人の経済学 もういちど貧困問題を根っこから考える
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | みすず書房 |
発売年月日 | 2012/04/04 |
JAN | 9784622076513 |
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貧乏人の経済学
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4.1
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「経済発展によって、もう世の中からは貧乏なんてなくなる」と言われて久しいが、しかし実際のところは格差だけが広がり、貧乏な人はあいかわらず貧乏のままだ。世の中がこんなに豊かになっているにもかかわらず、貧乏人は貯蓄の手段がなく(ので貯蓄もせず)、保険にも入れず、事業のための借り入れも...
「経済発展によって、もう世の中からは貧乏なんてなくなる」と言われて久しいが、しかし実際のところは格差だけが広がり、貧乏な人はあいかわらず貧乏のままだ。世の中がこんなに豊かになっているにもかかわらず、貧乏人は貯蓄の手段がなく(ので貯蓄もせず)、保険にも入れず、事業のための借り入れもできず、結局貧乏から抜け出す手段がない。貧乏人への救いの手は途中にいる様々な人々によって搾取されて当人に届かない上、予防接種や基本教育のように効果が見え難い施策は今度は人々が見向きをしないのだ。 そんな現状を打破するために、ランダム化対照試行をひっさげて「貧乏を打破するボタン」を探して回る著者たちの研究成果をまとめた一冊。マイクロファイナンスも医療の拡充も、貧乏を根絶する銀の弾丸にはなり得ないが、状況を良くしていることは確かであり、正しい人々に正しいプロモーションで正しい仕組みを届ければ、貧乏は少しずつ改善されるのだという、経済学と社会学と心理学を組み合わせたような一冊。
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Twitter(現X)で見かけて気になったので図書館で借りてきた。共著者のE. デュフロという人は2019年のノーベル経済学賞を受賞した人とのこと。 貧乏な人(1日99セント以下で暮らす人)を十把一絡げに論じるのではなく、現地に赴きランダム化対照試行という手法で、実際に施策をし...
Twitter(現X)で見かけて気になったので図書館で借りてきた。共著者のE. デュフロという人は2019年のノーベル経済学賞を受賞した人とのこと。 貧乏な人(1日99セント以下で暮らす人)を十把一絡げに論じるのではなく、現地に赴きランダム化対照試行という手法で、実際に施策をしてみた場合としなかった場合を比較している。 机上の空論でなく、実際に足を運んで個別の問題について実証的にやっているので説得力もあり好感も持てた。 そして読んでいる最中、本書で扱っている「貧乏な人」のみならずこれらの問題は今の日本の問題にも当てはまるなぁ、と思ったりもした。 貧乏な人・貧乏な国はなぜ貧乏なままなのか、ということについて私自身の偏見にも気付かされたし、もっとこの分野について知りたくなった。また、貧困の問題についてもどこかにあっと驚くような解決法があるわけではなく、一つ一つの個別の問題を絡まった糸をほどくように個別に解決していくのが早道だと思ったりもした。
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貧困問題について、こうだろうと思っていた先入観をバッサリ切ってくれる本。データ付きなのでぐうの音も出ないほど、論がスッキリと述べられていて面白い。
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