ある一日

いしいしんじ【著】

• 販売会社／発売会社: 新潮社
• 発売年月日: 2012/02/29
• JAN: 9784104363032

商品レビュー

2024/11/07

｢いしいしんじさんならではの独特な文体で、手に汗握るような出産の様子がありありと描かれています。
新しい命の誕生の奇跡と尊さが実感できる1冊です。｣
このような紹介文を読み手に取りました。
その通りでした。これから出産を迎えるかたに送りたい本です。

2021/10/29

新聞の人生相談に、いしいしんじさんがされた回答がとても良いと話題になっていて、久しぶりにいしいさんの本を読もうと思い立って図書館で借りました。
前情報なしで表紙で選んで読み始め、海の生き物やキノコの話をのんびり読んで、ああ、こういう一日もあるよねえ、なんて思ってたら中盤すごいボリュームで陣痛の描写。多分読んでるとき、顔が引き攣ってたと思います。
私は出産で麻酔を希望した経験があるので、何故ここまで苦しむことを望むのか正直理解できなかったけど、最後のバースプランで腑に落ちました。
もしもう一度出産することがあるなら、私はまた麻酔を使ってもらうと思いますが。

2017/12/16

出産ドラマを描いた本ですね。
予定日を祝う。こんな気持ちになるには訳があった。
それも「はも」で祝うとは。
新たな命が生まれた直後のふわふわした感覚の中で、その前後を思い出しながら描いたらこうなったという本なのかなと思います。
43歳での初出産の大変さ。園子さん大変だったんだろうということが良く分かります。
出産シーンもそうですが、はもを食するシーンの不思議な浮遊感がたまりません。