ある一日 の商品レビュー
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芥川賞受賞作品?って思うような文体。 とある夫婦が京都に移住し、初出産を迎える妊婦が予定日になっても兆候が表れず、市内を散策して帰ったところで産気づいて病院に、という一日を描いたものなんだけど、うなびの話が延々と続き、昔行った海外の回想が入ったり擬音表現やらなんやらで読んでて眠くなる。後半は出産までの陣痛シーンが恐ろしく表現されており、こんなの読んだら出産ためらう人続出するんじゃね?って震えそうになった。作者が男性ということで、まぁ、実体験じゃないからこんなもんかって納得した。それにしても会陰にテニスボールを押し付ける、会陰に、会陰にって諄く書かれているのでなにそれ?ってググったら陣痛を和らげる方法の一つとしてテニスボールがあるってのを初めて知った。2012年の作品ですでに高齢初出産がモチーフになっているのが印象的だった。
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ある一日 出産を主題にした中編小説です。 高齢初産の自然分娩のレポートの体裁をとりながら、作者が描きたかったのは人の連綿と続く系譜についての詩なのではないかと思います。 京都を舞台にして、最初は梨木氏のような幻想小説っぽい書き出しだったので結構期待して読み進めました。けれど幻想小説っぽいのは最初の松茸と鱧を食べるところくらいまでで、あとは出産のレポートを妻・夫・生まれて来る子供の視点から順番に書いた感じです。最初が良かったので竹蔵としてはちょっと残念。 この小説を読んでいてちょっと不思議だったのは、読むそばから何を書いてあるかが理解できなくなることでした。言葉は追えるのですが、意味が頭に入って来ない。おそらく文体が詩的なリズムなのが原因かと思いますが、あまり経験したことがなかったので、自分の脳に異変があったのか?と思い少し焦りました。(笑) 文体や言葉のリズムの相性が良くない気がするので、この作者の作品は多分これで打ち止め。 竹蔵
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「いしいしんじさんならではの独特な文体で、手に汗握るような出産の様子がありありと描かれています。 新しい命の誕生の奇跡と尊さが実感できる1冊です。」 このような紹介文を読み手に取りました。 その通りでした。これから出産を迎えるかたに送りたい本です。
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新聞の人生相談に、いしいしんじさんがされた回答がとても良いと話題になっていて、久しぶりにいしいさんの本を読もうと思い立って図書館で借りました。 前情報なしで表紙で選んで読み始め、海の生き物やキノコの話をのんびり読んで、ああ、こういう一日もあるよねえ、なんて思ってたら中盤すごいボリ...
新聞の人生相談に、いしいしんじさんがされた回答がとても良いと話題になっていて、久しぶりにいしいさんの本を読もうと思い立って図書館で借りました。 前情報なしで表紙で選んで読み始め、海の生き物やキノコの話をのんびり読んで、ああ、こういう一日もあるよねえ、なんて思ってたら中盤すごいボリュームで陣痛の描写。多分読んでるとき、顔が引き攣ってたと思います。 私は出産で麻酔を希望した経験があるので、何故ここまで苦しむことを望むのか正直理解できなかったけど、最後のバースプランで腑に落ちました。 もしもう一度出産することがあるなら、私はまた麻酔を使ってもらうと思いますが。
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出産ドラマを描いた本ですね。 予定日を祝う。こんな気持ちになるには訳があった。 それも「はも」で祝うとは。 新たな命が生まれた直後のふわふわした感覚の中で、その前後を思い出しながら描いたらこうなったという本なのかなと思います。 43歳での初出産の大変さ。園子さん大変だったんだろう...
出産ドラマを描いた本ですね。 予定日を祝う。こんな気持ちになるには訳があった。 それも「はも」で祝うとは。 新たな命が生まれた直後のふわふわした感覚の中で、その前後を思い出しながら描いたらこうなったという本なのかなと思います。 43歳での初出産の大変さ。園子さん大変だったんだろうということが良く分かります。 出産シーンもそうですが、はもを食するシーンの不思議な浮遊感がたまりません。
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いしいしんじ著 ある一日 イメージと違う、大人のいしいしんじ小説だった!そして、まさかの出産小説。3か月前を思い出しながら読んだよ。 自然分娩を選択する人は、よんどけー。 抽象的な表現が多いけど、自然分娩の凄まじさをかなりリアルに表現してますよね…。ラストのバースプランが、印象に残りました。
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来るべきその日に備え、読んでみた。 痛みの表現のバリエーションが圧巻! ときどき宇宙などの話が差し込まれてホッとする。 最後、園子さんの思いは素朴で大げさじゃなくてよかった。 出産は壮絶な痛みとまばゆく尊い喜びがワンセット。
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最初はゆるりゆるりと読んでいたのに、中盤から一気に読んでしまったようで、気づいたら読み終わっていた。すきです。
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恐らくは作者自身の、ある夫婦の出産の一日。日常からはじまり陣痛を経て出産へ至る過程が、実に濃密にでも淡々と描かれています。独特の言葉遣いや、こちらとあちらを行き来する文章に圧倒されながら、ずんずんとお腹の底から力が湧き出てくるかのような気持ちにさせられます。 視点は夫から妻へ、妻...
恐らくは作者自身の、ある夫婦の出産の一日。日常からはじまり陣痛を経て出産へ至る過程が、実に濃密にでも淡々と描かれています。独特の言葉遣いや、こちらとあちらを行き来する文章に圧倒されながら、ずんずんとお腹の底から力が湧き出てくるかのような気持ちにさせられます。 視点は夫から妻へ、妻から夫へと移り変わり、そして生まれて来る子の視点へと繋がります。それは生き物の持つ道であり、土地が結んだ道でもある。 最後にバースプラン(どのように出産したいかを記したもの)が提示されるのですが、それを読むと今まで通った道をもう一度振り返りたくなります。何とも力に満ちた物語でした。
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小説、ではあるけれど実話。 この人の文章のもつ空気、選ぶ言葉が心地よい。 男性の側から出産の経験を描写すると、 とても神聖で壮大で神秘的、 なんだけどちゃんと体という物理につながっている。 数多くの出産を見てきた医師や看護師の言葉は 現場で何よりも心強いな。
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