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ミレニアム3(下) 眠れる女と狂卓の騎士 ハヤカワ・ミステリ文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2011/12/09 |
| JAN | 9784151792564 |

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ミレニアム3(下)
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商品レビュー
4.6
204件のお客様レビュー
重厚。なのに異様なほど読みやすい。視点人物を複数用意した語り方は出来事を多層的に見せ、フィクションでありながらポリティカルサスペンスとして強い説得力を持たせることに成功している。豊富な知識をいっちょ噛み程度にせずちゃんと咀嚼出来ているのがわかるし、おかげで高度であるにもかかわらず...
重厚。なのに異様なほど読みやすい。視点人物を複数用意した語り方は出来事を多層的に見せ、フィクションでありながらポリティカルサスペンスとして強い説得力を持たせることに成功している。豊富な知識をいっちょ噛み程度にせずちゃんと咀嚼出来ているのがわかるし、おかげで高度であるにもかかわらずすいすい頭に入ってきてスリリングかつエキサイティング。 章のタイトルで表記されているからわかるけど、実際に時間の経過はそれほど長くは無く、3ヶ月間くらいの間に起きた「リスベット・サランデルを救えるかどうか」という話をひたすら緻密にやっている。それだけのはずなのに、こうも一行一行に興奮してしまうのは何故なのだろう。スパイ小説としての要素や、法廷劇としての要素もあり、2巻から完全に地続きとなる会心のシリーズを存分に楽しめた。 んが、あえて言わせてもらうと、前作までのサスペンスフルな緊迫感はやや薄まった印象。黒幕たちのやってることはあまりに杜撰でよくそんなんでこれまで何の問題も無くやってこれたなと思うし、敵味方の区別が明確すぎて、分かりやすい反面ヒリヒリ感は弱かった。途中から完全に勝ちパターン入って勝利のBGM流れているような気がしたもんね。 でも、作中でミカエルが「この事件の核心は(中略)よくある女性への暴力と、それを可能にする男どもなんだ」と言っていたように、本シリーズが何よりも伝えたかったのは、女性の権利や尊厳についてであり、そのテーマは十分に描き切れていたと思う。1巻ごと違う魅力を持ったすばらしいシリーズだった。ありがとうスティーグ・ラーソン。 んあ~、でもやっぱり2巻と3巻はピッピとカッレくんの直接的なやり取りが少なすぎるんだよなあ。もっと二人の絡みが見たかった。作者が夭逝してしまったのが今更ながら残念でならない。別の方が書いてる続編を読むかは今んとこ未定。
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一応のシリーズ最終巻。アクション有り、リーガルドラマ有り、その他もろもろの要素がこれでもかと詰め込まれて、最後に丸めて上手くおしまいになる感じ。妹の存在が急にクローズアップされたり、その後、登場人物たちがどう落ち着くのかが想像しづらい描写だったので、作者の中には続編の構想があった...
一応のシリーズ最終巻。アクション有り、リーガルドラマ有り、その他もろもろの要素がこれでもかと詰め込まれて、最後に丸めて上手くおしまいになる感じ。妹の存在が急にクローズアップされたり、その後、登場人物たちがどう落ち着くのかが想像しづらい描写だったので、作者の中には続編の構想があったのだろう。それが別の作家によって執筆された、ミレニアム4・5・6に反映されているのかどうかは、分からない。キャラが立っている登場人物が多いので、最終的には、彼・彼女たちをどうしたかったんだろう。
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3部作がついに終わってしまった。 リスベットの長い長い壮絶な物語。 歪んだ欲望を持った男たちに翻弄されるが、それに立ち向かう強い女性たちの物語でもある。 多くの組織と登場人物が重層的に絡み合うこんなスケールの大きい物語はそうそう出会えない。 著者の手によるミレニアム4を読んでみた...
3部作がついに終わってしまった。 リスベットの長い長い壮絶な物語。 歪んだ欲望を持った男たちに翻弄されるが、それに立ち向かう強い女性たちの物語でもある。 多くの組織と登場人物が重層的に絡み合うこんなスケールの大きい物語はそうそう出会えない。 著者の手によるミレニアム4を読んでみたかった。
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