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クリスマス・キャロル 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2011/11/01 |
| JAN | 9784102030097 |
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クリスマス・キャロル
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商品レビュー
3.9
100件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
原本は1843年12月19日にイギリスで出版。イギリスの国民的作家、チャールズ・ディケンズによるクリスマスをテーマにした児童文学。我利我利亡者でクリスマスが大嫌いなスクルージが亡霊とともに過去・現在・未来のクリスマスを旅することによって、心を入れ替えていく。 年末になるとクリスマスものが増えてくる。最近では様々な文化や宗教に配慮して「ハッピー・ホリデー!」というが、「メリー・クリスマス!」のほうが馴染み深いのでワクワクする。個人的に好きな映画監督であるロバート・エガースが本作を映画化すると聞いていたので、今しかないと購入。何より木内達朗さんの装画の孤独なクリスマスを見つめる視点が素晴らしい。この児童文学を大人の視点から楽しむための誘導になっている。 「キャロル」とは何かというと、元々は輪になって踊る民謡(舞踏歌)だそうだ。一方「クリスマス・キャロル」というとコーラスに近く、クリスマスの習慣だった「きよしこの夜」などの讃美歌を家々を訪ねて歌うこと(キャロリング)から、今ではクリスマス・ソング全般を指すようになったという。本作には讃美歌を歌いに訪ねてくるシーンも、子どもたちが輪になって踊るシーンも出てくる。 物語は短いながらも人生をよく表していて、亡霊とスクルージのやりとりはコミカルで子ども向けに作られてはいるが、大人が読んでも自らの人生を省みてしまうだろう。本作には国民的作家と呼ばれる理由がたくさん詰まっていると思う。 大人になってしまった自分にとっては、スクルージがあまりにも簡単に改心してしまうので「自分を見失うな」と応援に行きたいところではある。スクルージの人生にも色々あったはず。性悪に描かれるのはよしとしても、単純に描かれるのはあまりにも惨めだ。私はケチなスクルージも好きだ。それでも最後、スクルージが善き市民として人生に華やかさを取り戻す場面はやはり美しいと思う。
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先日演劇で鑑賞しました。本のタイトルは以前から知っていたのですが、劇を鑑賞して改めて、内容が現在の社会でも有りうる様な気がして、とても心に残りました。今年もクリスマスが近づきディケンズの本書を読んでみたかったです。
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ディケンズの作品も村岡花子訳書も初めて読みました。訳の訂正が為されたバージョンだったから違和感はなく…とはいえ、これくらいのショートストーリーで、こんなに素敵なお話であるならば訳書ではなく原書を読みたくなります。 あらすじをまとめれば簡素にできるけれど、文脈に潜む描写の暖かさは、...
ディケンズの作品も村岡花子訳書も初めて読みました。訳の訂正が為されたバージョンだったから違和感はなく…とはいえ、これくらいのショートストーリーで、こんなに素敵なお話であるならば訳書ではなく原書を読みたくなります。 あらすじをまとめれば簡素にできるけれど、文脈に潜む描写の暖かさは、「ストーリーだけ知っている」のみでは感じ取れないです。 ディケンズのクリスマス五部作をまとめた『クリスマス・ブックス』なる書があるようで。そちらも読んでみたいです。 あとひとつ。マーレイ、良い奴だな〜、
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