クリスマス・キャロル の商品レビュー
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金儲けにしか興味がないドケチな老人スクルージが、クリスマスに3体の幽霊に連れられて自身の過去・現在・未来を直視することで、心を入れ替える物語。 第一の幽霊(過去)は、スクルージの孤独だった少年時代や、愛を捨てて金を選んだ青年時代を直視させることで、彼の冷徹な心がどこで生まれたかを振り返らせる。 第二の幽霊(現在)は、貧しくとも温かい家庭を築く書記・ボブの家庭や、ボブの病弱な息子ティムの姿、そして自分を心配する甥の様子を直視させることで、人に情けを与えることの大切さを理解させる。 第三の幽霊(未来)は、スクルージが死んでも誰にも悲しまれずに遺品を剥ぎ取られている無残な最期や、ティムの死を直視させることで、これまでの彼の生き方に対する恐怖と後悔を与える。 これらを通してスクルージは完全に心を入れ替え、世界一慈愛に満ちた人間へと生まれ変わったところで、物語は終わる。 主人公が幽霊や天使の助けを借りて自分の人生の価値を再認識するという筋書きが、映画「素晴らしき哉、人生!」の雰囲気にとても似ていた。 どちらも「一人の人間が周りに与える影響」や「目に見えない愛や慈悲の尊さ」を再確認させてくれる優しくて温かい物語。 改訂が入ったとはいえ、翻訳が古臭くて読みにくかった。良くも悪くも、教科書通りの機械的な翻訳という印象を受けた。
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物事は公平に公明正大に立派に調整されている。病気や悲しみが伝染する一方、笑いと上機嫌もまた世の中でこの上なしの伝染力を振るうものである。
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2011年に改訂が入っているらしいが、どうにも読みづらく。スクルージの急変についていけなかった。他の訳で読めばもう少し気持ちに届いてくるかな。そもそも神の慈悲も地獄の恐ろしさもクリスマスの特別さもピンとこないしなぁ。
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長年、村山英太郎訳の岩波少年文庫のに親しんできたけど、今年は村岡花子訳の新潮社のを読んでみた。村岡花子なら安心!と期待。岩波少年文庫のが1950年発行で古めかしい文のあることが気になっていたから、もう少し近代的な文章で読めると思っていた。…が、1952年発行のを最近改訂したというこっちの方がもっと古めかしい言葉遣いだった!!!(汗) 正確な読み比べはできてないけど、所詮子ども向けでしょ、と思っていた岩波のが、省略されている部分はなさそうだし、特別易しくしてあるでもなく、良い本だったということが分かったw
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子供の頃読もうとして挫折したのを今なら読めるかと思い再チャレンジした。かなり読みづらかったけれど、全ての文を正しく理解しようとはせず、適度に流す感じでどうにか読めた。 とはいえ『無知』と『欠乏』の子供達のくだりとかは全然意味がわからなかった。聖書などに何か由来があるのかな…。クリスマスの幽霊、というのも本当に『幽霊』で合ってる?精霊とか魂とか?ってちょっと気になった。原語で読めたらまた違うのかも。 年老いてから今までの自分を否定して心をすっかり入れ替えるのはとても難しいことだろうから、スクルージ本当に偉いな…と思った。可哀想な子供を見て憐れに思うような心自体は残っていたのだから、そもそもの人間性にどうしようもない欠陥があるというよりは、ただただ他者への関心を失っていた感じなのだろうな。まあその、他者のことを知ろうともしない態度がよくなかったのだろうけど。甥や書記のように、今から関係を改善できる相手がまだいてよかったな…。マーレイも、スクルージの運命を変えられたことで救われていればいいな。 年末年始の、丁度親族の家に行くのだるいな…と思っている時期に読んだので、面倒くささに負けて自分が切り捨てようとしているものについてちょっと考えてしまった。 いい本だった。
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幼い頃読んだきり、内容をすっかり忘れていた。今年のクリスマスに改めて読もうとこの新潮文庫を購入した。しかし仕事のバタバタに追われ、全くもって間に合わず、なんと年越しに読むことになるとは。 読んでいくうちにところどころ懐かしく思い出され、でも自身が小学生だったあの時と違いを感じるの...
幼い頃読んだきり、内容をすっかり忘れていた。今年のクリスマスに改めて読もうとこの新潮文庫を購入した。しかし仕事のバタバタに追われ、全くもって間に合わず、なんと年越しに読むことになるとは。 読んでいくうちにところどころ懐かしく思い出され、でも自身が小学生だったあの時と違いを感じるのは、細かい部分を想像し想いを馳せることができるようになったことだろうか。 古いイギリスの貧富の差、特に貧しさがもたらす底のない闇や冷たさ寒さ。指先がかじかんでくる。その中にあるほのかな火の灯り。その灯りは心根の優しい人々を楽しくさせ、心を暖める。橙色に染まる部屋で楽しげに交わされるお喋り。主人公スクルージの陰険な表情、幽霊への戦慄。鎖を引き摺る音が頭の中で響く。 自分の魂が1980年代の貧しいイギリスの町に飛んでしまっていた。大人になってぜひ読み返してほしい、豊かな読書体験でした。
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多くの日本人にとってはクリスマスはただのイベントだけど、イギリスの人々にとっては本当に大事な日なのだろうと感じさせられた。 自分も偏屈になっていないか気をつけて、良い行いを心がけたいと思った。 クリスマスおめでとう!
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40年ぶりに再読 人は罪科多いもの 悔い改めれば救われるだろうか 振り返れば良かれと思いしたことがかえって仇になったり・・ 周りの人たちと気持ちよく接して生きていこう
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内容はとても面白いのですが、いかせん翻訳に古い表現が多くイメージし難い描写が多々あった。でも1953年に村岡花子さんが訳した日本向けのクリスマスキャロルだと思うと感慨深いものがあった
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とても有名な作品を初めて読んだ。偏屈で強欲なおじいさんがクリスマスの奇跡(荒療治?)で改心する。児童文学だそうだが、大人の私が読んでもハッとさせられる。読み終わると、善い行いをしたくなった。 翻訳者の村岡花子さん、どこかで聞いた覚えが⋯と思ったら朝ドラの「花子とアン」の主人...
とても有名な作品を初めて読んだ。偏屈で強欲なおじいさんがクリスマスの奇跡(荒療治?)で改心する。児童文学だそうだが、大人の私が読んでもハッとさせられる。読み終わると、善い行いをしたくなった。 翻訳者の村岡花子さん、どこかで聞いた覚えが⋯と思ったら朝ドラの「花子とアン」の主人公で「赤毛のアン」の翻訳したことで有名な方じゃないかと、大変驚いた。 文庫の改版にあたって文章に修正が加えられているとあとがきにあったが、それでもとても柔らかく親しみ易い文体だった。
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