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怪物はささやく
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怪物はささやく

パトリックネス【著】, シヴォーンダウド【原案】, 池田真紀子【訳】

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怪物はささやく

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 あすなろ書房
発売年月日 2011/11/09
JAN 9784751522226

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商品レビュー

4.2

138件のお客様レビュー

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2025/09/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あらすじを読んだだけでは、全く予想出来ない内容。迫力のある挿絵が物語の没入感を加速させ、読み終わるまであっという間だった。 苦しいのに、優しい。唯一無二の魅力がある。終盤から涙が止まらなかった。 コナーはずっと己の孤独と闘ってたのね。 読了 9月17日

Posted by ブクログ

2025/09/09

“怪物”のパターンを考えた場合、大きく3つが想定される。 (1)物語世界に怪物がおり、誰の目にも見えている。 (2)「主人公や主人公と心を通わせる誰か」にしか見えない。その場合他人には見えないので主人公が変人呼ばわりされるが、クライマックスで実は怪物は本当にいたんだね、という事に...

“怪物”のパターンを考えた場合、大きく3つが想定される。 (1)物語世界に怪物がおり、誰の目にも見えている。 (2)「主人公や主人公と心を通わせる誰か」にしか見えない。その場合他人には見えないので主人公が変人呼ばわりされるが、クライマックスで実は怪物は本当にいたんだね、という事になる。 (3)主人公にしか見えない、空想の産物。 この物語の“怪物”は(3)であるが、怪物が消えた後にはなぜかイチイの葉が床に散らばっていたり、床に若木が生えていたり、家族の会話にイチイが登場したりと、もしかしたら(2)では?と思わせる描写が紛れている。解釈は各読者に任せるとして、ところで、怪物といえば本来怖いものと相場が決まっているが、本書に登場する“それ”は、物言いこそ恐ろしげだが少しも怖くはない。何せタイトルからして“ささやく”のだ。オマリーが頼んでもいない物語をして、彼の心の奥底に溜めているものを吐き出させる怪物は、いわばカウンセラーの役割を果たしている。物語も特に教訓めいたものではなく、むしろ勧善懲悪とは言い難い、どこか理不尽な内容だ。それはそうだ。彼の望む勧善懲悪が現実になるならば、母の病は必ず治り、彼と母を捨てた父は不幸で生きていなければならない。そうなっていないからこその、理不尽な物語なのだ。  人が理不尽な目にあった時、どのように感じ、そしてどうやって乗り越えてゆくか。決して器用とは言えないオマリーの姿を通じて、子供と大人の狭間を生きる世代に伝えてくれる作品。

Posted by ブクログ

2025/05/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

素晴らしかった。 イチイの怪物は何故来たのか。 何故主人公は罰せられたがってるのか。 母親との死別に向き合ってようやく本当の意味で手を離せた安堵、悲しみ、覚悟。 この本に出会えてよかった

Posted by ブクログ