怪物はささやく

パトリックネス【著】, シヴォーンダウド【原案】, 池田真紀子【訳】

• 販売会社／発売会社: あすなろ書房
• 発売年月日: 2011/11/09
• JAN: 9784751522226

商品レビュー

2024/10/04

怪物はささやく

涙が止まらない。
わかっている。全てわかっているのに、その瞬間が来る時のあの感覚…。
繊細で緻密でリアル。子供心に残酷にも真実を突きつける。

この物語を読んで成長した子供は、きっとセンスが良い人間になるのだろうなとか想像をしてみた。

今思えば今作の映画版は駄作。
いい役者をふんだんに使っていたが駄作。
何故なら、この素晴らしいセリフとセリフの間に存在する確かな"空気"を映画では感じられなかったから。

美しい物語と残酷な態度、そして内包する優しさに思わず涙が止まらなくなるだろう。

2024/09/14

相反。

顕在意識と潜在意識。

13歳の少年を主人公にした、シヴォーン・ダウドの作品だったので、ワクワクしながら読み始めたが・・・。

怪物は出てきたが、期待していた娯楽性はなく、心理、真理の物語。

世の中の人の多くは、このような葛藤を味わいながら、それでも踏ん張って、生きていくのだろう。

2024/05/27

p.202
人生とは、言葉でつづるものではない。行動でつづるものだ。何をどう考えるかは重要ではないのだよ。大切なのは、どう行動するかだ。

児童書、、、、。
児童はこの物語をどう受け止めるんだろう。
挿絵も良かったな。