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女神のタクト
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2011/10/28 |
| JAN | 9784062173223 |
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女神のタクト
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商品レビュー
3.8
77件のお客様レビュー
塩田武士の作風は、こんなにも軽やかだったのか。これが本作を読んだ第一印象である。 もっとも、私が読んだ塩田作品は『罪の声』くらいなので、偉そうなことは言えない。しかし、その重厚な社会派ミステリーの印象からすると、本作の軽妙さはかなり意外だった。とりわけ関西弁の会話のテンポが素晴...
塩田武士の作風は、こんなにも軽やかだったのか。これが本作を読んだ第一印象である。 もっとも、私が読んだ塩田作品は『罪の声』くらいなので、偉そうなことは言えない。しかし、その重厚な社会派ミステリーの印象からすると、本作の軽妙さはかなり意外だった。とりわけ関西弁の会話のテンポが素晴らしい。掛け合いだけで場面が転がっていくような勢いがある。 主人公の明菜は、楽天的で前向き、思ったことはすぐ口に出し、悩む前にまず動くタイプのアラサー女性だ。こういう“巻き込み型主人公”を見ると、私はつい浅田次郎の『きんぴか』に登場する、「血まみれのマリア」こと阿部まりあを思い出してしまう。周囲を振り回しながらも、なぜか最後には人を救ってしまう、あの破天荒なエネルギーである。 本作の明菜も負けてはいない。何しろ、作中では半ば“女神”のような存在として描かれているのだから。 物語は、恋も食も同時に失った明菜が、傷心旅行の途中で白石と出会うところから動き始める。そして彼女は、経営難にあえぐ地方オーケストラに関わることになり、数々の騒動を巻き起こしながら、やがて感動的な演奏会へとたどり着いていく。 だが、本作最大の魅力はストーリー以上に、登場人物たちの強烈なキャラクターにあるだろう。 まず白石。和服姿でiPod nanoを操る老人で、大手飲料メーカー創業者にして地方オーケストラのオーナーという謎めいた人物だ。 さらに、その孫で世界的指揮者の一宮拓斗。天才でありながら、内股で気弱という妙なアンバランスさが実に可笑しい。 そして何より強烈なのが、楽団事務局長・別府である。 見た目はパンチパーマ。どう見ても怪しい。しかしその正体は元ピアニストだ。芸術家らしい繊細さとは無縁で、目的達成のためなら、おべっかも嘘もハッタリも総動員する。敵に回せば厄介極まりないが、味方にいるとこれほど頼もしい男もいない。 そのほかにも、個性の強すぎる団員たちや、“謎の大将”まで登場し、物語は終始にぎやかだ。 クラシック音楽を題材にしながら、どこか人情喜劇のような温かさがある。読み終える頃には、こちらまで一曲聴き終えたような高揚感が残る作品だった。
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よかった…!音楽が流れてくる。明菜の、拓人の心の動きが見えてくる。2人とも、背負った過去の傷が重い。挽回することも、なくなることもない。次に立ち上がるには大変な体力がいる。明菜の強引な突破力、裏腹な献身的な支えにキュンキュンしながら読み進めていたが、あんなに暗い過去を抱えていたな...
よかった…!音楽が流れてくる。明菜の、拓人の心の動きが見えてくる。2人とも、背負った過去の傷が重い。挽回することも、なくなることもない。次に立ち上がるには大変な体力がいる。明菜の強引な突破力、裏腹な献身的な支えにキュンキュンしながら読み進めていたが、あんなに暗い過去を抱えていたなんて… オーケストラの成長を通じて、拓人や明菜の心が動いて、晴れていくという物語を読めて、気分が爽快になった。この本に出会えてよかった!
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オーケストラを率いることになった主人公。 紆余曲折しながら仲間と共に良いものを作り上げていく。天国から見ている人がいると思って。楽しく読ませてもらいました。
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