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終りなき夜に生れつく ハヤカワ文庫クリスティー文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2011/10/08 |
JAN | 9784151310959 |
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終りなき夜に生れつく
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商品レビュー
4.1
53件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ポアロでもマープルでもないノンシリーズ。なかなか事件というものは起きず日々の描写、人々の心の描写がされていく。ただ事件が起きてからの怒涛の展開は圧巻。誰かが死んだとき、一番利益を得るのは誰かというのはミステリーを読む上で基本的な視点だと思うが、何故そこまでに至ったのか「動機」今回は特に犯人の生き方感じ方考え方が鍵。欲望に支配されて道をどんどん踏み外していく独白が見事。
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途中まで事件が起こらず長く感じてしまったが、最後に怒涛の展開でひっくり返された。真実がわかってから考えると、それまでのエピソードが違った意味をもって見えてきて、読み返すのがおもしろかった。 「終りなき夜」と「甘やかな喜び」が対比的であり象徴的。「甘やかな喜び」である、やさしく美しいエリーの喪失がより一層「終りなき夜」を深めていく。 主人公の周りには母やサントニックスなど警句を発し引き止めようとする人たちがいた。 母が主人公に、安定した仕事と生活をするよう、あんなにうるさく言っていた理由がわかった。母が言っていたのはこのことだったのだ。 すべてを得た後は、皆が去った。 読後はやるせなさと哀しみがじんわり残った。
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面白かった。 なかなか事件が起きず、これってミステリじゃなくてブロマンスなのか?と思ったが、最後にひっくり返された。 ぞっとした犯人の正体。 人の悪意と好奇心の恐ろしさを感じ、自分は終わりなき夜に生まれつかなくて良かったと安堵した。 前半の冗長さは感じるが、読み終わった後哲学的な考えに耽ることができる作品だった。
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