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紙の民
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紙の民

サルバドールプラセンシア【著】, 藤井光【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社
発売年月日 2011/07/27
JAN 9784560081518

紙の民

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商品レビュー

3.9

28件のお客様レビュー

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2024/11/07

冒頭を読み進めている時点では宗教についてあまりにも無知だから面白さを理解できるだろうかと不安だったのだけれど、紙面の世界が広がった瞬間、まさしく紙面上に世界が展開した瞬間に、私の無知などなんの影響もないくらいこの本はすばらしさに満ちているという確信を得た。全ての糸が絡み合うように...

冒頭を読み進めている時点では宗教についてあまりにも無知だから面白さを理解できるだろうかと不安だったのだけれど、紙面の世界が広がった瞬間、まさしく紙面上に世界が展開した瞬間に、私の無知などなんの影響もないくらいこの本はすばらしさに満ちているという確信を得た。全ての糸が絡み合うように、個々の世界が重なり合っていく様子、登場人物たちの痛みや戦いと、身勝手な作者、それを見つめる読者の罪、没頭するほどに読むことへの罪悪感が募っていくが折々で描かれるユーモラスな描写やシーンによって思わず笑ってしまう部分も多く、これほどまでに心が騒がしい読書は初めてだったかもしれない。 出会えて良かった。

Posted by ブクログ

2024/07/22

スペイン語圏、それも中南米で書かれた小説らしい匂いが全編に漂っている。 ロシア小説な匂い、フランス小説な匂い、イタリア小説な匂いがそれぞれあるように、中南米な匂い。各言語固有の文体がそうさせるのか、訳者が異なったぐらいでは地域柄は変わらない。どんな匂いなんだと問われたら窮するなぁ...

スペイン語圏、それも中南米で書かれた小説らしい匂いが全編に漂っている。 ロシア小説な匂い、フランス小説な匂い、イタリア小説な匂いがそれぞれあるように、中南米な匂い。各言語固有の文体がそうさせるのか、訳者が異なったぐらいでは地域柄は変わらない。どんな匂いなんだと問われたら窮するなぁと考えて、本作を読み通しながら鼻をひくつかせ言葉を探したが、とどのつまりわからない。遠く白熱する太陽のもと、砂埃と冷えた汗でうっすら覆われた肌のような…? なんて、言ったそばからあやしい。じゃロシアは? イタリアは? フランスって? 矢継ぎ早に問いただされたらアーアーと喚いて話をご破産にするか、えへえへ笑って誤魔化すかしてしまう。でも、たしかにあると思うんです、匂い。冷酷な審判をくだした会場を振り返りながら「それでも…」と言ったとされるガリレオと同じ気持ち。 ところで、日本の小説の匂いって。

Posted by ブクログ

2023/08/25

ズバリ、比較的に意味が分からないでしょう。と言わざるを得ないのではないか。 いやしかしここまで意味不明だと頑張って読もうと思うのが読書に身を捧げた男の末路ではないか。 そんなわけだから意味が分からないなりにも読み進んでいって分かったのは大体において意味不明な文学を著す男とは結局女...

ズバリ、比較的に意味が分からないでしょう。と言わざるを得ないのではないか。 いやしかしここまで意味不明だと頑張って読もうと思うのが読書に身を捧げた男の末路ではないか。 そんなわけだから意味が分からないなりにも読み進んでいって分かったのは大体において意味不明な文学を著す男とは結局女の子のことばっか考えててしょうもないけど3次元は大変だから二次元ていうか紙ていうかエロ本とか読んで痛い目にあっているよということではないか。だって紙でできた女の子って言われたら。ねぇ。 そしてオッサンは夜尿に悩むという。切ねぇ。

Posted by ブクログ

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