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紙の民
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 白水社 |
| 発売年月日 | 2011/07/27 |
| JAN | 9784560081518 |
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紙の民
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商品レビュー
4
30件のお客様レビュー
土星とEMFの戦争、、の話なんだけれども。 あまりに純粋で哀しい純愛と運命の為に、戦うことを選ぶ両者に胸が締め付けられて。 けっこうな数の個性的な登場人物が出てくる。 どの人も好感が持てる。皆んな純粋で血の通った温かさを持っていて、読んでいると心から応援したくなる。 特に好きだっ...
土星とEMFの戦争、、の話なんだけれども。 あまりに純粋で哀しい純愛と運命の為に、戦うことを選ぶ両者に胸が締め付けられて。 けっこうな数の個性的な登場人物が出てくる。 どの人も好感が持てる。皆んな純粋で血の通った温かさを持っていて、読んでいると心から応援したくなる。 特に好きだったのは、スマイリーかな。 一番現実的な人だったけれど、最後はなんだか本当に人生の虚しさみたいなのを体現してるようで悲しくなった。 人物の相関図をメモ書きしながら読めばよかったとちょっと後悔した。マジックリアリズムや恋の話も入ってくるし、それでなくてもページの構成も複雑。そしてそれに伴う人物の心情などを推理していく作業もかなりある。よって土星の運命との繋がりが1度目ではなかなか理解しにくかった。 再読しないとな
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
複数のプロットが同時進行している(しかもひとつの結末とかテーマに収斂するわけではない)のが対位法っぽくておもしろかった。肉と紙、3人のメルセド、土星との戦争、去っていく女たちなど、入り組んだ構造が組み合わされていて、単線的な語りをすること/そこに組み込まれることへの抵抗を形式として実践しているかんじ。 あと、土星がナポレオンになぞらえられていたが、ナポレオンは単線的な歴史の語りに組み込まれていて、そういったものと重ねられる土星も「語られる」客体であることを免れない。その意味で、誰もがどこまでいってもフィクショナルな存在でしかあり得ず、ゆえに誰もが紙でできているのか、と思った。個人的に紙のメルセドのエピソードをどう位置付けるかに悩んだのだが、紙であるがゆえに男たちに傷を残せるということで、土星の肉体を傷つけられなかった男たちと対比になっている? 紙≒物語・フィクションの象徴だとして、そういったものが肉体を持った人間より優位にある、とも言えるのかな(そう考えた時に、母メルセドとリズをどう位置づけられるか)。 ともかく、複線的な語りであるがゆえに読み落としが多い気がするので、再読したい。
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冒頭を読み進めている時点では宗教についてあまりにも無知だから面白さを理解できるだろうかと不安だったのだけれど、紙面の世界が広がった瞬間、まさしく紙面上に世界が展開した瞬間に、私の無知などなんの影響もないくらいこの本はすばらしさに満ちているという確信を得た。全ての糸が絡み合うように...
冒頭を読み進めている時点では宗教についてあまりにも無知だから面白さを理解できるだろうかと不安だったのだけれど、紙面の世界が広がった瞬間、まさしく紙面上に世界が展開した瞬間に、私の無知などなんの影響もないくらいこの本はすばらしさに満ちているという確信を得た。全ての糸が絡み合うように、個々の世界が重なり合っていく様子、登場人物たちの痛みや戦いと、身勝手な作者、それを見つめる読者の罪、没頭するほどに読むことへの罪悪感が募っていくが折々で描かれるユーモラスな描写やシーンによって思わず笑ってしまう部分も多く、これほどまでに心が騒がしい読書は初めてだったかもしれない。 出会えて良かった。
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