紙の民 の商品レビュー
意味わかんなかった、けどそれが最高に面白かった。 今までで一番推測できなかった本だし、引き出しが多すぎて。今年一番かも。
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土星とEMFの戦争、、の話なんだけれども。 あまりに純粋で哀しい純愛と運命の為に、戦うことを選ぶ両者に胸が締め付けられて。 けっこうな数の個性的な登場人物が出てくる。 どの人も好感が持てる。皆んな純粋で血の通った温かさを持っていて、読んでいると心から応援したくなる。 特に好きだっ...
土星とEMFの戦争、、の話なんだけれども。 あまりに純粋で哀しい純愛と運命の為に、戦うことを選ぶ両者に胸が締め付けられて。 けっこうな数の個性的な登場人物が出てくる。 どの人も好感が持てる。皆んな純粋で血の通った温かさを持っていて、読んでいると心から応援したくなる。 特に好きだったのは、スマイリーかな。 一番現実的な人だったけれど、最後はなんだか本当に人生の虚しさみたいなのを体現してるようで悲しくなった。 人物の相関図をメモ書きしながら読めばよかったとちょっと後悔した。マジックリアリズムや恋の話も入ってくるし、それでなくてもページの構成も複雑。そしてそれに伴う人物の心情などを推理していく作業もかなりある。よって土星の運命との繋がりが1度目ではなかなか理解しにくかった。 再読しないとな
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
複数のプロットが同時進行している(しかもひとつの結末とかテーマに収斂するわけではない)のが対位法っぽくておもしろかった。肉と紙、3人のメルセド、土星との戦争、去っていく女たちなど、入り組んだ構造が組み合わされていて、単線的な語りをすること/そこに組み込まれることへの抵抗を形式として実践しているかんじ。 あと、土星がナポレオンになぞらえられていたが、ナポレオンは単線的な歴史の語りに組み込まれていて、そういったものと重ねられる土星も「語られる」客体であることを免れない。その意味で、誰もがどこまでいってもフィクショナルな存在でしかあり得ず、ゆえに誰もが紙でできているのか、と思った。個人的に紙のメルセドのエピソードをどう位置付けるかに悩んだのだが、紙であるがゆえに男たちに傷を残せるということで、土星の肉体を傷つけられなかった男たちと対比になっている? 紙≒物語・フィクションの象徴だとして、そういったものが肉体を持った人間より優位にある、とも言えるのかな(そう考えた時に、母メルセドとリズをどう位置づけられるか)。 ともかく、複線的な語りであるがゆえに読み落としが多い気がするので、再読したい。
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「紙の民」サルバドール・プラセンシア 読了。 ギャング対土星。 一冊の本の中?で繰り広げられる戦争は、ときに三段落に分かれ物語が並行して進んだり、黒塗り、文字方向の改変が横行したりと奇特な読書体験。 「百年の孤独」フォロワーの著者が放つシュールでぶっ飛んだデビュー作に巻き込まれ...
「紙の民」サルバドール・プラセンシア 読了。 ギャング対土星。 一冊の本の中?で繰り広げられる戦争は、ときに三段落に分かれ物語が並行して進んだり、黒塗り、文字方向の改変が横行したりと奇特な読書体験。 「百年の孤独」フォロワーの著者が放つシュールでぶっ飛んだデビュー作に巻き込まれる!
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冒頭を読み進めている時点では宗教についてあまりにも無知だから面白さを理解できるだろうかと不安だったのだけれど、紙面の世界が広がった瞬間、まさしく紙面上に世界が展開した瞬間に、私の無知などなんの影響もないくらいこの本はすばらしさに満ちているという確信を得た。全ての糸が絡み合うように...
冒頭を読み進めている時点では宗教についてあまりにも無知だから面白さを理解できるだろうかと不安だったのだけれど、紙面の世界が広がった瞬間、まさしく紙面上に世界が展開した瞬間に、私の無知などなんの影響もないくらいこの本はすばらしさに満ちているという確信を得た。全ての糸が絡み合うように、個々の世界が重なり合っていく様子、登場人物たちの痛みや戦いと、身勝手な作者、それを見つめる読者の罪、没頭するほどに読むことへの罪悪感が募っていくが折々で描かれるユーモラスな描写やシーンによって思わず笑ってしまう部分も多く、これほどまでに心が騒がしい読書は初めてだったかもしれない。 出会えて良かった。
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スペイン語圏、それも中南米で書かれた小説らしい匂いが全編に漂っている。 ロシア小説な匂い、フランス小説な匂い、イタリア小説な匂いがそれぞれあるように、中南米な匂い。各言語固有の文体がそうさせるのか、訳者が異なったぐらいでは地域柄は変わらない。どんな匂いなんだと問われたら窮するなぁ...
スペイン語圏、それも中南米で書かれた小説らしい匂いが全編に漂っている。 ロシア小説な匂い、フランス小説な匂い、イタリア小説な匂いがそれぞれあるように、中南米な匂い。各言語固有の文体がそうさせるのか、訳者が異なったぐらいでは地域柄は変わらない。どんな匂いなんだと問われたら窮するなぁと考えて、本作を読み通しながら鼻をひくつかせ言葉を探したが、とどのつまりわからない。遠く白熱する太陽のもと、砂埃と冷えた汗でうっすら覆われた肌のような…? なんて、言ったそばからあやしい。じゃロシアは? イタリアは? フランスって? 矢継ぎ早に問いただされたらアーアーと喚いて話をご破産にするか、えへえへ笑って誤魔化すかしてしまう。でも、たしかにあると思うんです、匂い。冷酷な審判をくだした会場を振り返りながら「それでも…」と言ったとされるガリレオと同じ気持ち。 ところで、日本の小説の匂いって。
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ズバリ、比較的に意味が分からないでしょう。と言わざるを得ないのではないか。 いやしかしここまで意味不明だと頑張って読もうと思うのが読書に身を捧げた男の末路ではないか。 そんなわけだから意味が分からないなりにも読み進んでいって分かったのは大体において意味不明な文学を著す男とは結局女...
ズバリ、比較的に意味が分からないでしょう。と言わざるを得ないのではないか。 いやしかしここまで意味不明だと頑張って読もうと思うのが読書に身を捧げた男の末路ではないか。 そんなわけだから意味が分からないなりにも読み進んでいって分かったのは大体において意味不明な文学を著す男とは結局女の子のことばっか考えててしょうもないけど3次元は大変だから二次元ていうか紙ていうかエロ本とか読んで痛い目にあっているよということではないか。だって紙でできた女の子って言われたら。ねぇ。 そしてオッサンは夜尿に悩むという。切ねぇ。
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悲しくて胸がぎゅっと詰まるような物語でした。 愛する人を失って葛藤し、忘れるために痛みを伴う方法を選ぶ人達は見ていて正直辛かった……。 けれど、巧みな心理描写や、詩的なレトリック、奇抜なレイアウトにより、著者の独特な世界観に没入させられました。 また物語の結末も色々考察ができて面...
悲しくて胸がぎゅっと詰まるような物語でした。 愛する人を失って葛藤し、忘れるために痛みを伴う方法を選ぶ人達は見ていて正直辛かった……。 けれど、巧みな心理描写や、詩的なレトリック、奇抜なレイアウトにより、著者の独特な世界観に没入させられました。 また物語の結末も色々考察ができて面白かったです。 半年前に読んだけど、何年経っても記憶に残る本だと思います。 この本が好きな人は、紙葉の家もオススメします。
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悲しみに続編は存在しないのである。 土星=作者 から独立すべく立ち上がる登場人物たち。メタフィクション。実験的な技巧が凝らされていてわくわくする。 全編通して物悲しい。 ラテンアメリカの文化に明るければもう少し面白さが分かっただろうか。 訳するの大変だっただろうなと思...
悲しみに続編は存在しないのである。 土星=作者 から独立すべく立ち上がる登場人物たち。メタフィクション。実験的な技巧が凝らされていてわくわくする。 全編通して物悲しい。 ラテンアメリカの文化に明るければもう少し面白さが分かっただろうか。 訳するの大変だっただろうなと思いながら読む。
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妻に見捨てられた男は新しい職と生活を求め、 小学生の娘を連れてカリフォルニアへ。 カーネーションを収穫する仕事に就き、 地元の荒くれ――と呼ぶには随分おとなしい、 若者のグループとも親しくなったが、 常に何ものかに監視されている気がして落ち着かない。 ある日「敵」の存在に気づいた...
妻に見捨てられた男は新しい職と生活を求め、 小学生の娘を連れてカリフォルニアへ。 カーネーションを収穫する仕事に就き、 地元の荒くれ――と呼ぶには随分おとなしい、 若者のグループとも親しくなったが、 常に何ものかに監視されている気がして落ち着かない。 ある日「敵」の存在に気づいた彼は、 娘や若い仲間たちと共に戦闘を開始した。 敵の名は「土星」……。 という、荒唐無稽な「戦争」と「紙製人間」を巡る奇譚 ――かと思いきや、 実は登場人物 vs 作者という一層珍妙な物語だった…… ……のだけれども。 期待値が高過ぎたかなぁ。 途中まではドキドキしながら読めて、とても楽しかったが、 お父っつぁんの「敵」の正体が判明して以降、しょんぼり。 女にフラれ続けてクサクサした男の八つ当たりみたいで(笑)。 創作者が神の視座を有するのは当然だし、 それ自体をテーマに長編を物する試みも面白いとは思うが、 一編の小説として深みは感じられなかった。 多分、肝心な「土星」こと「創造主サル」の人物造形が 好みではなかったせいで、白けてしまったのだろう。 時間を置いて読み返したら印象が変わるのかな……。
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