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アイデンティティと暴力 運命は幻想である
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 勁草書房 |
発売年月日 | 2011/07/11 |
JAN | 9784326154166 |
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アイデンティティと暴力
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商品レビュー
4.4
20件のお客様レビュー
アイデンティティは「単一のものではなく」、「選ぶことが出来る」し、「変えられる」、というのが、本書の一番のメッセージだ。アイデンティティを単一視し、人種、民族、宗教、国籍、文化、文明など、特定の枠組みに人びとを還元する見方(センは、還元主義、矮小化などと言っている)は、人びとを...
アイデンティティは「単一のものではなく」、「選ぶことが出来る」し、「変えられる」、というのが、本書の一番のメッセージだ。アイデンティティを単一視し、人種、民族、宗教、国籍、文化、文明など、特定の枠組みに人びとを還元する見方(センは、還元主義、矮小化などと言っている)は、人びとをたやすく分断し、いとも簡単に争いへと駆り立てる。 センの議論が面白いのは、この矮小化の問題を社会科学的な議論にまで掘り下げていることだ。「文明の衝突」論や共同体主義(コミュニタリアニズム)もまた、人間を矮小化した見方である点で共通すると指摘している。原風景ともいえるカデル・ミアという男性の悲劇に始まり、単一のアイデンティティに対する疑念を問い続けたセンの議論は、学術的な議論としては「文明の衝突」論や共同体主義への認識など再批判されるところもあるのかもしれないけれど、そのメッセージ自体は一般読者たる私たちも受け止めるべきものだろうと、私は確信する。
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アイデンティティは選べる。 選べる状態が「人間開発」である。 潜在能力を発揮させるために教育はある。 複数単一文化主義ではなく、 ひとりの中にある多様性を見つけること。
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アマルティア・センがどういう人でどういう考えを提唱してきたか知らない人や、全体を通して何を言っているのか先に知りたい人は最後の監訳者解説から読むことをおすすめ。 本書は全体を通じてアイデンティティは多面的・複層的な概念であり、複数のアイデンティティの中から個人が理性により選びぬく...
アマルティア・センがどういう人でどういう考えを提唱してきたか知らない人や、全体を通して何を言っているのか先に知りたい人は最後の監訳者解説から読むことをおすすめ。 本書は全体を通じてアイデンティティは多面的・複層的な概念であり、複数のアイデンティティの中から個人が理性により選びぬくものであることを主張している。 読み終わってから、本書を読む前に「自由と経済開発」、「貧困と飢餓」、「不平等の再検討」を読んだほうが理解がおそらく増すのだと思うが、読んでない私はこのあと読もうと考えている。私は自分の研究テーマとの関連から2,6,7,8章が特に内容的に刺さった。特に7章では開発の授業でやった分配や相互依存の話が出てきて、授業をやった先生の思考の道筋が道筋が見えたような気がした。
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