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砂の本 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2011/06/28 |
JAN | 9784087606249 |
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砂の本
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商品レビュー
3.7
22件のお客様レビュー
初ボルヘス。短編ばかり残したアルゼンチンの作家/詩人です。本作は捉え所のない話が13篇。どれも浮遊感があり幻想的で白昼夢のような話。掴みづらく消化しきれてないので感想はまだ出てこないです。鎌倉の古書店で購入。再読すると印象がかわりそうな本。 「伝奇集」も積読にあったような気が…
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前半の砂の本は話としては幻想小説ジャンル。日本で言うなら安部公房みたいな。 でもちょっと退屈だったかな~。 タイトルの砂の本が教訓話めいていてちょっと好き。 後半の『汚辱の世界史』にまさかの忠臣蔵が出てくるとは。 あと女海賊のメアリ・リードとアン・ボニーは絞首刑にはなってない説も...
前半の砂の本は話としては幻想小説ジャンル。日本で言うなら安部公房みたいな。 でもちょっと退屈だったかな~。 タイトルの砂の本が教訓話めいていてちょっと好き。 後半の『汚辱の世界史』にまさかの忠臣蔵が出てくるとは。 あと女海賊のメアリ・リードとアン・ボニーは絞首刑にはなってない説もあるようです。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%8B%E3%83%BC
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ボルヘスの短編集『砂の本』、『汚辱の世界史』を収録。 久しぶりに病院に定期検診に行ったら2時間待ちで、10ページほどの短編をひとつ読んでは自分の番号が表示されていないか確認し、スマホをチェックし、次の短編を読む、を繰り返していたら2時間のうちに『砂の本』部分を読み終わってし...
ボルヘスの短編集『砂の本』、『汚辱の世界史』を収録。 久しぶりに病院に定期検診に行ったら2時間待ちで、10ページほどの短編をひとつ読んでは自分の番号が表示されていないか確認し、スマホをチェックし、次の短編を読む、を繰り返していたら2時間のうちに『砂の本』部分を読み終わってしまいました。 そんな感じで読んでしまったので正直、ひとつひとつがあまり頭に残っていない。なんか漠然とした、夢の中で聞いた物語のような。それもまたボルヘス的なのでしょうか。 (ちなみに、専用アプリがあればスマホでも自分の番号を確認できること、病院にはカフェも併設されていることを後から知る。この今さら感もちょっとボルヘス。) 悪役列伝である『汚辱の世界史』には女海賊やビリー・ザ・キッドと並んで吉良上野介が登場。ラテンアメリカで『忠臣蔵』がどのくらい知られているのか不明ですが、討ち入り前に隣近所に断りを入れた話とか、大石内蔵助をなじった人物が墓に詫びにくるエピソードなんかが嬉々として書かれている。 以下、引用。 「お前の最初の女は、なにをくれた?」と彼はきいた。 「なにもかも」と答える。 「わしにも、人生はすべてをくれた。生はすべての者にすべてを与える。だが、多くの者がそれに気づかぬ。」 彼はそれを「ユートピア」と名づけた。「そんな場所は存在しない」という意味のギリシア語である。 ケベード 「二千冊もの本を読める者はいません。わたしも、今まで生きてきた四世紀のあいだに、半ダースの本も読んではいません。それに、大事なのは、ただ読むことではなく、繰り返し読むことです。今ではもうなくなったが、印刷は、人間の最大の悪のひとつでした。なぜなら、それは、いりもしない本をどんどん増やし、あげくのはてに、目をくらませるだけだからです」 画や活字の方が、それらが写しだす物よりもリアルでしたね。発表されたものだけが真実だった。『存在スルトハ、認識サレルコト』つまり、『存在することは、写真にとられることだ』というのが、われわれ独自の世界認識の、はじめであり、真中であり、終りだった。 朦朧とした冒頭は、カフカの小説を真似ようとしたもので、終結部は、チェスタトンかジョン・バニヤンの法悦境に到ることをめざしたが、あきらかに失敗した。 読むことは、さしあたり、書くことの後に来る行為である。それは、より慎み深く、より洗練された、より知的な行為なのである。
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