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詩の礫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
| 発売年月日 | 2011/06/17 |
| JAN | 9784198631932 |

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商品レビュー
4.1
11件のお客様レビュー
和合隆一の詩集に出会った。これは、詩集なのだろうか?Twitterでつぶやいた言葉が編集されている。しかし、これを読みながら、身体が反応する。身体に寒さが押し寄せた。 私は、東日本大震災があったときには、中国の雲南省の昆明にいた。福島から3800キロメートル離れていた。インタ...
和合隆一の詩集に出会った。これは、詩集なのだろうか?Twitterでつぶやいた言葉が編集されている。しかし、これを読みながら、身体が反応する。身体に寒さが押し寄せた。 私は、東日本大震災があったときには、中国の雲南省の昆明にいた。福島から3800キロメートル離れていた。インターネットで、大津波の押し寄せる映像を見て、福島の原発の水素爆発を見た。激しい衝撃を受けた。現実とは思えなかった。そして、原発事故の13年経って、いま原発から20kmのところにいる。その空白を埋めている。そして、原発事故は、終わっていないと感じる。 2011年3月16日の夕暮れから始まる。和合亮一は、高校教師。職場があるので福島に残ることを決意した。そして絶望していた。「これで、福島も、日本も終わりだ」と。放射能の恐怖。「行き着くところは涙しかありません。私は作品を修羅のように書きたいと思います」明日には自分の生活が消滅するかもしれないその夜に、誰かに受け止めてほしいと思い、言葉をパソコン上に投げた。 放射能が降っています。静かな夜です。 ここまで私たちを痛めつける意味はあるのでしょうか。 この震災は何を私たちに教えたいのか。 余震が続いている中で、言葉を紡ぎ出している。 震災に遭いました。避難所に居ましたが、落ち着いたので、仕事をするために戻りました。 本日で被災六日目になります。物の見方や考え方が変わりました。 放射能が降っています。静かな静かな夜です。 屋外から戻ったら、髪と手と顔を洗いなさいと教えられました。 私たちには、それを洗う水などないのです。 私は故郷を捨てません。故郷は私の全てです。 私が避暑地として気に入って、時折過ごしていた南三陸海岸に、一昨日、1000人の遺体が流れ着きました。今、これを書いている時に、また地鳴りがしました。揺れました。息を殺して、中腰になって、揺れを睨みつけてやりました。命のかけひきをしています。放射能の雨の中で、たった一人です。 世界は誕生と滅亡の両方を、意味とは離反した天体の精神力で、やすやすと在り続けている。 私の大好きな高校の体育館が、身元不明者の死体安置所になっています。隣の高校も。 外に出ようたって、放射能が降っています。 絶対安全神話はやはり、絶対ではありませんでした。 父と母に避難を申し出ましたが、両親は故郷を離れたくないと言いました。 ところで腹がたつ。ものすごく、腹が立つ。 どんな理由があって命は生まれ、死ににいくのか。何の権利があって、誕生と死滅はあるのか。破壊と再生はもたらせるのか。 行方不明者は、「行方不明届け」が届けられて行方不明者になる。 翌朝5時に、水をもらうために並んだ。すでに長蛇の列だった。 私たちの故郷は、あまりにも歪んだ泣き顔です。 また揺れた。とても大きな揺れ。揺れながら、階段先の扉を開けようか、どうしようか、悩んだ。放射能の雨。ガソリンはもう底をつきた。水がなくなるのか、食料がなくなるのか、心がなくなるのか、アパートは、俺しかいない。これまでと同じように暮らせることだけが、私たちが求める幸福の真理だ。 こうやって、3月16日は終わる。余震が続く中で、外は雨が降っていて、不安な心を持ちながら、負けないぞと繰り返しつぶやく。一体、何に負けないのか?言葉が鋭敏に、暗闇の中に放り出される。そのTwitterに、励ましの言葉がやっていく。言葉は放り投げただけでなく、帰ってくるのだ。つぶやきの塊を吐き出しながら、この福島にいることを根拠に、つぶやいている。それは、詩ではなく、つぶやきである。心の中に浮かぶ言葉を、つぶやくことで、自分を支え励ます。 「明けない夜はない」とつぶやく。 茶の間の時計と本棚の小さな時計が2時46分を指したまま、転がっていた。 私は震災の福島を、言葉で埋め尽くしていやる。コンドハ負けねぇぞ。 あなたはどこにいますか。私は暗い部屋で言葉の前に座っています。あなたの言葉になりたい。 心が叩きつけられても、明日に向かって、言葉をつぶやいていく。つぶやくことでつながり、そして生きることの意味を知り、死に直面する。なくなってしまう街に向かって、言葉で埋め尽くすのだ。 大きな青空。阿武隈川。雄大なアタタラ山。会津の旗。太平洋のきらめき。 福島を捨てるな。 文字を追いながら、心の中に浮かぶ言葉を、拾い集めて、呟き、前に進む。その情景が鮮やかに浮かぶ。こうやって、私たちは、前に向かっていくのだ。そして福島の未来を作るのだ。
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あの時から、時間がずれたんですよね。その感覚が、何だかとても納得できたような。同じ時間を、いろんな他者を踏みつけたり、上からみたり、わかったようなセリフを吐いたりして生きている私がいる。一分ずらして、見ると、ひょっとしたら、たえられないわたしに気付けるかもしれない。そんなふうな...
あの時から、時間がずれたんですよね。その感覚が、何だかとても納得できたような。同じ時間を、いろんな他者を踏みつけたり、上からみたり、わかったようなセリフを吐いたりして生きている私がいる。一分ずらして、見ると、ひょっとしたら、たえられないわたしに気付けるかもしれない。そんなふうな・・・ https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/201908110000/
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池袋LIBROで買った最期の本を読み終わる。【暫定】 東日本大震災直後から発表された詩は読むものを引き込み、ときには詩人と同化させる。それは、ある意味とても危険な行為で、自分が戻ってこない恐れがある。この詩集の頁をめくるには、「緊急脱出装置」が必要だ。
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