詩の礫 の商品レビュー
あの時から、時間がずれたんですよね。その感覚が、何だかとても納得できたような。同じ時間を、いろんな他者を踏みつけたり、上からみたり、わかったようなセリフを吐いたりして生きている私がいる。一分ずらして、見ると、ひょっとしたら、たえられないわたしに気付けるかもしれない。そんなふうな...
あの時から、時間がずれたんですよね。その感覚が、何だかとても納得できたような。同じ時間を、いろんな他者を踏みつけたり、上からみたり、わかったようなセリフを吐いたりして生きている私がいる。一分ずらして、見ると、ひょっとしたら、たえられないわたしに気付けるかもしれない。そんなふうな・・・ https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/201908110000/
Posted by
池袋LIBROで買った最期の本を読み終わる。【暫定】 東日本大震災直後から発表された詩は読むものを引き込み、ときには詩人と同化させる。それは、ある意味とても危険な行為で、自分が戻ってこない恐れがある。この詩集の頁をめくるには、「緊急脱出装置」が必要だ。
Posted by
震災直後に起きた大きな感情の起伏が言葉に。何度も繰り返し、「明けない夜はない」と出てくるが、明けた日には何が待っているのか。。。言葉は信じられる。しかし、言葉だけでは、何かが足りない。 後半に出てくる、自分で自分を責め、振り返り、はね返し、立ち上がる瞬間。そこに立ち会えて、私は...
震災直後に起きた大きな感情の起伏が言葉に。何度も繰り返し、「明けない夜はない」と出てくるが、明けた日には何が待っているのか。。。言葉は信じられる。しかし、言葉だけでは、何かが足りない。 後半に出てくる、自分で自分を責め、振り返り、はね返し、立ち上がる瞬間。そこに立ち会えて、私は言葉とはなにかがやっと分かった気がした。和合さんは、まぎれもない詩人。まぎれもない人間。それが言葉になっていた。
Posted by
福島在住の詩人のつぶやき(ツイッターで)。 家族と離れ福島での生活をつぶやいている。 時に怒り、時に泣く。余震。 図らずも泣きそうになった。あの日々は私にとって暗鬱で、それがよみがえった。
Posted by
新刊JPで紹介され購入。 各メディアで反響のよう。 はじめの方は、純粋な作者の怒り、失望、やりきれない思いに心打たれてページをめくっていったのだが、途中、前書きや後書きの言葉が出てきて、しばらく読んだころから、「あー、作品を書いているんだ」と一歩引いて見てしまった。 震災に...
新刊JPで紹介され購入。 各メディアで反響のよう。 はじめの方は、純粋な作者の怒り、失望、やりきれない思いに心打たれてページをめくっていったのだが、途中、前書きや後書きの言葉が出てきて、しばらく読んだころから、「あー、作品を書いているんだ」と一歩引いて見てしまった。 震災に直面している人ならではの心の叫びはよく伝わってくる。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ツィッターで綴られた「刃」。礫と書いてあるが刃としか思えない。言葉が持つ力を信じたい。和合さんの書いた言葉が力を持って、刃となって、見えない敵「幽霊」に立ち向かって行ってほしい。本当にすごい詩だ。知らない間に泣いている。
Posted by
震災と原発事故直後から綴られた、まさに精神のドキュメントといえる作品。これほどまでに言葉が切れ味鋭く、切実さを持って迫ってくる詩は初めて。詩の力の凄まじさを感じた。
Posted by
福島県在住の詩人、和合亮一さんが震災後、ツイッターで書き続けた『詩の礫』。 リアルタイムで書かれたであろう言葉の迫力には鬼気迫るものがあります。放射能に対するやり場のない怒りを、目に見えない放射能への不安=幽霊、という言葉で表現していたのが印象的でした。 電力会社と政府はこの責任...
福島県在住の詩人、和合亮一さんが震災後、ツイッターで書き続けた『詩の礫』。 リアルタイムで書かれたであろう言葉の迫力には鬼気迫るものがあります。放射能に対するやり場のない怒りを、目に見えない放射能への不安=幽霊、という言葉で表現していたのが印象的でした。 電力会社と政府はこの責任をどうとるつもりなんだろう?
Posted by
凄まじい。 凄まじいの一言に尽きる。 この人は詩で、つまりは言葉で格闘しているんだ。 言葉が、本当に礫のようだ、と思う。
Posted by
福島在住の詩人、和合亮一が放つ「咆哮」。 福島の、日本の、日本に住む人々の悲しみ、怒り、やるせなさ。 5月の「決着」は圧巻。 言葉のチカラ。 僕たちは今日も明日も生きる。何処で生きる?何の為に生きる? 感じ入りました。 忘れずに、背負って生きていく。
Posted by
- 1