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自死の日本史 講談社学術文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2011/06/13 |
JAN | 9784062920544 |
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自死の日本史
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商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
よくここまで調べ上げたものだと感心する。土産物屋に売っているハラキリではなく、長い歴史の中で実践し描かれてきた日本の思想潮流を浮彫りにしていると言えるのではないか。時には高潔さとして、時には濫用された卑小さとして、自らを裁く行為の数多を見ることができる。
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感想 死は美しい。文学で、演劇で描かれている。なぜそうなのかは考えたことがない。此岸が儚く彼岸への想いが強いからか。自死は禁止されるべきか。
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立て続けに理数系の本を読んできて、次にこの本を読み始めてみたら、あまりにも「人文学人文学」していて目眩がした。理数系の学者の文章はあまりにも簡潔・スピーディーすぎてわかりにくいのだが、それに比べてこの文章の「のろい」こと。たぶん社会学に分類されるだろう本だが、アカデミックな雰囲気...
立て続けに理数系の本を読んできて、次にこの本を読み始めてみたら、あまりにも「人文学人文学」していて目眩がした。理数系の学者の文章はあまりにも簡潔・スピーディーすぎてわかりにくいのだが、それに比べてこの文章の「のろい」こと。たぶん社会学に分類されるだろう本だが、アカデミックな雰囲気でなく、極めて平易に書かれているだけに尚更だ。 西洋人のキリスト教的禁忌としての「自殺」と比較して、より自然で時宜を得れば必然的・常識的でさえある日本の「自死」(とりわけ「切腹」が注目されているようだ)を、浩瀚な歴史的資料を背景に描写を試みる。 とてもボリュームがあり読み応えたっぷりである。なかなか面白い。けれども「読み物」っぽいので、すっかりのんびりと読んでしまった。 著者がとらえた「日本人らしさ」は一応的確なものだろう。日本人というか、そうした特性は遺伝子によるものではないので、日本の言語や文化・社会が綿々と維持している傾向だと言えるだろう。 この本を読み出したとき、ちょうど東京に旅行していたのだが、以前とは違ってこの大都会の人々も「結局みんな、日本人的なんだろうなあ」という感慨を抱いて雑踏を眺めたものだった。 本書の最後の方、芥川・太宰・三島という、文学者の自殺のエピソードを記述するのだが、この辺りは「社会学的視点」を離れてしまい(たとえ文学者が時代・社会の刻印を強く刻まれた人間だとしても)、あまりにも個別特殊的な事例に接近しすぎているのではないかと思った。
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