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罪と罰(訳:中村白葉)(第三巻) 岩波文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 1928/10/15 |
| JAN | 9784003261378 |
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罪と罰(訳:中村白葉)(第三巻)
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商品レビュー
4.4
57件のお客様レビュー
辛く陰うつなストーリーがずっと続いているのに、最後のシーン、寒く荒れ果てた土地で、心の自由?を感じているラストが、印象的だった。
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逆境にあった時、「周りが、世の中が悪い」と他責思考になりがちだけど、その最たるものがこのラスコーリニコフが起こした事件だと思う。本当は人間としては自分なんて周りとそう変わらないのにね。 人を殺め、そこに罪の意識を持つことができないのは、できないのではなく、したくなかったのかなとも...
逆境にあった時、「周りが、世の中が悪い」と他責思考になりがちだけど、その最たるものがこのラスコーリニコフが起こした事件だと思う。本当は人間としては自分なんて周りとそう変わらないのにね。 人を殺め、そこに罪の意識を持つことができないのは、できないのではなく、したくなかったのかなとも思う。苦しかったり辛かったりした方が、周りを悪にして自分を正当化しやすいような。落ち着いて考えてみたら、ラスコーリニコフにも良いところ、幸せな部分もあったよな。母親も妹もいて、なんだかんだ周りの人を思い遣ったりして。刑期減らされた理由に周りの人の証言があったし。その幸せに目を向けることができなかった、目を背けながらぐるぐる自分の中だけで考えてしまったことが犯行の原因の一つだとも思う。彼が作中ずっと感じていた恐怖は、罪がバレることだけでなく、他でもない自分の選択によって自分も周りも不幸にしたことがはっきりするからなのかな。もう少し考えたいところ。 大義のためなら、世の中のためなら人々を殺すことだって厭わないのか。この問題提起はかなり響いた。そんなことない!って思うけど、今起きてる戦争など照らし合わせるとそうとも言えないし。一生向き合う良い問いに出会ったと思う。 初ドストエフスキー。登場人物の思考回路、表情、心情の変化などを細部まで捉えて、長くなることなどお構いなしに繰り広げられる文章はかなり読み応えがあった。マルメラードフとかが自分の生い立ちとか思想を語りまくってる時には「こんな台詞物語にどこまで関係あるの?」って思いながら読んでいたけど、振り返ればリアルさが増したかもしれない。日常と同じように、作品にもノイズがあっただけというか。 ドスエフ節は嫌でも理解できた。時代や文体のせいかもしれないけど、「全ての」登場人物がずっと頭を抱えて苦悩に苛まれながら喋ってる。鬱屈としてて、悲観的。内省的に思考を大袈裟に繰り返し続ける。それもこの作品の良さなんだけども、登場人物とりあえずみんな水飲んで深呼吸して見晴らしのいい場所で休憩したらいいと思う。笑 読む中で自分の中での感情の想像範囲を認知できたことも良かった。私は特に一般社会への憎悪、怒りの部分に弱い。恵まれて育ったなと実感した。彼の言い方で言えば、平凡なのか。ラスコーリニコフの思想、把握はしたけど全く理解はできなかったな。同じように慈悲の部分も弱いかも。ソーニャのような人には絶対なれない。そもそもあんな「陰」で覆われてる人に出会って添い遂げようと思わん。と思ったけど、自分に課せられた困難が多い、もしくは大きい方が、何かにすがれる、生きていることを実感できるタイプなのかもしれない。彼女なりの生きがいなのかも、、、。 まだまだ言い表し難い余韻が後を引きそう(ドスエフぽい言い回しになってないか?)だけども、総じて、ドスエフの人や社会を捉える眼、その表現手法には、惹きつけられた!怖いもの見たさに読み始めた初ドストエフスキー、次もまた手を伸ばしてしまいそうです。次はカラマーゾフの兄弟かしら、長いな〜、、、!まずは罪と罰を読了した、そして正解不正解はわからないけれど何かしら感じられたことを褒めたい! ドスエフぽい言い回し、頻出単語備忘録 ・取り憑かれたように (すぐ取り憑かれる笑) ・〜(人)は〜(人)の中に〜(気持ちの変化)を認めた ・2人は無言で見つめあった(数分無言で見つめ合う時多くない?!) ・(何か言いかけて迷い)、いや、そんなのはどうでもいんだ、どうだってよかったんだ!!(激昂) ・〜に違いない。いや、果たしてそうなのか?(沼) ・はげしく身震い ・蒼白い顔 ・〜という様子をたしかめると、〜した ・ずいぶん長い間あたためてきた考え ・すべてさっぱり洗いざらい話してみせますよ
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訳者あとがきにあるように、一読してある種の熱気や漠とした不安を感じたら、二度でも三度でも読み返せばよい。それに耐えうる読み応えを持つ作品である。 難解な作品であることは間違いない。一つには、帝政末期ロシアの社会事情に我々の馴染みがないこと、もう一つは主人公ラスコーリニコフがインテ...
訳者あとがきにあるように、一読してある種の熱気や漠とした不安を感じたら、二度でも三度でも読み返せばよい。それに耐えうる読み応えを持つ作品である。 難解な作品であることは間違いない。一つには、帝政末期ロシアの社会事情に我々の馴染みがないこと、もう一つは主人公ラスコーリニコフがインテリの半狂人ともいうべき心性の持ち主であること、三つ目は凝りに凝った文体が千ページ超のボリュームで展開すること。 だが凄まじい熱気と激情だけは一読しただけでも感じとることはできるだろう。なんだかよくわからないけど『罪と罰』を読破したってだけでも、ちょっと誇らしく感じることができるのではないだろうか。
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