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罪と罰(訳:中村白葉)(第三巻) の商品レビュー

4.4

53件のお客様レビュー

  1. 5つ

    27

  2. 4つ

    16

  3. 3つ

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2025/01/13

難しいことは他の賢い人に任せるとして、、キャラクターが魅力的。心理描写がうますぎる。当時のロシアにしか出せない鬱々した雰囲気で当たり前っちゃ当たり前だけど日本文学の重苦しさとはベクトルというか雰囲気が違う。罪悪感って本当に人間らしいというか、、人間臭いですね。

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2024/11/19

永遠と思われる様な時をラスコーリニコフ の影、思考を追い続け全三巻を通して 最後の最後にラスコーリニコフが 愛を知り、愛に救われ生きる事への 渇望や希望をソーニャ=此処では信仰 を取り戻して行くソーニャはその象徴である。 宗教の事はよく分から無いが、人と人の 交わりの中で救われ愛...

永遠と思われる様な時をラスコーリニコフ の影、思考を追い続け全三巻を通して 最後の最後にラスコーリニコフが 愛を知り、愛に救われ生きる事への 渇望や希望をソーニャ=此処では信仰 を取り戻して行くソーニャはその象徴である。 宗教の事はよく分から無いが、人と人の 交わりの中で救われ愛し、愛される事 は人間の尊厳にも繋がっている様に思う。

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2024/10/24

殺人を犯した青年がある女性との出会いを通して 罪を自白するまでの物語。巨匠の作品だけあって 心理描写が細かく惹きつけられるように一気読み しました。

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2024/02/17

最後の方は一気に読んでしまった。外国文学の、あるいは古い作品のあの独特の劇のような語り口は正直得意では無いのだが、主人公の行く末を早く見届けたくて手が止まらなかった。 罪への意識、というものはかくなるものなのか。

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2023/04/29

高校生の時に読むことに挫折してはや何十年。 読み終えたことに満足してしまい、なんて書いていいのやら。 過去に、いや今もこの本についていろいろ書いている人たちがいるので、高尚な感想はその方たちにお任せします。 読み終えた時に真っ先に思ったのは、宗教をベースにした恋愛小説?って思った...

高校生の時に読むことに挫折してはや何十年。 読み終えたことに満足してしまい、なんて書いていいのやら。 過去に、いや今もこの本についていろいろ書いている人たちがいるので、高尚な感想はその方たちにお任せします。 読み終えた時に真っ先に思ったのは、宗教をベースにした恋愛小説?って思った。

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2023/04/09

とうとう読了、やりました! 1月中旬に「罪と罰を読まない」から、じゃ読んでみようと一念発起して2月から読書スタート。途中他の本を読みつつ。 でも、最後まで読めたのには面白さがあったから。これにつきるかな。 江川卓先生の訳が読みやすいです。 主人公ラスコーリコフは20代前半。...

とうとう読了、やりました! 1月中旬に「罪と罰を読まない」から、じゃ読んでみようと一念発起して2月から読書スタート。途中他の本を読みつつ。 でも、最後まで読めたのには面白さがあったから。これにつきるかな。 江川卓先生の訳が読みやすいです。 主人公ラスコーリコフは20代前半。容姿端麗、大学でも優秀な設定。だが極貧のため学生生活が継続出来なくなる頃から彼の生活が負のスパイラルに。彼の書いた論文の内容が正にラスコーのその後の起こした事件とその後の彼の思想そのものなんです。その内容は、英雄と言われる人物は世を導くために殺人も厭わないし(戦争とか)、それで罰せられることはない。それを正当化しており、つまり、この世のためにならぬ虫螻のような人を殺して何が悪いのだという思想なんですよ。これが最後まで、流刑後にもその思想は変わらないという。 論文の内容が過激なので、最初はいやちょっと待って!と思いましたが、そこについては読者のみなさんはよく考えて欲しい。自分の正義を貫くためには、犠牲を伴うのは当たり前なのだろうか、、、とウクライナ侵攻が1年も続く今思います。 救いは、最後にラスコーは突如ソーニャへの真の愛に目覚める所かな。 下巻は上よりも、中よりも、ファイナルに向かって加速度的に面白さが増します。個人的にはスヴィドリガイロフの章が圧巻だったかなと思いますねぇ。

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2023/03/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

就活をしながらダラダラと読み終わった。 あまり、タイミングが良くなかったかもしれない。 罪を犯したが未だ罰せられずにいる主人公は、罪が露見する恐怖や、後ろめたさから生じる孤独感に苛まれる。 彼が許されざる犯罪を行った理由は、自分や家族が置かれた環境を変えること、そして彼の理論を実証することにあった。 極貧の中で精神を病み、流行思想にかぶれた彼はついに強盗殺人を実行し、偶然にも成功させてしまう。 彼は罪を贖うことで恐怖や孤独から解放されたいと感じ、自分が犯人であることを仄めかすような行動を取り始める。 しかし、彼は自分の理論の正しさを示すため、そして「人間」であろうとするために何度もその欲求に抗う。 かつて優秀な学生だった彼は、ナポレオンのように非凡な「人間」は、全人類の利益のために「しらみ」たちを殺しても、良心の呵責を感じない権利を持つと考えていたのだった。 だが、彼の目論見は外れた。 罪を犯してから少し経った頃、彼は自首をする。 牢獄の中で彼は、良心の壁を踏み越えることができなかったことや、自殺よりも自首を選んだことに苦しめられる。 生きながらえたところで、未だ理論を諦め切れない彼にとって、殺人は罪ではなく一種の試みであり、優秀で傲慢な彼は今後の「しらみ」の人生に意味を見出すことはまだできなかった。 しかし、、、 ロシア文学は長くて退屈なイメージがあったが、なかなか面白かった。 今後もドストエフスキーは読み進めていきたいと思う。 贖罪は思考の産物ではなく愛から生まれてくる。 人生に意味をもたらすものは無上の愛である。 人生に意味を見出すことで人は罪を悔いることができるのだ。

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2023/01/30

殺人を犯した人間の心理描写は卓越している。が、いくら精神的に病んでいるとはいえ、知性ある者だけにたかが金貸しばばあの金で人生を好転させようとする筋立ては、現実味に欠ける。

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2022/05/08

ものすごい量だったけど、読み終わったぜー。今年の冬から読み始めて、ゴールデンウイークでなんとかケリつけた。苦行だったけど、読み終わった後にはものすごい爽快感が。是非とも読むべき。色んな日本の小説やアニメを思い出しながら読んだ。宮崎駿は特にヤバい。魔女の宅急便も猫の恩返しも、もう純...

ものすごい量だったけど、読み終わったぜー。今年の冬から読み始めて、ゴールデンウイークでなんとかケリつけた。苦行だったけど、読み終わった後にはものすごい爽快感が。是非とも読むべき。色んな日本の小説やアニメを思い出しながら読んだ。宮崎駿は特にヤバい。魔女の宅急便も猫の恩返しも、もう純粋な目では見られない。

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2022/03/21

貧困と混沌とした社会で苦悩し、葛藤する人々の物語。人の心を守り正しい方向(平和、自由、人権尊重といった現代の我々が持つ普遍的な価値観)に導いてくれるのが愛情であり、信仰なのだと思った。 ラスコーリニコフは、大きな罪を犯しながらそれを悔悟したが、周りの人たちの愛情によって救いを得る...

貧困と混沌とした社会で苦悩し、葛藤する人々の物語。人の心を守り正しい方向(平和、自由、人権尊重といった現代の我々が持つ普遍的な価値観)に導いてくれるのが愛情であり、信仰なのだと思った。 ラスコーリニコフは、大きな罪を犯しながらそれを悔悟したが、周りの人たちの愛情によって救いを得ることができた。 彼ほどの極端な思想がなくても、我々誰しもが、心の中に善と悪の2つの心を持ち、過ちを犯し、罪の念に苦しみ、苛まれている。また、極端に親の愛情を受けなかった子供が犯罪者になる割合が高いという。 人の心を救い、正しい方向に向かわせるのは愛であり、未来への希望なんだろうと思った。 ラスコーリニコフ、ラズミーヒン、ストヴィリガイロフ、ルージン、ソーニャ、登場人物たちは皆、我々の中にもある狂気と善意を象徴的に強烈に際立たせた人々に他ならない。 その描き方、表現は世界最高峰文学と言われるに相応しい作品だった。  

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