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瞬間を生きる哲学 今ここに佇む技法 筑摩選書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2011/03/15 |
| JAN | 9784480015143 |
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瞬間を生きる哲学
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商品レビュー
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道元はいう。「夢中説夢は諸仏なり、諸仏は風雨水火なり、この名号を受持し、かの名号を受持す。夢中説夢は、古仏なり。」このはかない現実が至高の世界である。至高世界とは、風雨のふくこの変哲もない地上の出来事の生起である。今ここの現実世界こそ仏の道場そのことだ。ありとしある周囲のことども...
道元はいう。「夢中説夢は諸仏なり、諸仏は風雨水火なり、この名号を受持し、かの名号を受持す。夢中説夢は、古仏なり。」このはかない現実が至高の世界である。至高世界とは、風雨のふくこの変哲もない地上の出来事の生起である。今ここの現実世界こそ仏の道場そのことだ。ありとしある周囲のことどもが、だから仏(至高性=存在神秘)の現れ。この存在神秘の事実は「無処不覆蔵」。いたるところに露わであり隠されている処なんかどこにもない。いつどこでもが、天地自然の開現。いかなる有時の、いかなる而今にも現出している。目前の美しい山水(自然界)は云うまでもないが、些末な日常用具の「浄瓶」(手洗い器)も、不浄の「糞かきへら」もすべてのものが…気付いてみればー、天地自然の生起の理法を詠いあげている。ミクロコスモスなるぼくたち万物は、マクロコスモス(宇宙大の生命の息吹)なる天地自然の成りかたち。つまりは、梵我一如。天地自然が、ぼくたちの生死の本源ということになる。幸福であることと、瞬間を生きることは同じ一つのことの両面である。このことを理解したからこそ、印象派の画家たちが生まれた。彼らの絵画は目前の瞬間の変哲もない光景に、永遠の幸福を見出すむことにある。どの様な瞬間の印象もその独自な様相において、いのちの真実を告げており、その生命の鼓動を発露させる様に画面を構成していく。印象派の人達は、比類なく忘れがたい瞬間の光景を画布に定着ざせたのである。モネの日傘の女。真夏の日差し降り注ぐ川岸で日傘を差して佇む夫人のありように、又偶然みつけた場末の酒場の光景に雨にうたれた変哲もない庭先や、路地裏の石壁通りに落ちる日差しに、かけがえのない永遠の一瞬を目撃した。幸福は、どこか遠い別世界や、複雑な迷路の深奥にあるのではなく、「表面」にある。色彩や形や輝きによってなる。目前の何気ない「瞬間の光景」にある。彼れらが懸命に伝えようとしたのは、じつに簡素な話なのだ。パン屑や牛乳の一滴の輝きが永遠の幸福を詠いだす。フェルメール「牛乳を注ぐメイド」は、そのみごとな先駆形であった。その他書きたいことが山積したが、ここでペンを置く。
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明日のため、未来のため、、、 何かのタメに生きることが美徳とされる 現代の風潮にストップをかけるお話。 正直、全てそのまま受け止めて実践することは 今の世の中だと難しいと思う。 だけど、1日の中で何回かでも良いから、 「今ここにいること」を感じることはできる。 この本はその喜びと...
明日のため、未来のため、、、 何かのタメに生きることが美徳とされる 現代の風潮にストップをかけるお話。 正直、全てそのまま受け止めて実践することは 今の世の中だと難しいと思う。 だけど、1日の中で何回かでも良いから、 「今ここにいること」を感じることはできる。 この本はその喜びと実践するための技法を教えてくれる。 個人的な話だが、文章が美しくて読みながら脳が陶酔して気持ちよかった。
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「頑張って資格を取れば」「定年まで勤めれば」等、遠い先の楽しみのために辛い今を受け入れて生きている事が多いはずです。しかし、もっと今この瞬間を味わえないのでしょうか。特別なイベントなど全く無い平凡な毎日でも。厚い雲の隙間から少しだけ見える太陽といった程度ながら、そういう生き方のヒ...
「頑張って資格を取れば」「定年まで勤めれば」等、遠い先の楽しみのために辛い今を受け入れて生きている事が多いはずです。しかし、もっと今この瞬間を味わえないのでしょうか。特別なイベントなど全く無い平凡な毎日でも。厚い雲の隙間から少しだけ見える太陽といった程度ながら、そういう生き方のヒントをこの本は教えてくれます。考える良いキッカケになると思います。
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