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瞬間を生きる哲学 の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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2020/07/19

明日のため、未来のため、、、 何かのタメに生きることが美徳とされる 現代の風潮にストップをかけるお話。 正直、全てそのまま受け止めて実践することは 今の世の中だと難しいと思う。 だけど、1日の中で何回かでも良いから、 「今ここにいること」を感じることはできる。 この本はその喜びと...

明日のため、未来のため、、、 何かのタメに生きることが美徳とされる 現代の風潮にストップをかけるお話。 正直、全てそのまま受け止めて実践することは 今の世の中だと難しいと思う。 だけど、1日の中で何回かでも良いから、 「今ここにいること」を感じることはできる。 この本はその喜びと実践するための技法を教えてくれる。 個人的な話だが、文章が美しくて読みながら脳が陶酔して気持ちよかった。

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2019/09/28

「頑張って資格を取れば」「定年まで勤めれば」等、遠い先の楽しみのために辛い今を受け入れて生きている事が多いはずです。しかし、もっと今この瞬間を味わえないのでしょうか。特別なイベントなど全く無い平凡な毎日でも。厚い雲の隙間から少しだけ見える太陽といった程度ながら、そういう生き方のヒ...

「頑張って資格を取れば」「定年まで勤めれば」等、遠い先の楽しみのために辛い今を受け入れて生きている事が多いはずです。しかし、もっと今この瞬間を味わえないのでしょうか。特別なイベントなど全く無い平凡な毎日でも。厚い雲の隙間から少しだけ見える太陽といった程度ながら、そういう生き方のヒントをこの本は教えてくれます。考える良いキッカケになると思います。

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2019/04/14

われわれの生が刻一刻の「瞬間」をとりもどし、その一瞬のきらめきを目撃するための技法(アート)について論じている本です。 著者はハイデガーの研究者であり、本書の議論にも「存在」と「存在者」との関係にかんする思想がバックボーンとなっているように思えます。ただ、哲学的な議論を前面に押...

われわれの生が刻一刻の「瞬間」をとりもどし、その一瞬のきらめきを目撃するための技法(アート)について論じている本です。 著者はハイデガーの研究者であり、本書の議論にも「存在」と「存在者」との関係にかんする思想がバックボーンとなっているように思えます。ただ、哲学的な議論を前面に押し出すことなく、わかりやすく、またどこか詩的なことばで思索が進められているところに、本書の強みも弱みもあるように思います。 個人的には、いくつかの文学作品や芸術作品についての解釈で興味を惹かれるところがあったものの、議論が十分に突きつめられていない印象を受けてしまいました。

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2017/06/19

★時間というものはない。あるのはただ無限に小さな現在だけである。 ~トルストイ「文読む月日」 ★生きることの最大の障害は期待を持つということである。 それは、明日に依存して今日を失うことである ~セネカ「人生の短さについて」

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2015/07/24

★儚くも尊い幸福な時間、一瞬を感じながら、一瞬一瞬を積み重ね生きることによって、生きている実感とそこに在るだけの尊さを知ることができる。★近代より取り入れられ、洗脳され、当たり前となった時間観念から解放されることが現代日本人には必要である。★瞬間を生きるようになれば、抱えている不...

★儚くも尊い幸福な時間、一瞬を感じながら、一瞬一瞬を積み重ね生きることによって、生きている実感とそこに在るだけの尊さを知ることができる。★近代より取り入れられ、洗脳され、当たり前となった時間観念から解放されることが現代日本人には必要である。★瞬間を生きるようになれば、抱えている不安や不満から解放されるのでは、生きていることに幸福感を得られるのでは。と呼び掛けた本だと思った。 確かに心動かされる何かと遭遇した時、時を忘れ没頭している時、日々悩まされる事や漠然とした未来への不安は頭からすっ飛び、生きていると実感していた。今は過ぎ去りどうにもならない過去ばかりに目がいき、まだ始まってもいない未来ばかりを考えている。生きている実感=幸福感を得られるものに、もう少し目を向け、その時間や自分を大切にしようと思った。

Posted byブクログ

2013/03/30

昨日のことは忘れ、明日のことに思い悩まずに、今を意識して充実した時を過ごしたいと実感した。 8つの[技法]により、その内容を実生活に置き換えて考察できるのは、理解の助けとなった。

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2012/06/08

 著者は、「存在」からその驚愕へいたる道を示す。多くの人に、そのすばらしさを分かりやすく伝えようとしている。プルーストによる分析は、えっこの人もそれを知っていたのかと驚いてしまった。真理を証明することよりも、その状態の中にいることはどういうことかに主点が置かれる。われわれの良く知...

 著者は、「存在」からその驚愕へいたる道を示す。多くの人に、そのすばらしさを分かりやすく伝えようとしている。プルーストによる分析は、えっこの人もそれを知っていたのかと驚いてしまった。真理を証明することよりも、その状態の中にいることはどういうことかに主点が置かれる。われわれの良く知る分野へ解説を広げることで、あいまいになってわかりにくくなってしまったところもあるのでは。

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2012/06/03

エピローグのインドの貧困街のルーナの話 27ページの波照間島で出会った少年の話 どちらも体験談のように語っているが、作り話でしょう? 皆さんはどう思われましたか? それ以外の内容が良かっただけに残念。

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2011/09/24

娘が2歳ぐらいになった頃、時間軸でものを考えるような言葉がけを意識するようにしていました。 というのも、その時に楽しいことに夢中になり、そのあとの時刻に予定している「もっと楽しいこと」や「やるべきこと」ができずにその日が終わってしまう、ということが常だったからです。 その頃、親と...

娘が2歳ぐらいになった頃、時間軸でものを考えるような言葉がけを意識するようにしていました。 というのも、その時に楽しいことに夢中になり、そのあとの時刻に予定している「もっと楽しいこと」や「やるべきこと」ができずにその日が終わってしまう、ということが常だったからです。 その頃、親としては、「まだ時間の感覚が身についていない年齢だから、徐々に理解できるようにしていってあげよう」と思っていました。 本書を読み、その時期のことを思い出し、「もったいないことをしてしまったかな」と感じました。 否が応でも、娘はしだいに社会生活への適応を余儀なくされるでしょう。せめて小さいうちだけでも、瞬間(いま)を生きることを十分に体験させてあげればよかったかな、と思いました。 ところで私はファイナンシャル・プランナーであり、「今」のうちから「将来」を見据えた習慣や行動をとることが重要、ということを人に伝える立場です。 もう少し柔軟に、「いまこの瞬間を感じる」「瞬間(いま)を楽しむ」ということの大切さも理解し、伝えていきたいなと感じました。

Posted byブクログ

2011/08/21

先に前に競わせ駆り立てる仕組み「ドロモロジー」が私たちの世界を駆動していることに対しての異議申し立ての書。「いつかどこか」ではなくて「いまここ」を生きること。瞬間に宿る永遠に身を預けること。全体に横溢する人生肯定メッセージが沁みました。

Posted byブクログ