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生きるとは、自分の物語をつくること 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2011/02/26 |
| JAN | 9784101215266 |

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生きるとは、自分の物語をつくること
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商品レビュー
4.1
143件のお客様レビュー
「生きる意味」は?と聞かれて「死ぬまで生きる」と答える人生を歩んできました。多分そこには「自分らしい人生」をおくる、という物語があった気がしました。 人の命は短く、ままならない。その中に自分だけの物語を紡ぐことが全ての人に、必要なのだと、改めて考えさせられました。 そして、架空の...
「生きる意味」は?と聞かれて「死ぬまで生きる」と答える人生を歩んできました。多分そこには「自分らしい人生」をおくる、という物語があった気がしました。 人の命は短く、ままならない。その中に自分だけの物語を紡ぐことが全ての人に、必要なのだと、改めて考えさせられました。 そして、架空の良質な物語を紡ぎ出す、小川さんをはじめとする文筆家の魔法で、我々は日々生きているのだと、感謝です。
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河合隼雄さん、小川洋子さん、お二人の作品は読んだことがあり、どちらも好きだったので、二人の対談ということで楽しみに読んだ。 この本を読んで強く感じたのは、物語とは単なる娯楽ではなく、人が死や別れ、後悔や矛盾といった、理屈だけでは受け止めきれないものと折り合いをつけるために必要な...
河合隼雄さん、小川洋子さん、お二人の作品は読んだことがあり、どちらも好きだったので、二人の対談ということで楽しみに読んだ。 この本を読んで強く感じたのは、物語とは単なる娯楽ではなく、人が死や別れ、後悔や矛盾といった、理屈だけでは受け止めきれないものと折り合いをつけるために必要なものなのだ、ということだった。 特に印象に残ったことは大きく三つある。 一つ目は、現代では「死」が日常から遠ざかりすぎているということだ。 本の中で語られる「やさしさの根本は死ぬ自覚だ」という言葉が強く心に残った。医療の発展や生活の便利さによって、私たちは普段、死をあまり意識せずに生きている。特に、親しい人が死ぬことや、自分自身が死ぬことは、どこか心の中で遠ざけてしまっている。 けれど、「あなたも死ぬ、私も死ぬ」ということを本当に共有できていれば、お互いへの接し方は変わるのだと思う。相手の弱さや欠点も含めて受け入れようとする気持ちや、限りある時間を大切にする感覚が生まれる。死を意識することは暗いことではなく、人を大切にするための感受性につながるのだと気付かされた。 二つ目は、物語は現実逃避ではなく、現実を受け入れるための営みだということだ。 人は、生きていく中で受け入れがたい現実に直面する。そのとき、現実をそのままの形で受け止めることは難しい。だからこそ、自分の心の形に合うように現実を物語化し、記憶として整理していくのだという考え方が、とても腑に落ちた。 小説や漫画、映画などの物語に触れたとき、なぜか心が軽くなることがある。それはきっと、作品が自分の中にある言葉にならない感情を表に引っ張り出し、自分なりの物語を作る手助けをしてくれているからなのだと思う。以前は、漫画や小説などの物語にはどこか「子供のためのもの」という感覚もあった。しかしむしろ、人生経験を重ねるほど、物語に支えられたり、救われたりする場面は増えていくのかもしれない。 三つ目は、カウンセリングとは、相手を励ましたり、正解を教えたり、無理に引っ張り上げたりすることではないということだ。 子供を亡くした母親の後悔について語られる場面で、「荷物を礎にする」という言葉が出てくる。苦しみや後悔をなかったことにするのではなく、それを抱えながらも、生きていくための足場に変えていく。その過程に寄り添うことが、カウンセリングなのだと感じた。 これは簡単なことではない。相手の苦しみに対して、つい励ましたり、前向きな言葉をかけたりしたくなる。でも本当に必要なのは、相手が自分なりの答えや物語にたどり着くまで、そっと隣にいることなのだと思う。 この本を通して、物語が持つ不思議な力の秘密に少し触れられた気がした。 自然科学や論理では、「人はなぜ死ぬのか」に対する説明はできるかもしれない。しかし、「なぜ私の大切な人が死んだのか」「この悲しみをどう抱えて生きていけばいいのか」という問いには、それだけでは答えられない。そこに必要になるのが物語なのだと思う。 生きるとは、自分にふさわしい物語を作っていくこと。 その言葉の意味が、少しだけ分かったような読書だった。
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カウンセリングとは何か、から河合隼雄先生のこころの処方箋に続き、小川洋子さんとの対談本を読了。人のこころの奥を深く知るのは、なかなか難しいですね。これまで沢山の小説を読んできました。少しは心を投影する訓練になったかも知れません
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