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第二の銃声 創元推理文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2011/02/14 |
| JAN | 9784488123079 |
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第二の銃声
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推理小説には「どんでん返し」が付き物ですが、異常なほどのどんでん返し好きの元祖といえばアントニイ・バークリーでしょうね。黄金時代に現れた本格探偵小説のアンチテーゼとなる小説をいくつも書きました。そして探偵が正しいとは限らないという反ホームズの視点で生み出された名探偵で迷探偵のロジ...
推理小説には「どんでん返し」が付き物ですが、異常なほどのどんでん返し好きの元祖といえばアントニイ・バークリーでしょうね。黄金時代に現れた本格探偵小説のアンチテーゼとなる小説をいくつも書きました。そして探偵が正しいとは限らないという反ホームズの視点で生み出された名探偵で迷探偵のロジャー・シェリンガム。面白い作家です。今回は数ある傑作のひとつ「第二の銃声」。話はこんなだ。 探偵作家ビリヤードの邸宅で開かれたパーティでの推理劇。被害者役を演じるのは社交界のプレイボーイ、スコット・デイヴィス。しかし彼は2発の銃声とともに死体となって発見された。犯人役を演じていたピンカートンは警察や皆から嫌疑をかけられ旧友シェリンガムに助けを求める。二転三転する論証。犯人は誰か?あるいは事故か? バークリーのどんでん返しには無理がある、とドロシー・L・セイヤーズも辟易したらしいが、確かに目的がわからないくらいひっくり返す。黄金期のミステリたからテンポはスローなのにラストまでのどんでん返しは凄まじい。 さて、皆から犯人扱いされどんどんハマっていくピンカートン氏の心理描写が面白い。さらに活発な女子アーモレルとの不器用な恋の行方。アーモレルにピンキーと呼ばれ、シェリンガムには条虫(サナダムシ)と呼ばれるピンカートンの頼りなさ。しかし、そんなところに気をとらわれてると、騙されます。
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ロジャー・シェリンガムもの6作目。 探偵作家・ヒルヤードの邸で行われた殺人劇の最中、被害者役を演じた女たらしのスコット=デイヴィスが2発の銃声ののち、本物の死体となって発見されてしまいます。 事件発生時の状況から殺人の嫌疑を掛けられたピンカートンは、素人探偵シェリンガムに助けを...
ロジャー・シェリンガムもの6作目。 探偵作家・ヒルヤードの邸で行われた殺人劇の最中、被害者役を演じた女たらしのスコット=デイヴィスが2発の銃声ののち、本物の死体となって発見されてしまいます。 事件発生時の状況から殺人の嫌疑を掛けられたピンカートンは、素人探偵シェリンガムに助けを求めますが・・。 これは、好きかも~w ミステリ大好きとはいえ、パズルを解きたい訳ではなく、ストーリーが読みたい派の私としては、バークリーの序文(A・D・ピーターズに)での「探偵小説は、数学的ではなく、心理学的であることによって読者を惹きつける小説へと発展しつつある」という部分に同意します。 ですので、容疑をかけられているピンキーことピンカートンの手記で綴られる人間模様や心情描写&事件の謎解きも堪能できる本作は、多いに楽しませて頂きました。 てか、これピンキーの(恋)物語やん! プライドが高くおすまし屋さん(ま、本人は紳士気取りのようですが)のピンキー。 最初は酷評していたアーモレルを、ちょっとしたきっかけでコロリと好きになっちゃうとか、とんだ“バキ童”っぷりを見せてくれますw。 で、ピンキーから助けを求められて即刻でやって来たシェリンガムの謎解きがまた二転三転四転五転…と、まさに“一人多重解決”状態です。 さらには、一旦は落着して「あ~俺、いい仕事したわ~♪」(←言ってないけど妄想でw)と、悦に入っていそうなシェリンガムを嘲笑うかのような、さらなるどんでん返しが! バークリーってば、どうしてもシェリンガムを道化にしたいようですな( ̄▽ ̄) と、いうことで、存分にバークリーワールドを満喫させて頂きました~。 そして、頑張れロジャー・シェリンガム!!(笑)!!
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推理劇で被害者を演じた者が本物の死体となって発見された。 殺人の容疑をかけられたピンカートンは、素人探偵シェリンガムに助けを求める…。 突然犯人に疑われてしまったピンカートンの心理状態と、それを囲む人達の心理、真犯人の心理、全てが詳細に描かれている。 私は物理トリックとか密室...
推理劇で被害者を演じた者が本物の死体となって発見された。 殺人の容疑をかけられたピンカートンは、素人探偵シェリンガムに助けを求める…。 突然犯人に疑われてしまったピンカートンの心理状態と、それを囲む人達の心理、真犯人の心理、全てが詳細に描かれている。 私は物理トリックとか密室トリックなどには全く興味がなくて、犯人の心理が読みたくてミステリーを読んでるので、この本はまさに私の好きなタイプだった。 主役のピンカートンのキャラクターの描き方が抜群に上手い。 やっぱりこの作品も真面目そうに見えて、所々にユーモアがあって飽きない。 バークリーの描く探偵シェリンガムは、他の探偵小説にはない愛すべきキャラクターで癖になる。 探偵小説への間接的な皮肉が入っていて、ひねくれた感じが面白い。 好き嫌いが分かれそうだけど、私自身もひねくれてるのでこういう作品は好き。
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