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第二の銃声 創元推理文庫
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第二の銃声 創元推理文庫

アントニー・バークリー(著者), 西崎憲(訳者)

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第二の銃声 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2011/02/14
JAN 9784488123079

第二の銃声

¥1,034

商品レビュー

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26件のお客様レビュー

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2026/08/03

作家にして名(?)探偵、ロジャー・シェリンガムのシリーズ。 そうしたたいていのミステリーでは、探偵の名推理を楽しむものなのだが、この『第二の銃声』は違う。 主人公シリル・ピンカートンの朴念仁っぷりを楽しむ一冊だ。 「君、彼女が好きなんだろう?」 「なに、自覚がない?」 「いい...

作家にして名(?)探偵、ロジャー・シェリンガムのシリーズ。 そうしたたいていのミステリーでは、探偵の名推理を楽しむものなのだが、この『第二の銃声』は違う。 主人公シリル・ピンカートンの朴念仁っぷりを楽しむ一冊だ。 「君、彼女が好きなんだろう?」 「なに、自覚がない?」 「いいから、好きって認めたまえ!」 シリル・ピンカートンの肩をたたいたり、尻を蹴飛ばしたりしたくなること請け合いだ。 彼の、恋心に自覚がなく、なんだか色々説明したがる、面倒くささに失笑したり、面白がったりするのだから、その間に、人が死のうが、殺されようが、正直どうでもいいのだ。 ミステリーファンでありながら、断言しよう。 『第二の銃声』は、朴念仁くんの、朴念仁ぷりを愛でる作品なのである。 「いや、ミステリーなんだからさ。推理を楽しもうよ」 というあなた、覚悟してほしい。  ・文章がクラシック まず冒頭に、作者アントニイ・バークリーが書いた書簡がある。 『来たるべき探偵小説とはいかなるものか。この疑問には、私同様、気もも大いに興味をそそられていることと思う。』(7頁) その後、プロローグにはこうある。 『本日、六月八日水曜日、きわめて衝撃的な事件が、高名な探偵作家ジョン・ヒルヤード氏の邸宅のあるミントン・ディープス農園で出来した。』(15頁) 「出来」は「でき」と読まずに「しゅったい」と読む。 いきなり、こうしたクラシカルな骨のある文で始まるのだ。 そしてひたすら、英国的といおうか、ちょっと理屈っぽい文章が続く。  ・関係者は少ない。容疑者は多い そうした文章の中に、多くの容疑者がいるのである。 文章のちょっとしたことから、犯罪を読み解くしかないのだ。 頭が混乱しないかって? 私はした。 だから、読むならば、主人公シリル・ピンカートンくんの朴念仁ぷりを、失笑し、肩をたたき、尻を蹴飛ばすつもりで、読みすすむしかないのである。 面白いかと問われれば、面白いと私は答える。 骨のある文章に、「いざ!」と取り組めるならばお勧めだ。

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2025/08/28

推理小説には「どんでん返し」が付き物ですが、異常なほどのどんでん返し好きの元祖といえばアントニイ・バークリーでしょうね。黄金時代に現れた本格探偵小説のアンチテーゼとなる小説をいくつも書きました。そして探偵が正しいとは限らないという反ホームズの視点で生み出された名探偵で迷探偵のロジ...

推理小説には「どんでん返し」が付き物ですが、異常なほどのどんでん返し好きの元祖といえばアントニイ・バークリーでしょうね。黄金時代に現れた本格探偵小説のアンチテーゼとなる小説をいくつも書きました。そして探偵が正しいとは限らないという反ホームズの視点で生み出された名探偵で迷探偵のロジャー・シェリンガム。面白い作家です。今回は数ある傑作のひとつ「第二の銃声」。話はこんなだ。 探偵作家ビリヤードの邸宅で開かれたパーティでの推理劇。被害者役を演じるのは社交界のプレイボーイ、スコット・デイヴィス。しかし彼は2発の銃声とともに死体となって発見された。犯人役を演じていたピンカートンは警察や皆から嫌疑をかけられ旧友シェリンガムに助けを求める。二転三転する論証。犯人は誰か?あるいは事故か? バークリーのどんでん返しには無理がある、とドロシー・L・セイヤーズも辟易したらしいが、確かに目的がわからないくらいひっくり返す。黄金期のミステリたからテンポはスローなのにラストまでのどんでん返しは凄まじい。 さて、皆から犯人扱いされどんどんハマっていくピンカートン氏の心理描写が面白い。さらに活発な女子アーモレルとの不器用な恋の行方。アーモレルにピンキーと呼ばれ、シェリンガムには条虫(サナダムシ)と呼ばれるピンカートンの頼りなさ。しかし、そんなところに気をとらわれてると、騙されます。

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2025/06/11

ロジャー・シェリンガムもの6作目。 探偵作家・ヒルヤードの邸で行われた殺人劇の最中、被害者役を演じた女たらしのスコット=デイヴィスが2発の銃声ののち、本物の死体となって発見されてしまいます。 事件発生時の状況から殺人の嫌疑を掛けられたピンカートンは、素人探偵シェリンガムに助けを...

ロジャー・シェリンガムもの6作目。 探偵作家・ヒルヤードの邸で行われた殺人劇の最中、被害者役を演じた女たらしのスコット=デイヴィスが2発の銃声ののち、本物の死体となって発見されてしまいます。 事件発生時の状況から殺人の嫌疑を掛けられたピンカートンは、素人探偵シェリンガムに助けを求めますが・・。 これは、好きかも~w ミステリ大好きとはいえ、パズルを解きたい訳ではなく、ストーリーが読みたい派の私としては、バークリーの序文(A・D・ピーターズに)での「探偵小説は、数学的ではなく、心理学的であることによって読者を惹きつける小説へと発展しつつある」という部分に同意します。 ですので、容疑をかけられているピンキーことピンカートンの手記で綴られる人間模様や心情描写&事件の謎解きも堪能できる本作は、多いに楽しませて頂きました。 てか、これピンキーの(恋)物語やん! プライドが高くおすまし屋さん(ま、本人は紳士気取りのようですが)のピンキー。 最初は酷評していたアーモレルを、ちょっとしたきっかけでコロリと好きになっちゃうとか、とんだ“バキ童”っぷりを見せてくれますw。 で、ピンキーから助けを求められて即刻でやって来たシェリンガムの謎解きがまた二転三転四転五転…と、まさに“一人多重解決”状態です。 さらには、一旦は落着して「あ~俺、いい仕事したわ~♪」(←言ってないけど妄想でw)と、悦に入っていそうなシェリンガムを嘲笑うかのような、さらなるどんでん返しが! バークリーってば、どうしてもシェリンガムを道化にしたいようですな( ̄▽ ̄) と、いうことで、存分にバークリーワールドを満喫させて頂きました~。 そして、頑張れロジャー・シェリンガム!!(笑)!!

Posted by ブクログ

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