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農業がわかると、社会のしくみが見えてくる 高校生からの食と農の経済学入門
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 家の光協会 |
| 発売年月日 | 2010/10/01 |
| JAN | 9784259518370 |

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農業がわかると、社会のしくみが見えてくる
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商品レビュー
3.6
15件のお客様レビュー
次は農業に関する本(積読)を読もうと思っていたところ、はるか昔に読んだ入門書を実家の本棚に並んでるのを発見して改めて読んでみた。書かれたのが2010年とかなり時間が経ってるけど、内容が俯瞰的で、農業情勢の入門書としては今でも耐えうる内容、復習にとっても良かったです。
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日本の農業をざっくりと掴める。日頃ふとどうしてだろう?と思うことへの背景がある。食料について、食料自給率について、この先に知っておくことで、日々の暮らし方に変化があるのではないでしょうか?
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●市場経済やその国際版である自由貿易は私たちの暮らしを豊かにしてくれる。何もかも自前で生産するよりも、それぞれが得意なものを集中的に生産して、その成果を互いに売り買いするシステムのほうが全体としての富は増加するに違いない。 けれども市場経済や自由貿易は万能ではない。食料に代表...
●市場経済やその国際版である自由貿易は私たちの暮らしを豊かにしてくれる。何もかも自前で生産するよりも、それぞれが得意なものを集中的に生産して、その成果を互いに売り買いするシステムのほうが全体としての富は増加するに違いない。 けれども市場経済や自由貿易は万能ではない。食料に代表される絶対的な必需品については仮に市場経済や自由貿易が機能不全に陥った場合であってもミニマムの量が確保されていなければならない。またそのための準備も怠るべきではない。 ☆経済学者は市場経済や自由貿易が万能という理屈で理論を構築してくるのかな?でも、例えば脳科学でこれまでは合理的に判断し・行動するとされていた大衆が実は全然合理的ではないということが分かってきたように、経済学も前提を変えるべきではないのか? ●真の問題は、ミニマムの必要量の領域を超えたところにまで及んでいる過剰な農業保護だと考えるべき。 ☆なるほど。ミニマムの必要量を決め、そこまでは保護するが、後はご自由にどうぞということか。 この必要量となるのはどの辺に設定するのが良いだろうか? ●この国は半世紀前と比較して、一人あたりで八倍のものやサービスを生み出す力を手にし、八倍のものやサービスを消費するゆたっかな暮らしを実現したわけだ。 ☆経済成長というのはそういう意味なんだ。大きく見ると、生み出した余剰のサービスやものと消費するサービスやものは釣り合っているんだなぁ。今は国内では釣り合わなくなってきたので、余剰のサービスやものは海外に売りつけている状態?あれ?でも給料は国内に入ってくるんだから、国内の消費も伸びるはず?伸びた分は消費せずにため込んでるってこと?余剰のサービスやものが発生しないで、サービスや生産を絞っていくと経済の縮小か。 ●土地利用型農業の活路となる三つの工夫 ?鳥地用型農業の生産物の価値を高める工夫:環境保全型農業 ?土地利用型農業に集約型の農業を組み合わせる ?農産物の加工や流通に取り組む ☆まぁ、そうだろうな。。。 ●日本には13万 9千の農村集落があるby農業センサス 農家は285万戸 農地面積469万ha 一つの集落に平均20戸の農家と34haの農地 ☆1個の農家の平均は1.7ha。集落一つでもEUの1戸に届かないんだ。少なくとも、集落単位での農業は目指さないとやっていけないなぁ。 ドイツ:41.2ha(日本の23倍) フランス:45.3ha(日本の25倍) イギリス:57.2ha(日本の32倍) ●政府には社会全体の利益を増進する観点から、市場経済が考慮できない面について意識的に補正する役割が求められている ☆やはり市場経済で考慮できない面があるということは一般的な概念として良いのか。 ●日本に農業が必要な理由 ?食料安全保障 ?外部経済 ・農村コミュニティの共同の力 ●お金に換算できない大切な要素については、人間の生き方の根源にかかわる問題であって経済学には荷が重すぎる。 ☆なるほど。しかし、これをどの程度まで税金で面倒を見るのかというのが問題だ。このあたりが政治になるのか? 過去10年ほどを振り返って、日本の農業が技術面で経験した一番大きな変化は何か。私なら農業からの情報発信だと答えたい。
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