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平成大家族 集英社文庫
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平成大家族 集英社文庫

中島京子【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2010/09/16
JAN 9784087466188

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平成大家族

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商品レビュー

3.7

97件のお客様レビュー

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2024/11/12
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緋田龍太郎 緋田家の当主。七十二歳。 緋田克郎 龍太郎の長男。定職につかず一日中家にこもったまま。物置のさとると部屋を交換する。かっつん。 春子 龍太郎の六歳年下の妻。 逸子 龍太郎の長女。夫が事業に失敗し、龍太郎と同居する。 柳井聡介 逸子の夫。事業に失敗して多額の借金を抱え、会社は倒産、自身は自己破産に追い込まれ、都心のマンションも車も一切合財、手放した。 さとる 逸子のむすこ。父の自己破産により、中高一貫の私立校を退学する。物置に立てこもり、二人目の引きこもりになる。克郎と部屋を交換する。地元の桃中に行く。 川島 龍太郎の囲碁仲間の元大学教授。 吉野タケ 龍太郎の姑。 友恵 龍太郎の次女。大学を卒業して都内の出版社に勤めたが、仕事の関係で知り合った新聞記者と恋愛して結婚し、夫の転勤に伴って大阪へ居を移した。が、別れた。駆け出し芸人の若い兄ちゃんとの間に妊娠。 和仁 友恵の元夫。 しんご 漆畑慎吾。友恵の妊娠相手。十四歳年下。うるうるしんご。趣味が編み物。 佐藤耕太 さとるの友人。開蔵中。 小宮山敦 小太りで眼鏡をかけている。桃中。 渡辺力也 桃中。 藤代美緒 桃中。 丸元 理科の先生。 野々原満智子 担任。 小松 男子の体育の先生。 水原 女子の体育の先生。 木村緑 桃中。 田中 クラス委員。 外村 開蔵を辞めることになり、葛城男衾国際教育学園に転校。 チャコチャン おじいさんの妹で、旅順の印刷所に勤めていた旦那を兵隊に取られた。一年ちょっと、タケと一緒に暮らした。 皆川カヤノ タケのヘルパー。 セイシロウ カヤノの元カレ。 まるやまてつお まるちゃんの猫の手サービス。 丸山 まるやまてつおの両親。農家。 マチャポン 春子の高校時代のお友達。 ヒラメ オキちゃん 緋田健太郎 友恵の息子。 熱川建夫 しんごより九歳年上の芸人仲間。 横尾幸久 建夫と「タテヲ・ヨコヲ」という名で活動している。 小春崎ユリ しんごとは芸人学校時代の同期で、いまはうれないお笑い系小劇団員。

Posted by ブクログ

2024/08/29
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目次 ・トロッポ・タルディ ・酢こんぶプラン ・公立中サバイバル ・アンファン・テリブル ・時をかける老婆 ・ネガティブ・インディケータ ・冬眠明け ・葡萄を狩りに ・カラスとサギ ・不存在の証明 ・吾輩は猫ではない 昨日読んでいた本とは全く違って、世俗の垢やら浮世の義理やらで雁字搦めの家族の話。 語り手が話ごとに代わっていくけれども、どのエピソード、事件も深刻というには規模が小さく、だからこそ誰に訴えるというわけにもいかずにずっともやもやしているような話ばかり。 特に世代の近い、主人公の妻・春子の屈託は、膝を打って「わかる!」と言いたくなるほど。 「いつも大変なんだから、今日くらいはゆっくり休みなよ」と言ってくれるのはありがたいとしても、なんで上から言うの?って思っちゃうよね。 私のペースで私が休んではいけないのですか?と。 久しぶりに会う友達に愚痴ってみようと思っても「あなたは幸せよ」と断じられ、あとは友達の愚痴を聞きながら、吐き出せない思いがずっと消化できずに残っていく。 私の場合は、それは職場の先輩や同期たちだったので、「あー、はいはい」とマウント取らせ放題で聞き流すことも上手くなりましたが。 昭和の大家族は家族全員で食事して、みんなで同じテレビを見るのが当たり前だったのかもしれないけれど、平成の大家族はそれぞれがそれぞれのペースで家族とかかわり、つかず離れずなのがいいのかもしれない。 昭和生まれのわたしですら、常に家族が同じ歩調で生活していくというのはちょっと息苦しい。 主人公の龍太郎は、家族の大事を相談されないきらいはあるけれど、決してないがしろにされているわけではない。 言いたいことを言い合って、けれど決して傷つけあわない。 いい家族だなあと思います。 子どもたちの配偶者も皆いい人。 読んで心がほぐれていくような気がしました。

Posted by ブクログ

2024/05/21

おもしろかったー。解説にもあったけど、「東京バンドワゴン」とは全然違う大家族。 引きこもりの30息子をかかえつつ平穏に暮らしていた夫婦の家に、破産した長女一家と、離婚・妊娠した次女が帰ってきててんやわんや。それぞれ別の視点で語られつつ話が進む。 親の都合で振り回される子供・さとる...

おもしろかったー。解説にもあったけど、「東京バンドワゴン」とは全然違う大家族。 引きこもりの30息子をかかえつつ平穏に暮らしていた夫婦の家に、破産した長女一家と、離婚・妊娠した次女が帰ってきててんやわんや。それぞれ別の視点で語られつつ話が進む。 親の都合で振り回される子供・さとるの繊細な気持ちは切なくなるし、引きこもりの長男・克郎も、表さないだけでいろいろ考えていてちゃんと理由があるのだし、破産した長女の夫が職を求め好きなことに目覚める様子は、危なっかしくもけなげだ。シングルマザーになろうとする次女もひょうひょうとしているようでちょっとは悩んでいる。 みんな、必死なんだ。そう見えなくても、自分でそんなつもりはなくても、日々やって来るアレコレに対応していくことがそもそも生きる、頑張るってことなんだな。 一家の長たる父親があまり何も知らされないまま、悶々と眺めている感じが、何とも言えない哀愁。 いちおう大団円的、希望のあるラストだけど、まだまだこの家族にはいろいろあるんだろうなあ、という現実味のある感じがした。

Posted by ブクログ

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