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平成大家族 集英社文庫
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平成大家族 集英社文庫

中島京子【著】

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平成大家族 集英社文庫

726

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2010/09/16
JAN 9784087466188

平成大家族

¥726

商品レビュー

3.7

96件のお客様レビュー

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2024/08/29
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※このレビューにはネタバレを含みます

目次 ・トロッポ・タルディ ・酢こんぶプラン ・公立中サバイバル ・アンファン・テリブル ・時をかける老婆 ・ネガティブ・インディケータ ・冬眠明け ・葡萄を狩りに ・カラスとサギ ・不存在の証明 ・吾輩は猫ではない 昨日読んでいた本とは全く違って、世俗の垢やら浮世の義理やらで雁字搦めの家族の話。 語り手が話ごとに代わっていくけれども、どのエピソード、事件も深刻というには規模が小さく、だからこそ誰に訴えるというわけにもいかずにずっともやもやしているような話ばかり。 特に世代の近い、主人公の妻・春子の屈託は、膝を打って「わかる!」と言いたくなるほど。 「いつも大変なんだから、今日くらいはゆっくり休みなよ」と言ってくれるのはありがたいとしても、なんで上から言うの?って思っちゃうよね。 私のペースで私が休んではいけないのですか?と。 久しぶりに会う友達に愚痴ってみようと思っても「あなたは幸せよ」と断じられ、あとは友達の愚痴を聞きながら、吐き出せない思いがずっと消化できずに残っていく。 私の場合は、それは職場の先輩や同期たちだったので、「あー、はいはい」とマウント取らせ放題で聞き流すことも上手くなりましたが。 昭和の大家族は家族全員で食事して、みんなで同じテレビを見るのが当たり前だったのかもしれないけれど、平成の大家族はそれぞれがそれぞれのペースで家族とかかわり、つかず離れずなのがいいのかもしれない。 昭和生まれのわたしですら、常に家族が同じ歩調で生活していくというのはちょっと息苦しい。 主人公の龍太郎は、家族の大事を相談されないきらいはあるけれど、決してないがしろにされているわけではない。 言いたいことを言い合って、けれど決して傷つけあわない。 いい家族だなあと思います。 子どもたちの配偶者も皆いい人。 読んで心がほぐれていくような気がしました。

Posted by ブクログ

2024/05/21

おもしろかったー。解説にもあったけど、「東京バンドワゴン」とは全然違う大家族。 引きこもりの30息子をかかえつつ平穏に暮らしていた夫婦の家に、破産した長女一家と、離婚・妊娠した次女が帰ってきててんやわんや。それぞれ別の視点で語られつつ話が進む。 親の都合で振り回される子供・さとる...

おもしろかったー。解説にもあったけど、「東京バンドワゴン」とは全然違う大家族。 引きこもりの30息子をかかえつつ平穏に暮らしていた夫婦の家に、破産した長女一家と、離婚・妊娠した次女が帰ってきててんやわんや。それぞれ別の視点で語られつつ話が進む。 親の都合で振り回される子供・さとるの繊細な気持ちは切なくなるし、引きこもりの長男・克郎も、表さないだけでいろいろ考えていてちゃんと理由があるのだし、破産した長女の夫が職を求め好きなことに目覚める様子は、危なっかしくもけなげだ。シングルマザーになろうとする次女もひょうひょうとしているようでちょっとは悩んでいる。 みんな、必死なんだ。そう見えなくても、自分でそんなつもりはなくても、日々やって来るアレコレに対応していくことがそもそも生きる、頑張るってことなんだな。 一家の長たる父親があまり何も知らされないまま、悶々と眺めている感じが、何とも言えない哀愁。 いちおう大団円的、希望のあるラストだけど、まだまだこの家族にはいろいろあるんだろうなあ、という現実味のある感じがした。

Posted by ブクログ

2024/03/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

普段あまり小説で笑わないのだが、何度か吹き出してしまった。中島京子は今まで真面目な印象だったのでちょっと意外。特に、男衾の学校の名前を何度も間違えるところがなぜかツボだった。 ドラマにしたら面白そうだけど、読んでいてたまにひんやりする。おばあちゃんの言うチャコちゃんて誰?とか。お母さん、あの先生と?とか。 引きこもり長男のエピソードが好きだった。

Posted by ブクログ

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