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嘔吐 新訳
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嘔吐 新訳

ジャン-ポールサルトル【著】, 鈴木道彦【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 人文書院
発売年月日 2010/07/20
JAN 9784409130315

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商品レビュー

3.9

46件のお客様レビュー

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2025/11/01

自分は実存主義が好きっぽいのでサルトルの有名な本を読んでみた。 小説って体だが主人公の心情を吐露する日記を読んでいくスタイル。大きなストーリー性のようなものがあまり感じられないため物語として読むのは途中まで自分には結構きつかった。最後の方は勢いが出てきてガッツリ読めたが。主人公の...

自分は実存主義が好きっぽいのでサルトルの有名な本を読んでみた。 小説って体だが主人公の心情を吐露する日記を読んでいくスタイル。大きなストーリー性のようなものがあまり感じられないため物語として読むのは途中まで自分には結構きつかった。最後の方は勢いが出てきてガッツリ読めたが。主人公の人生や世界への気付きは哲学っぽいなーと浅く感じた。 個人的に一番嬉しかったのはあとがきでフッサールの現象学に触れられていたこと。 主人公の世界描写が細かくて、たまたま最近読んだフッサールの現象学っぽいなーって思ってたら、サルトルもそれを勉強して書いたっぽくて読書の成果出てるなと感じて嬉しかった。(小並感)

Posted by ブクログ

2025/09/07

「実存は本質に先立つ」で有名なサルトルの小説。 なかなか噛み砕いて理解するのが難解で読むのにかなり時間がかかってしまったけれど、すごく興味深い内容だった。 主人公のロカンタンは、働かなくても食べていけるくらい裕福で、ホテルに住みついて孤独に歴史研究に勤しむ青年で、本作は彼の手記...

「実存は本質に先立つ」で有名なサルトルの小説。 なかなか噛み砕いて理解するのが難解で読むのにかなり時間がかかってしまったけれど、すごく興味深い内容だった。 主人公のロカンタンは、働かなくても食べていけるくらい裕福で、ホテルに住みついて孤独に歴史研究に勤しむ青年で、本作は彼の手記という形で進む。 人とほとんど繋がりを持たず、物に囲まれて生きる彼は、あるときから周囲の物に違和感、<吐き気>を感じ始める。 物だけでなく、人間も「存在」であるという考えにいたる。意味や理由などなく、あらゆるものは偶然に存在しているということ。面白い考えだなあと思った。確かに私たちはあらゆる物や人に意味を付与し、位置づけをすることで何かを理解した気になっているのかもしれない。 私もそういうことを考えるのが好きなので、大変興味深かった。物事にここまで深く考えられるロカンタンが狂気じみていて、鋭かった。ロカンタンが存在について気づきを得てからの世界観の変貌が印象的だった。 あと、終わり方がオシャレすぎてめちゃめちゃ好きだった。 ロカンタンはこの手記の記述を通して存在を越えられたのではないだろうか。 ただ哲学書として考えを読み取るよりも、小説として文学世界にのめり込むことで、サルトルの考えをよく理解できたように感じた。 新感覚!楽しかったです。哲学面白いなあ。 あとがきの解説も非常に理解の助けになりました。良い本でした。

Posted by ブクログ

2025/05/22

読みたい 神谷美恵子さんの本に出てきたので。 「だれからも、何からも、必要とされていないと感じる者の精神状態はサルトルの“嘔吐”にみごとに描かれている」

Posted by ブクログ