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杏っ子 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 1962/06/12 |
JAN | 9784101103068 |
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商品レビュー
3.8
18件のお客様レビュー
杏子はこのどうしようもない夫となぜ別れないのか、まだ別れないのか、まだかまだかと苛々しながら読み進むうちに600ページ読み終わった。いろいろフラストレーションがたまる作品だった。 杏子に息子との付き合いをやめさせるよう親が依頼に来たときには、相手の家にまで乗り込んでいった平四郎な...
杏子はこのどうしようもない夫となぜ別れないのか、まだ別れないのか、まだかまだかと苛々しながら読み進むうちに600ページ読み終わった。いろいろフラストレーションがたまる作品だった。 杏子に息子との付き合いをやめさせるよう親が依頼に来たときには、相手の家にまで乗り込んでいった平四郎なのに、なぜ杏子と夫を無理矢理にでも別れさせないのか。また、息子の嫁に対しても娘の夫に対しても甘すぎる。おまけに息子はいい年して定職に就かないプー太郎。杏子と夫の夫婦喧嘩の場面は同じことの繰り返しでうんざりした。結局、登場人物のだれにもシンパシーを感じなかったし、感情移入もしなかった。 詩人として評価の高い室生犀星だが、小説に関して言えば短編を含め、あまりすぐれた作品とは思われない。少なくとも自分の好みの作風ではない。今度は是非、犀星の詩を読んでみたいと思う。
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人の行動や感情をじっとよく観察しているような気持ちになりました。苦しい事があろうと新しく歩き始めるような人間の強さを感じました。
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表題の語感とはかけ離れた重厚な内容。 600p弱のボリュームだが、非常に細かく区切られていて当時にしては読み疲れのしづらい構造になっている。 作者とその娘をモデルとし、娘の人生の荒波に浮き沈みし流転する日々が克明に描かれる。 現代とはかけ離れた価値観と家族への愛情を持つ作者の特...
表題の語感とはかけ離れた重厚な内容。 600p弱のボリュームだが、非常に細かく区切られていて当時にしては読み疲れのしづらい構造になっている。 作者とその娘をモデルとし、娘の人生の荒波に浮き沈みし流転する日々が克明に描かれる。 現代とはかけ離れた価値観と家族への愛情を持つ作者の特異性を存分に感じれる必読の一冊。
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